サッカーのプレーの中で最も目を惹くのはやはりゴールだろう。しかし、時には得点者だけではなく、そのゴールをお膳立てしたラス…

サッカーのプレーの中で最も目を惹くのはやはりゴールだろう。しかし、時には得点者だけではなく、そのゴールをお膳立てしたラストパスが脚光を浴びるべき場合もある。今回の企画『Best Assist』(最高のアシスト)では、これまでに生まれた素晴らしいアシストを紹介していく。

今回はヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタがスペイン代表で決めたアシストだ。

バルセロナユース出身のイニエスタは、2018年夏に退団するまで、世界屈指のMFとして同クラブで輝かしいキャリアを送った。

2010年の南アフリカワールドカップ(W杯)優勝など、スペイン代表としても素晴らしい功績を達成したイニエスタだが、2018年3月23日に行われたドイツ代表との国際親善試合では、素晴らしいアシストで味方のゴールをお膳立てしている。

0-0で迎えた6分、相手陣内左サイドでイニエスタがボールを受けると、前線に走り出すFWロドリゴ・モレノの動きを捉え、ボックス内に完璧なスルーパスを出す。完全に相手DFマッツ・フンメルスの裏を取り、タイミング、パスコース、どちらも完璧なパスを受けたモレノは、トラップする必要もなく、ランニングしたままダイレクトでシュートを放つと、見事な先制ゴールを決めてみせた。

強豪ドイツ相手に素晴らしいゴールを挙げたスペインだったが、その後追いつかれ、試合は1-1のドローに終わっている。