阪神は岡崎、伊藤隼、横山の3人のドラ1が戦力外に プロ野球界では各球団が来季の契約を結ばない選手にその旨を通告する、戦力外通告期間が27日に終了した。育成契約での再契約、現役引退を決断した選手たちもいるが“栄光のドラ1”として入団した選手た…

阪神は岡崎、伊藤隼、横山の3人のドラ1が戦力外に

 プロ野球界では各球団が来季の契約を結ばない選手にその旨を通告する、戦力外通告期間が27日に終了した。育成契約での再契約、現役引退を決断した選手たちもいるが“栄光のドラ1”として入団した選手たちにも非情通告は行われた。

 今年の戦力外ではドラフト1位という大きな期待を背負って入団した選手が12人となった。所属球団で実績を残した末に非情通告を受けたもの、育成再契約の打診を受けたもの、目立った実績を残せなかったものなどキャリアは様々。このオフでここまで戦力外となった“元ドラ1”は以下の選手たちだ。

【セ・リーグ】

〇藤岡貴裕(ロッテ→日ハム→巨人)
 2011年ドラフトの目玉として3球団が競合し、ロッテに入団。2018年にトレードで日ハムへ、2019年途中には再びトレードで巨人に移籍した。通算178試合に登板し21勝32敗0セーブ16ホールド、防御率4.14。

〇岡崎太一(阪神)
 2004年の自由獲得枠で阪神に入団。5年目に14試合に出場するも、正捕手の座は掴めなかった。通算119試合に出場して146打数27安打2本塁打11打点、打率.185。

〇伊藤隼太(阪神)
 2011年のドラフトで阪神へ入団。即戦力外野手として期待されてプロ入りしたが、レギュラーの座は掴めず、キャリアハイは2018年の96試合出場だった。通算365試合出場で642打数154安打10本塁打59打点、打率.240。

〇横山雄哉(阪神)
 2014年のドラフトで阪神へ。1年目から1軍で4試合に先発するも、左肩の故障で2018年オフに育成契約に。今季、支配下に復帰し、1試合に登板したものの、戦力外となった。通算9試合に登板して3勝2敗0セーブ0ホールド、防御率4.67。現役引退を発表した。

〇鈴木翔太(中日)
 2013年のドラフトで中日へ。1年目から1軍で5試合に登板し、2017年には15試合に登板して5勝をマークした。だが、その後は血行障害もあって活躍できず。通算24試合に登板し、5勝5敗0セーブ0ホールド、防御率4.41。

ソフトバンクの加治屋は18年にリーグ最多の72試合に登板

【パ・リーグ】

〇加治屋蓮投手(ソフトバンク)
 2013年のドラフト1位でJR九州から入団。最速152キロのストレートとフォークを武器として3年目の2016年に1軍デビュー。2018年にはセットアッパーとしてリーグ最多72試合に登板。4勝3敗0セーブ31ホールド、防御率3.38の好成績を残した。今季はわずか6試合に終わり通算は112試合に登板し7勝4敗、37ホールド、防御率4.62。

〇多和田真三郎(西武、育成再契約の見込み)
 2015年のドラフトで西武入り。1年目から7勝をマークすると、2018年には16勝で最多勝のタイトルを獲得した。だが、2019年途中に自律神経失調症を患って離脱。今季復帰を果たしたが、戦力外に。回復を目指すために育成選手として再契約となる見込み。通算72試合29勝21敗0セーブ0ホールド、防御率4.17。

〇内竜也(ロッテ)
 2003年のドラフトでロッテ入り。主に中継ぎとしてロッテのブルペンを支え、2017年には50試合、2018年には58試合に登板した。だが、2018年末に右肘の手術を受けると、昨季、今季と1軍登板なしにとどまっている。通算308試合20勝12敗87ホールド56セーブ、防御率3.33。

〇細川亨(西武→ソフトバンク→楽天→ロッテ)
 2001年の自由獲得枠で西武へ入団。2年目から正捕手となると、2010年オフにFAでソフトバンクへと移籍した。2016年オフに構想外となると、2017年から楽天、2019年からはロッテでプレーした。40歳で迎えた今季は1軍出場なし。通算1427試合3353打数680安打84本塁打367打点、打率.203。現役引退を発表した。

〇由規(ヤクルト→楽天)
 2007年の高校生ドラフトでヤクルトに入団。3年目の2010年に12勝をマークし、この年に当時日本人最速となる161キロをマークした。ただ、その後は右肩の故障に苦しみ、2018年オフに戦力外に。育成契約で楽天へ移籍すると、2019年7月に支配下に復帰し、481日ぶりに1軍登板も果たした。通算91試合に投げて32勝36敗0セーブ0ホールド、防御率3.66。

〇山下斐紹(ソフトバンク→楽天)
 2010年のドラフトでソフトバンクへ。将来の正捕手候補として期待されたが、2016年の13試合がソフトバンクでの最多出場。同期入団で育成選手だった甲斐が正捕手になり、2017年オフにトレードで楽天へ移籍した。楽天では1年目に43試合に出場したが、昨季は31試合、そして今季は8試合に終わった。通算119試合211打数42安打5本塁打15打点、打率.199。

〇白崎浩之(DeNA→オリックス)
 2012年のドラフトでDeNAへ。1年目から47試合に出場すると、2年目にはキャリアハイの101試合に出場。2018年途中にトレードでオリックスへ移籍するも、レギュラーの座は掴めず、今季はプロ入り後最少の3試合出場にとどまっていた。通算413試合838打数184安打16本塁打52打点、打率.220。(Full-Count編集部)