2回目となるきょうは、3年生の上條レイモンド(スポ3=千葉・習志野)、平田康隆(スポ3=宮崎・日南振徳)、仲濱陽介(スポ3=愛知・星城)、北川諒(教3=東京・早実)、吉田悠眞(スポ3=京都・洛南)。現在の4年生の姿や来年チームをけん引する…

 2回目となるきょうは、3年生の上條レイモンド(スポ3=千葉・習志野)、平田康隆(スポ3=宮崎・日南振徳)、仲濱陽介(スポ3=愛知・星城)、北川諒(教3=東京・早実)、吉田悠眞(スポ3=京都・洛南)。現在の4年生の姿や来年チームをけん引することへの思いついて伺った。

※この取材は11月12日に行われたものです。

他己紹介


左から上條、仲濱、平田

――右隣の人の他己紹介をお願いします

北川 吉田悠眞といいます。(笑)性格は自由奔放なやつです。見かけはかっこいいのですが中身はアホです(笑)でもバレーになると一味違います。

吉田 平田君は背が大きいですね。

平田  見た目やん(笑)

吉田  宮崎愛が強いです。帰省したときにお土産でマンゴー持ってきてくれるんですよね。でも自分マンゴー嫌いなんですよ(笑)でも性格は松井さん(泰二監督、平3人卒=千葉・八千代)も認める優しさですね。

平田  仲濱君は一年のときから授業が一緒でプライベートとか一緒に買い物に行く仲です。見た目はかわいいですが、性格は毒をめっちゃ吐きます(笑)毒も吐くのですが優しいという感じです。

仲濱 上條レイモンドは見た目はクールなんですが甘いものがすごい好きで、K-POPも好きです。あとはけっこう家の中でお菓子を食べながらゲームをしている感じです。きょうも新発売のゲームをやりたいのではないかなと思います(笑)

上條  北川諒君は真面目ですね。お茶らけているときもありますけど、同期の中でもナンバーワンで自主練をする方だと思います。プライベートは本当に知らない(笑)

北川  じゃあ想像でいいよ(笑)俺が自分のこと言ったら自己紹介になってしまうもん。(笑)

上條  想像はちょっと(笑)けっこう(北川選手は)人見知りなので仲良くなってから時間がたたないと深い話ができないですね。

――じゃあ仲良くなるゾーンまで行けてないということですか(笑)

上條 まあそうですね。3年目なんですけど、そこまで見えてはいるのですがちょっとまだいけてないですね(笑)

一同 (笑)

――みなさん大学に入る前から知り合いでしたか

仲濱 悠眞は中学校のときに練習試合をしたことがあって。当時からすごいなという選手でした。

上條  中学はそこまで強いところではなかったのですが、高校で全国大会に出てそこでみんなのことを知りました。

平田 自分は悠眞と陽介とレイモンドはテレビで見ていたので知っていました。僕が一方的に知っていたという感じでしたね。北川に関しては誰?という感じでした。一年のとき北川と寮で同部屋だったのですが本当に分からなくてググりました(笑)ググってもあんまりわからなかったです。

――では左隣の人の印象的なエピソードを教えてほしいです。

上條 一年生のときは本当に濃い1年で。そのとき陽介は買い物を率先して行ってくれたイメージがあります。あとは高校のときからアンダーカテゴリーで一緒にやっていました。最初はトスが合わないとかあるものですが、そのときからそういうこともなく打ちやすいトスを上げてくれました。印象的というか良かったなという感じです。

仲濱  平田君のエピソードは部のタオルを試合に持っていかなければいけないのですが、それを前日に準備していないことに気づいてしまって。体育館はもう閉まってしまうので取りに行けないことが分かって。試合会場が小田原でしかも一試合目という状況でした。当時はミスをすると(連帯責任でみんなで)坊主になってしまうという慣習があったので何とかしてそれを回避しなくてはいけないということで、夜中諒と平田の部屋にみんなで集まって誰が取りに行ったら先輩にバレずに取りに行けるかということを話し合って平田が選ばれました。新幹線で行くプランを立てて何とか実行できて間に合ったという話です。

