1990年2月、東京Dでタイソン破ったダグラスがコメント ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(米国)は先月28日(日本時間29日)、米ロサンゼルスでエキシビションマッチを行い、15年ぶりのリング復帰を果たした。大きな…

1990年2月、東京Dでタイソン破ったダグラスがコメント

 ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏(米国)は先月28日(日本時間29日)、米ロサンゼルスでエキシビションマッチを行い、15年ぶりのリング復帰を果たした。大きな注目を浴びたタイソンは、かつての因縁の相手から対戦を熱望されるなど、次のステップに話題が移っている。かつて東京ドームで対戦し、大番狂わせを起こした元王者もタイソンについて「機会があれば(再戦を)歓迎したい」と話している。米紙が報じている。

 1990年2月11日、日本のファンの前で衝撃を起こした。ジェームス・ダグラス(米国)はタイソン圧倒的有利の下馬評の中で10回KO勝ち。世紀の番狂わせとして、またタイソンを初めて破った男として、今なおボクシングファンの脳裏に刻まれている。

 そんなダグラスがタイソン戦を受けて米紙の取材に答えたようだ。米紙「USAトゥデー」は「あの衝撃の番狂わせから30年、バスター・ダグラスはマイク・タイソンとの再戦を望んでいる」の見出しを打って報じている。

 ダグラスは「もちろん。機会があれば歓迎したい」と再戦へ向けて話したという。現役時代は再戦について何度も浮上していたようで、「水面下ではいつも打診されていたさ。彼らはいつも聞いてきた。『再戦しないか?』ってね。ただ真剣に話し合われることはなかった。たびたびその話が浮上するだけでね。それだけだ」と明かしている。

エキシビションマッチを観戦「本当に競い合っていた。面白かったよ」

 一方でタイソンのリング復帰戦については「エキシビションは本当に競い合っていた。2人の全盛期を過ぎた男が最善を尽くしていた。面白かったよ」と好意的な見方をしていたようだ。

 現在60歳のダグラス。1999年を最後にリングに上がっていない。記事によると、現在はアマチュアのボクサーたちを指導しながら故郷のオハイオ州コロンブスで汗を流しており、もし試合をすることになったら6~8週間で準備を整えられるという。

 次戦へ向けても意欲を覗かせるタイソン。現役時代の因縁の相手イベンダー・ホリフィールド(米国)は「契約書にサインしろ。もう言い訳は無用だ」と対戦を迫るなど、相手候補は少なくない。(THE ANSWER編集部)