異例のトレードの行方は果たして。阪神は11月30日、巨人の山本泰寛内野手を金銭トレードで獲得したと発表した。伝統の一戦…

 異例のトレードの行方は果たして。阪神は11月30日、巨人の山本泰寛内野手を金銭トレードで獲得したと発表した。伝統の一戦で知られる東西のライバル球団同士。両球団間での移籍は、2004年1月に阪神の野村克則捕手が金銭トレードで移って以来、16年ぶり5度目となった。

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 山本は慶応高、慶応大と名門を進み、2015年のドラフト5位で入団。1年目の2016年5月に1軍デビューを飾り、内野全ポジション守れるユーティリティープレーヤーとして着実に出場機会を増やしていった。

 だが、巨人には同世代に同じタイプのライバルが多かった。近年は田中俊太、若林晃弘らが台頭。吉川尚輝は二塁の定位置をつかもうとしている。山本は昨季は自己最多92試合に出場したものの、今季は1軍での出場機会はなかった。

 巨人-阪神間のトレードの例は、極端に少ない。真っ先に注目されたのが夫人の存在だった。山本は昨年12月に、大阪の毎日放送に勤務する辻沙穂里アナウンサーと結婚。来春には第1子の誕生を予定している。一方で巨人では今季の日本シリーズの出場40人枠からも外れて、事実上の構想外にあった。戦力外として野に放つ前に、球団側が親心からトレードを他球団に打診してあげるのは、球界ではよくある話。関西地方限定で探ったわけではないだろうが、都合良く兵庫県に本拠地を置く阪神の補強ポイントと合致したとみえる。

 伝統のライバル球団で初めてトレードが成立したのは1979年。オールドファンなら忘れることはない、伝説の小林繁と江川卓のトレードだった。江川と相思相愛だった巨人は、何とか入団にこぎつけようと「空白の1日」事件を起こす。直後のドラフト会議で交渉権は4球団競合の阪神が獲得。空白の1日での契約を盾に一歩も引かない巨人、それを許さない11球団、巨人を激しく批判する世論などを前に、時の金子鋭コミッショナーは球界の未来を天秤にかけ、阪神に巨人へのトレードを提案。新人選手と、当時ローテーションの柱として1976、1977年には2年連続18勝を挙げていた小林との交換という異例の決着をみた。

 2例目が元祖・甲子園のアイドルである太田幸司。力の衰えた晩年、近鉄から巨人へ金銭トレードで移籍。1軍登板のないまま翌年1984年に阪神へ、鈴木弘規との交換トレードで放出された。巨人、阪神どちらでも1軍登板はなく引退した。

 3例目が1991年、巨人・石井雅博と阪神・鶴見信彦の交換トレードが成立した。これ以降、両球団間の交換トレードは途絶えている。ちなみに両選手とも移籍1年で引退。ともに失敗と呼べる補強で、後世語られることはあまり多くない。

 そして4例目が前述のカツノリであり、今回の山本が5例目である。いかに異例のことか、お分かりいただけるであろう。

 もっとも阪神の内野陣を見渡せば、ライバルばかり。三塁は大山悠輔がガッチリ。二遊間は木浪聖也、糸原健斗、小幡竜平、北條史也、植田海、熊谷敬宥と粒揃いではある。ライバル球団間のトレード、そして夫人の本拠への移籍という点だけでなく、実力でアピールしなければ、新天地での第一歩もおぼつかなくなってしまう。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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