上條  あれはすごいよ。間に合って(笑)

平田 僕は悠眞ですね。去年の夏合宿のとき、ホテルから出発するときに悠眞はもちろん10分前には集合していたんですよ。だからトイレに行ってくると言って行ったんですね。そしたらその間にバスが出発しちゃって(笑)自分ら誰も気づかなかったです。陽介に電話かかってきて「みんな今どこにいる?」って。それで結局悠眞は体育館まで歩いて行きました(笑)

吉田  本当に異世界に行ったかと思った(笑)

上條  そのとき出発の確認が大塚(達宣、スポ2=京都・洛南)だったんですよ。そこも通過してバスが出発するっていう(笑)すごかったなあれは。

吉田  北川ですね。去年北川とスノボに行ったんですよ。僕は初めてで何もできなかったんです。だからできる諒とかに教えてもらっていて。普段はうざいんですよ(笑)なんかちょっとできることがあったら何でもできるからとか言ってくるタイプなのですが、なぜかスノボのときだけは謙虚なんですよ。うまいねって言ってもそんなことないよって(笑)優しく教えてくれて。いつも私服はダサいのですがスノボのウェアを着るとめっちゃかっこ良くて(笑)別人やんて思いました。

北川 やっぱりゲレンデではいつもと違う感じでいたいので(笑) 僕は上條(のエピソード)ですね。僕が寮にいた1年生のときにたまたま寮長と一緒にレイモンドの部屋を確認するときがあったんですね。そのとき初めてレイモンドの部屋を見たら、部屋に唯一の窓があるのですがそこを遮るようにごみの山がありました。

一同(笑) 

上條 それは否定しないよ(笑)当然今は違う。当時はなぜか一番小さい袋を使って(ごみを積んで)いたからね。

――話は変わりますが、自粛期間中にはまったことなどあれば教えてください

上條 自粛前もそうですが自分はずっとゲームをしていて自粛中も変わらずゲームをしていました。当然一日ゲームする時間は増えました。本当にオンライン授業とか食事中は抜いてずっとゲームをしていました。

――どのようなゲームをやられていたのですか

上條 本当にいろいろあるのですが自分は結構FPSというゲームであったり何かを破壊したり殺傷したりするゲームが好きです。どうぶつの森とかじゃ楽しめないです(笑) 

仲濱 僕は殺傷とかではなくどうぶつの森にはまっていました。島評価を5まで行くことができて、自分が住みたいような島を作ったりユーチューブでクリエーターの人が作った島を見たりしました。 

平田 自粛期間中は美容にはまっていました(笑)

上條 初耳なんだけど(笑)。 

平田 長風呂したり化粧水をこだわったり、パックをしたりしていました。

――何か効果はありましたか

平田 いや全くなかったです(笑)マスク荒れとかもあったので。パックして一時期は良くなったんですけどね(笑)

吉田 僕もSWITCHを買ってゲームをしていましたが、それ以外にも漫画とかにもはまりました。ちょっとこの対談を読んだ人はイメージ変わってしまうかもしれませんが、『俺の妹がこんなに可愛いはずがない』を読んでけっこう妹かわいくねってなりました。妹ほしいなっていうそっちに目覚めかけてしまいました。最高よ(笑) 

北川 何も特別なことをしなかったですね。でも自粛期間中に親もデスクワークだったので、家族の絆が深まったことはありました。

――学校の話に移るのですが、みなさんはどのような勉強をなさっているのですか

北川 ゼミは教育学です。その他には言語学が好きで、スペイン語を勉強していました。喋っている国が多いのでスペイン語を選びました。

吉田  ゼミはこの4人(吉田、平田、仲濱、上條)が一緒でスポーツにおける戦術を自分たちで分析するようなことをしています。それ以外だと自分は筋肉のことに興味があって。自分が膝を痛めたときはどこの筋肉のことなのかを調べたりするのは面白いです。あと自分もK-POPとか好きなんで言語学の授業を取ってみたいとは思っています。

