グランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯が開幕。女子SP(ショートプログラム)で樋口新葉(商2=開智日本橋学園)が2位、本田真凜(政経1=青森山田)は9位で初日を終えた。◆11・27~29 グランプリ(GP)シリーズ NHK杯(東和薬品…

 グランプリ(GP)シリーズ第6戦・NHK杯が開幕。女子SP(ショートプログラム)で樋口新葉(商2=開智日本橋学園)が2位、本田真凜(政経1=青森山田)は9位で初日を終えた。

◆11・27~29 グランプリ(GP)シリーズ NHK杯(東和薬品RACTABドーム)

 緩急ある表現で観客を魅了した。冒頭にSPでは初となるトリプルアクセルを組み込んだ樋口。勢いよく踏み切ったものの「途中から軸が曲がった」と転倒。しかし、ミスに影響されることなく「その後のジャンプは落ち着いて跳べた」。続くトリプルルッツとトリプルトーループのコンビネーションジャンプを決めると、トリプルフリップも成功し、うまくまとめ上げた。最後まで迫力ある演技を見せ結果は2位。前半のミスを見事にカバーし、FS(フリースケーティング)へ弾みをつけた。

 今回がNHK杯初出場となった本田。自身で「大切な曲」と語る17-18シーズンに使用した『The Giving』を選曲し挑んだ。着実に3つジャンプを成功させ、シーズンベストの58・30点を記録。右肩の脱臼の影響を感じさせない終始落ち着いた演技で観客を魅了した。

(写真:SPでシーズンベストの演技を披露した本田)

 コロナ禍でも有観客で行われている今大会。「この雰囲気が久しぶりで、会場をのぞいたときから感動した」(本田)と久々の有観客開催を振り返った。 SPではともに課題を残したものの好調な滑り出しを見せた2人。明日のFSにも期待したい。

[西脇璃緒]

試合後のコメント

樋口

――演技を終えていかがですか。

 「最初の(トリプル)アクセルで途中から軸が曲がってしまったので、それが失敗の原因かなと思います。でもそのあとすごく落ち着いて、あとの2つのジャンプを決められてすごくよかったなと思います」

――スピン、ステップなど含めた総括をお願いします。

 「SPもFSも去年と全然違う表現や振付になってきていると思います。練習も前よりも楽しくできているなという感じがあるので、試合でも思い切り滑れたらいいなと思います」

――SPにトリプルアクセルを組み込むきっかけになった出来事などはございますか。

 「アクセルが安定してきたというのもそうなんですが、このNHK杯では何も懸かっていない状態でいろいろなことに挑戦できるという風に先生と話をしていたので、ちょうど(アクセルを)両方に入れられたら、いい練習になるんじゃないかということで入れることになりました」

――FSに向けて意気込みをお願いします。

 「FSも東日本選手権から約1か月間すごく練習してきたので、アクセルが跳べても跳べなくても、その後のジャンプやスピン、ステップを落ち着いて最後まで滑り切れたらいいなと思います」

本田

――プログラムの内容について教えてください。

 「今回は久しぶりに楽しく演技ができたので、それは良かったかなと思います」

――FSに向けて意気込みをお願いします。

 「少しでも上を目指して、良い演技ができるように頑張りたいなと思っています」