それぞれの大学で試技を行いオンラインで両校を繋ぐ形で行われた今年の早慶オンラインカップ。本年は対戦形式ではなく選手がおのおのの記録と向き合い、階級ごとに切磋琢磨した。 最初に行われた55㎏級には1年生の佐々木暁(社1=北海道・札幌琴似工業…

 それぞれの大学で試技を行いオンラインで両校を繋ぐ形で行われた今年の早慶オンラインカップ。本年は対戦形式ではなく選手がおのおのの記録と向き合い、階級ごとに切磋琢磨した。

 最初に行われた55㎏級には1年生の佐々木暁(社1=北海道・札幌琴似工業)と木村咲紀(社1=兵庫・明石南)が出場。木村はスナッチで好記録を出すとC&Jではミスもしてしまったが、それでも初の早慶戦で堂々とその階級での最重量を記録した。佐々木はスナッチで最後に失敗をしてしまったがC&Jを全て決め、トータル162㎏で3番目に滑り込んだ。続けて行われた61㎏級には家吉理空(社2=熊本一)と山口千尋(スポ3=茨城・石岡一)が出場し、家吉はC&Jで自己記録を上回る106㎏を挙上した。山口はスナッチの3本目で75㎏を記録すると晴れやかな笑顔を見せた。


2本目のC&Jを成功させる木村

 67㎏級に出場した上野大瑚(スポ3=兵庫・明石南)はC&Jで自己記録を上回る125㎏の挙上に成功した。同じく67㎏級に出場した宮下一心(社2=石川・金沢学院)もトータル232㎏を持ち上げ、この階級最重量を記録した。続く73㎏級では橋本拓実(社4=東京・早実)がC&Jで自己新を上回る110㎏を持ち上げ笑顔を見せたが、C&Jでミスが続きトータル記録なしという少し悔しさの残る早慶戦の幕切れとなった。坂本拓夢(スポ2=愛知・名城大附)はスナッチ、C&Jともに順調に試技をこなし6本全て成功させると他の選手を圧倒した結果を残し会場を沸かせた。81㎏級では生瀬啓暉(スポ3=兵庫・明石南)がC&Jの2本目で体勢を崩し3本目を棄権し本来の力を発揮しきれない結果となったが、それでもその階級で最重量を記録する貫禄を見せた。駒阪勇気(スポ1=和歌山・紀北工業)も1年生ながら堂々とした試技を見せ、生瀬につぐ記録となった。早稲田から唯一89㎏級に出場した佐熊汐梨(社3=岩手・水沢)はトータル168㎏となった。


会場を沸かせた坂本

 最後に行われた96㎏級及び+96㎏級では森田恭平(教3=熊本西)がトータル252㎏を持ち上げ96㎏級ではこの日最重量を記録した。若宮知輝(スポ4=愛知・豊橋東)はC&Jの3本目こそ失敗してしまったもののそれ以外の5本を着実に決め、笑顔で最後の早慶戦を終えた。+96㎏級では2年生コンビの西堅也(スポ2=茨城・高萩清松)と柏木良太(スポ2=京都・鳥羽)が登場し、両者ともに難なく6本全て成功させ今年の早慶オンラインカップを締めくくった。

(記事、写真 土生諒子)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

男子
61㎏級

家吉理空 スナッチ 75㎏ C&J 106㎏ トータル 181㎏

67㎏級

上野大瑚 スナッチ 95㎏ C&J 125㎏ トータル 220㎏

宮下一心 スナッチ 100㎏ C&J 132㎏ トータル 232㎏

73㎏級

橋本拓実 スナッチ 110㎏ C&J 0㎏ トータル なし

坂本拓夢 スナッチ 110㎏ C&J 137㎏ トータル 247㎏

81㎏級

生瀬啓暉 スナッチ 125㎏ C&J 160㎏ トータル 285㎏

駒阪勇気 スナッチ 125㎏ C&J 150㎏ トータル 275㎏

96㎏級

森田恭平 スナッチ 115㎏ C&J 137㎏ トータル 252㎏

若宮知輝 スナッチ 64㎏ C&J 95㎏ トータル 159㎏

+96㎏級

柏木良太 スナッチ 110㎏ C&J 140㎏ トータル 250㎏

西堅也 スナッチ 115㎏ C&J 120㎏ トータル 235㎏

女子
55㎏級

木村咲紀 スナッチ 74㎏ C&J 88㎏ トータル 162㎏

佐々木暁 スナッチ 61㎏ C&J 75㎏ トータル 136㎏

61㎏級

山口千尋 スナッチ 75㎏ C&J 93㎏ トータル168㎏

89㎏級

佐熊汐梨 スナッチ 73㎏ C&J 95㎏ トータル 275㎏

コメント

坂本拓夢(スポ2=愛知・名城大附)

――今日の試合を振り返っていかがですか

元々この試合がけがからの復帰戦だったのですが、6本しっかりとれたのと思っていた重量も挙げられたので結構満足しています。

――早慶戦への出場は初めてだったと思うのですが、緊張などはありましたか

けが明けというのもあって不安とかもあったのですが、プラット(ホーム)に立ってみたらいつも通りだったので緊張せずできました。

――C&Jの3本目が終わった際会場もかなり沸いていましたが、そのときのお気持ちはいかがでしたか

正直「上げられた」という感じだったので周りの声とかはあまり聞こえていませんでした。

――他の選手とは大差をつけて1位となりましたが、その点についてはいかがですか

今回は自分との戦いだと思っていたので勝敗などは気にしていませんでした。