平田 自分はメンタルが弱いので精神医学の授業を取って自分なりにメンタルケアをしています。

――ちなみにどんなメンタルケアですか

平田  ため込まないというのが重要なので真夜中に枕で顔を覆ってめっちゃ叫んでいます(笑)けっこうすっきりするんですよ。

仲濱 コースはスポーツコーチングコースに進んでいます。1年生のときは選手をやれるまでやって教員や指導者でバレーボールに携わりたいというビジョンがあってここまで来ましたが、最近は考えが変わってやりたいことが定まっていないので人との関わり方や指導方法を学ぶコーチングの授業ではしっかりメモを取るなど勉強しています。 

上條  ゼミでは動作解析のことなどを学んでいて、自分の身体の仕組みや動き方を学んで実際バレーボールにもつながりますし、それを勉強している途中です。コースはスポーツ文化コースに入っています。みんなには一番楽なコースとか言われますが、自分は2000年代など少し前の歴史が好きでスポーツの文化や成り立ちなど面白いことを学べていていいことだと思います。

――授業は対面とリモートどちらがいいですか

仲濱 実習とかで他の部活の人と交流できていたのでそれが無くなってしまって、関係が薄れてしまうと寂しいと思います。

上條 自分はリモートの方がいいですね。自分は寝るのが遅くて朝起きるのがつらかったので、今はリモートで基本的に一週間好きなときに見れるので自分には合っていると思います。

――友だちに会えなくて寂しいなどはないですか

北川 友だちはいっぱいいすぎて困るんですけどね(笑)

上條 いやいや(笑)

『自粛期間を経て体力面で成長できた』(吉田)


自粛期間中部員の多くがウエイトトレーニングに励んでいたと話す吉田

――ここからはチームや試合の話に移ります。コロナで試合がだいぶんなくなりましたが、率直にどう思いましたか

北川 一番はモチベーションを保つのが難しかったですね。僕たちは不幸中の幸いというか、最上級生じゃないので。最後の大会ではありませんでしたが、4年生と触れ合う時間が少なくなったから少し寂しいなというのはありました。

吉田 自分は大会がなくなったことで生活のメリハリがなくなりました。リーグ期間だったら火曜日と水曜日はミーティングをして、木曜日は週末に向けてA、B戦をしてという感じで、一週間が計画的に進んでいました。それがなくなって淡々とした毎日を過ごすことが多くて。それが気持ち的にもしんどくて、大会がようやく始まったと思ったらそれもなくなって、というのが続いたので、何もしていないなという感じですね。物足りないですね。

平田 今、3年生で次で最上学年になるので、チーム作りのことを考えたときに、試合がないとどうしていけばいいのかという見本がなかったから来年不安ですね。

仲濱 一番長く接していた先輩たちですごく好きなので、その先輩たちと最後一年間「よしやるぞ」というときに大会がなくなってしまって。もちろん4年生自身もつらい思いをしていると思いますが、4年生とバレーをできない僕たちもつらいなと思いました。3年生ということで、来年に向けて4年生の自覚を養う一年間だったと思いますが、この時期に何をしてこういうふうに進めていけばいいというのを確認できる期間なくなって不安な気持ちが大きくあります。

上條 今の4年生は高校時代から一緒に大会とか出てきたので、一番の恩返しは試合に出て全部の大会を勝たせてあげたいというのがありましたが、それができなくなって。でも残された数少ない大会でできる限りプレーで恩返ししたいなと思います。あと毎年早慶戦あたりの時期に4年生のスポーツ科学部の人たちが教育実習に行って。4年生は数人いますが、3年生が最上級生としてチーム運営とか練習を考えたりしていたのですが、今回早慶戦も延期になって。自分たちは全く経験のない状態で最上級生になるという不安も少しあります。でも今までの3年間、4年生の姿を見てきたので、それを参考にしつつ自分たちの代の色を出して来年頑張らないといけないなと思います。

――3年生はどのようなカラーの学年ですか

仲濱 公言していいカラーある?(笑)あ、伸びしろがある!

