今年度で40回目を迎えた全日本学生選手権。早大からは伊藤誠悟(スポ2=長野・屋代)と篠原孝尚(人2=長野・佐久長聖)が出場した。1日目に500メートルと5000メートル、2日目に1500メートルのレースが行われ、上位12名が最終種目の10…

 今年度で40回目を迎えた全日本学生選手権。早大からは伊藤誠悟(スポ2=長野・屋代)と篠原孝尚(人2=長野・佐久長聖)が出場した。1日目に500メートルと5000メートル、2日目に1500メートルのレースが行われ、上位12名が最終種目の10000メートルのレースに進むという総合部門に挑む予定だった。しかし、男子10000メートルの開始直前、出場選手の一人に新型コロナウイルスの陽性が確認されたことによりレースは中止に。男子総合の順位が確定しないまま大会終了となった。それでも29日の男子1500メートル終了時点において、伊藤は昨年に引き続き総合2位、篠原も前年の総合37位から22位へ順位をあげるなど両選手の結果からは好調さが伺えた。

 


大会2日目、1500メートルに出場する伊藤

 

 昨年の同大会においても総合2位を獲得した伊藤。今大会には「自分の持てる最大限の力を発揮しよう」との意気込みで臨んだ。1日目の500メートルは9位、5000メートルは6位、続く2日目の1500メートルでは2位につけ、上位12名が出場できる10000メートルへと順調に駒を進めた。しかし、最終種目である10000メートルを目前にレースの中止が決定。さらには今月4〜6日に開催を予定していた全日本選抜第三戦の中止も決定し、大会の予定については先行きが見えないのが現状だ。しかし、伊藤は今大会について「これからにつながるレースになった」と振り返ると同時に、「全日本選手権で自己ベストを更新できるように頑張りたい」と前向きな意気込みを見せた。次大会での記録更新に大きな期待がかかる。

 


1500メートルを滑走する篠原

 

 昨年の総合37位から22位へと大きな成長を見せた篠原。今回の結果は「もう少しで上位と戦える」と手応えを感じるものであった。1日目の500メートルは35位、5000メートルでは17位、2日目の1500メートルでは20位と、上位に食い込むことはできなかったものの、いずれの種目も昨年から大幅に順位が上昇した。また、今大会は今シーズン初の屋外レースということから「風に対する対応が不十分であった」と新たな課題を発見することもできた。異例続きの今シーズンだが、「さらに上に行けるように頑張っていきたい」と貪欲に先を見据える篠原は、次回の大会でさらに成長した滑りを見せてくれるだろう。

 

(記事・写真 長尾佳音)

結果

▽男子500メートル
伊藤 37秒50 9位
篠原 39秒39 35位

▽男子5000メートル
伊藤 6分55秒51 6位
篠原 7分09秒87 17位

▽男子1500メートル
伊藤 1分53秒22 2位
篠原 1分59秒60 20位

▽総合
伊藤 2位
篠原 22位

コメント

伊藤誠悟(スポ2=長野・屋代)

――今回の結果をどのように捉えていますか

今回は昨年と同じ2位ということで、そこに合わせて調整できたので、良い結果が残せたなと思います。

――今回のレースを振り返ってみていかがですか

どのレースもほとんどプラン通りにタイムを出せたので、これからにつながるレースになったと思います。

――今大会はどのような意気込みで臨みましたか

連戦中で疲れも非常に溜まっていましたが、自分の持てる最大限の力を発揮しようと思い、頑張りました。

――大会前の調子はいかがでしたか

11月に入ってからとても調子が良かったので、そのままの調子の良さを今大会でも出せたと思います。

――10000メートルの中止が決定した時のお気持ちは

10000メートルは得意の種目ではないので、言っては悪いと思いますが、滑らなくて良かったと思います(笑)

――今後の目標を教えてください

今後は大会があるかわかりませんが、とりあえず年末の全日本選手権で自己ベストを更新できるように頑張りたいです。

篠原孝尚(人2=長野・佐久長聖)

――今回の結果をどのように捉えていますか

昨年より全体的に順位が上がったというのはとても良かったことだと思いますし、もう少しで上位と戦えるところまで来ていることがわかったので、さらに頑張ろうという気持ちになりました。

――今回のレースを振り返っていかがですか

やろうとしたことは最低限クリアできたと思います。ただ、上のレベルと戦うには不十分な結果になってしまったかなと思います。

――今大会はどのような意気込みで臨みましたか

今大会の組み合わせは、大体自分と同じくらいの実力の選手と組まれるので、相手に勝つということをまず考えて競技していました。あとは、今シーズン初の屋外リンクでのレースだったので、そこで屋外での自己ベストを出せるようにということを意識していました。

――今大会の収穫と課題を教えてください

収穫としては、外のリンクでもある程度のタイムでは滑れるようになってきたとわかったことです。課題としては、風に対する対応が不十分であったと思うので、今後の屋外のレースではそうしたことを頭に入れてレースしていけたらと思います。

――今後の目標を教えてください

少しずつ自分自身のレベルも上がってきているので、さらに上に行けるように頑張っていきたいと思います。