上條 それいいじゃん!入学してから一番成長した学年ですね。

――来年はこの代がチームを引っ張っていくことになりますが、今から意識してやっていることや練習はありますか

吉田  Bチームに4年生がいなくて。6人いる4年生のうち3人がAチームに入っていて、あとの3人はサポートに回ってくれています。コート内にいるBチームの最上級生は僕たちの代になるんですけど、それでAB戦をしてふがいない結果で終わると、3年生がふがいないからという指導を受けたりします。だからそういうときにまだ4年生がいるからと甘えていたらいけないなと思って。Bチームでは自分たちが最上級生だから3年生で話し合って、4年生になった気持ちで下級生にも指示を出して、自分たちが声を出して引っ張っていくというのをやっています。簡易的な4年生としての自覚を持てているのかなとは思います。

仲濱 去年までは先輩が責任を持ってくれるじゃないですけど、自分たちは思いきりプレーができる立場でした。上級生になってからは下級生の良いところを出すという立場になってきて。僕たちの代はプレーで引っ張っていくというプレーヤーが多くないので、下級生の良いところを出して日ごろから僕たちが背負えるストレスは背負って、下級生が思いきりプレーできる環境を作るというのは常に意識しています。

――コロナで試合や練習が思うようにできなかったからこそ、逆に得られたことや気づいたことはありますか

吉田 自粛期間中は集まって練習ができなかったんですよ。自主練という形で数人で体育館を使える状況でした。そのときは人数がいなかったので、自分はけっこう筋トレを頑張っていました。自分以外の部員も筋トレを頑張っていました。年に2回ウエイトの測定があるんですけど、それで全員が前回の2月の測定よりもだいぶん上がっていて。技術面での成長は大きくなかったかもしれませんが、体力面でかなり成長できたのではないかと思います。

仲濱 心の面で言うと、小学校の頃からバレーをやってきた選手が多いので、当たり前のようにバレーボールができている環境だったのが、自粛期間に入ってみると、当たり前じゃなかったんだなと気づかされました。限られた時間の中でチームを作ったり、時間を大切にするという意識の変化というのを自粛期間の中で得られたと思います。

上條 気づいたことなんですけど、一日の大切さと言いますか、今年は自粛期間があったから短いなというのを感じて。残された大会が少なくて焦っているというか、いつもと違う状況に戸惑っているというか。一日一日の練習が最後結果に出ると思うので、日ごろから練習をやることの大切さを感じましたし、一日の練習でもものすごく貴重な時間だったなというのを自粛期間を経て思いました。

平田 自分が得た経験というか。自分は周りと比べて体幹とか体が弱くて自粛期間にトレーニングをやろうと目標を立ててやっていました。それが自粛が明けて結果となって表れたので、何か目標を立てて頑張ることの大切さを改めて感じました。

北川 家族の絆と車の免許くらいです(笑)

――秋リーグ(秋季関東大学リーグ戦)や、その代替大会の中止が決まってからの4年生ってみなさんにはどう映っていましたか

上條  普通だったらやる気がそがれてモチベーションが落ちてしまうと思いますが、4年生は自分たちの試合ができないにもかかわらず、チームを相変わらず引っ張ってくれています。4年生自身も苦しいと思いますが、変わらず支えてくれているし、先頭に立って練習も一番真面目にやっているという印象はあります。

吉田 4年生たちは試合がなくなってたぶん気が沈んでしまったと思いますが、それでも顔を合わせたら元気で。中村さん(駿介、スポ4=大坂・大塚)とかは元気にバスケをしていたりとか(笑)そういう気が沈んだ姿を見せなくて、それがすごいなと思います。自分だったらやる気なくしてしまうかな。他の大学とかでも4年生が試合に出ていないとか、そういうチームもあったりするので、そこは早稲田はすごいなと思います。

――上條選手にお聞きします。今年からスタメン入りしていますが、去年とは気持ちの面だったり、果たさなければいけない役割は違いますか

上條 確かに自分は上級生になって本来だったら引っ張っていかないといけない立場なのですが、4年生からは1年目のAチームでのプレーということで、まずは自分のプレーを思い切りやることに集中すればいいよと。ミスとかしても切り替えてまたやっていこうと。3年生なんですけど気軽というか。1、2年生の頃よりもフレッシュな気持ちでやらせてもらっているので、責任とかは今のところはあまり感じていないですね。自分のプレーには責任をもって、チームのことは4年生に任せているという感じです。

――今の調子はいかがですか

上條 絶好調ですね。

一同 (笑)

上條 はい、そうです(笑)絶不調があまりないというか。秋季リーグ戦前の企業さんたちとの試合が絶不調だとしたら、今はまだ調子が安定していますね。ミスが多くて足を引っ張っていた時期があって、今も足を引っ張っていないとは言えませんが、安定してできているのかなと思います。

――次に仲濱選手にお聞きします。オープン戦ではセッターとしてスタメン入りしましたが、出場してプレーしてみていかがでしたか

仲濱 大学に入って初めてフルで出させてもらって。最初自分が出ると決まったときは、名の知れている選手と肩を並べて一緒に試合に出るんだという気持ちでいっぱいでした。でも練習の中でやっていくといっぱいカバーしてくれるので、失敗したなと思うトスでも打ってくれて、心強い後輩がコートの中にたくさんいてやりやすい環境だなというのを感じました。あと、悩むことが多いので、純粋にバレーボールが楽しいなと感じられた2試合だったなと思います。

――試合に出てバレーボールが楽しいと改めて感じられたのですね

仲濱 そうですね。悩んで悩んで、責任を感じることが多かったんですけど、純粋にバレーを楽しめたなと今振り返ってみると思います。

『楽しみながら勝ちたい』(上條)


今年は試合を楽しみたいと意気込む上條

――話は全日本インカレに移ります。なかなか公式戦ができない中での開催となりますがいかがですか

北川 この代になって公式戦を味わうことが初めてで、1年ぶりにやっと試合だという感じです。

吉田 やっとという感じですね。正直今年の早稲田は歴代の中でも最強なんじゃないかと思うほど強いと思うので、その強さを見せる場が今まではなかったので、やっとお披露目する場ができたんだというふうに思っています。基本的にA,B戦で練習していると、Bチーム目線からしたらAチームは敵なので。やっとAチームの強さを喜べるときが来るなと思います。Bチームで相手をしていると強すぎるやろと思ってしまうんですけど(笑)でもチームの勝利になると思うと早く試合がしたいですね、

平田 リーグ戦がなかった中だったので、インカレは連戦が初めてになるんですけど。特に1年生とかは初めてだと思うので、1年生の不安とかは3年生全員で取り除いてあげて、プレーだけに集中できる環境を作って上げられたらなと思います。これで大丈夫?(笑)

吉田 聞くな(笑)自分の発言に自信持て(笑)

仲濱 まだ感染が拡大している中で大会を、従来の形ではないんですけど、開催できることになって素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。あと、ずっと試合ができていなかったので、その思いをすべてぶつけて4年生を最後笑って送り出せる大会にしたいなと思っています。

上條 ちゃんとした公式戦は今年に入ってから初めてで頑張りたいと思いますが、今ちょっと自分の中で全カレに良い思い出がないんですよね。去年は1試合目の1セット目にミドルの武藤さん(鉄也、令1スポ卒=FC東京)が足首をひねってしまって。あの寒さの中、急遽駆り出されて(笑)自分はアップしたてだったから良かったんですけど。準々決勝までやらせてもらって、そのときは2年生だったのにすごく重荷だったというか、1プレー1プレー本当に緊張しながらやっていました。今年の全カレはまず初めてできる公式戦でしっかりやるというのはそうなんですけど、楽しみたいなと。自分も最近3年生になってやっとバレーが楽しいと思えるようになったというか。1年生のときは辛いことの連続でしかなかったので。全カレでは楽しみながら勝つというのを目標にしたいと思います。

――全日本インカレではどんなところでチームに貢献したいですか

北川 自分は来年のことも考えて、主務の宇野さん(耕平、スポ4=愛知・星城)の手伝いをずっとしています。最後4年生全員とみんなで一緒に喜べるように、自分が耕平さんのサポートをしています。そうすることで耕平さんの負担も減るし、他の4年生や下級生を見る時間が増えるので、そういうところで貢献したいと思います。

吉田 自分は4年生にいい形で終わってもらうために頑張りというのもありますが。去年涼平さん(村本、令1法卒)がけがをして自分が代わりにスタメンで入ったときに、涼平さんがタイムアウトのときに声をかけてくれたりしたことがすごく助かって。今年は泰杜(水町、スポ1=熊本・鎮西)が1年から入っていて、サーブとかで狙われてストレスがかかってくると思うので、そこで自分が声かけとかをして少しでも負担を減らせたらなと思います。

平田 自分は今けがをしていてプレー以外のことで貢献したいなと思っています。コロナになって応援とかも声出し禁止とかになったので、その中で応援の仕方も考えて、少しでもチームの役に立てたらいいなと思います。

仲濱 プレーのことで言うと、オープン戦に出させてもらって前よりかは自信がついたので、出場させてもらう機会があれば駿介さんとは違った自分らしさをコートで出せたらいいなと思います。

上條 今与えられたミドルブロッカーというポジションで頑張って、スパイクやブロックでもそうですし、3年生なんですけどプレーで引っ張っていけたらなと思います。

――最後に大会に向けて意気込みをお願いします

北川 年生の重荷をどれだけ軽減させられるかというのが3年生の役割になってくると思います。4年生に最後金メダルをかけてあげたいという思いを行動で示せたらいいなと思います。

吉田 自分は去年とは違ってスタートメンバーじゃないんですけど、出場する機会があるかもしれないのでそのときのためにしっかり準備しておくのと、出場したら自分の役割をしっかり果たせるようにしたいです。あとは4年生が最後の試合なので、4年生と一緒に勝って終われるようにしたいと思います。

平田 メンバーが試合に全力で臨めるように、メンバー外がドリンクの準備とか応援とかプレー以外のところでチームを鼓舞できたらなと思います。それでチームの勝利に貢献できるのなら全力で頑張ります。

仲濱 今年の4年生が組織として日本一という目標を掲げてやってきたので、バレーだけじゃなくて組織としての礼儀だったり、そういうところでも日本一を目指して頑張りたいと思います。

上條 先輩として一番長く一緒にプレーさせてもらってお世話にもなっている4年生なので、最後勝って卒業させてあげたいなという気持ちが強いです。そのためにはまず、全カレで自分のプレーを全力でやりきるということを一番に頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 西山綾乃、萩原怜那)

◆人メモ

◆北川諒(きたがわ・りょう)(※写真左)

1999(平11)年5月18日生まれ。175センチ。東京・早実出身。教育学部3年。スノーボードが得意だという北川選手。チームメイトによると、ゲレンデにいる姿はとてもかっこよく見えるそう。ゲレンデのプリンスはコートでも輝きを放ちます!色紙『全力』。

◆上條レイモンド(かみじょう・れいもんど)(※写真中央左)

1999(平11)年9月16日生まれ。195センチ。千葉・習志野出身。スポーツ科学部3年。何かを破壊したり殺傷したりするゲームが好きだという上條選手。ゲームで培った相手へのアグレッシブさをプレーでも発揮します!色紙『楽』。

◆吉田悠眞(よしだ・ゆうま)(※写真中央)

1999(平11)年5月23日生まれ。176センチ。京都・洛南出身。スポーツ科学部3年。『俺の妹がこんなに可愛いはずがない』という漫画にはまり、妹が欲しいと思ったという吉田選手。そんな年下思いな一面はコートでも表れています!特に、同じアウトサイドヒッターである1年生の水町選手への気遣いはピカイチです!色紙『支える』。

◆仲濱陽介(なかはま・ようすけ)(※写真中央右)

1999(平11)年11月29日生まれ。177センチ。愛知・星城出身。スポーツ科学部3年。『どうぶつの森』のような平和なゲームが好きだという仲濱選手。取材には穏やかに応えてくださいました!その優しさでチームの心を繋ぎます!色紙『心』。

◆平田康隆(ひらた・やすたか)(※写真右)

1999(平11)年5月21日生まれ。192センチ。宮崎・日南振徳出身。スポーツ科学部3年。プレー以外の面でチームに貢献したいという平田選手。全日本インカレではどんなサポートや応援を見せてくれるのかとても楽しみです!色紙『全力支援』。