男子ホッケー日本代表を長らく牽引する田中健太。現在は世界最高峰のオランダリーグでプレーしており、今年で3年目を迎える。自…

男子ホッケー日本代表を長らく牽引する田中健太。現在は世界最高峰のオランダリーグでプレーしており、今年で3年目を迎える。自らの手でレギュラーポジションを手繰り寄せ、チームにとって欠かせない存在だ。そんな田中も、3年前までは公務員として国内でプレーしていた。安定した競技生活を捨ててでも挑戦した海外挑戦。今だからこそ語れる海外での競技生活や、日本ホッケー界の未来などに切り込んだ。

どのように両立されていましたか?その中で気持ちに変化はありましたか?
業務が終わってから練習というのが基本で、代表合宿がある場合は有給(など)をとって参加していまいした。当時は体育指導員だったので、15時ごろから定時まで高校に行って指導していました。仕事もしっかりしたい、ホッケーもしっかりしたいといった思いがあって、ホッケーをしている時に仕事のことを考えていたり、仕事中にホッケーのことを考えていたりと、両立が難しい時もありました。そういった中で、日本代表として試合をしていく上で、強豪国との差を感じるようになりました。

オランダでプレーしているからこそ、海外選手とのプレーで体格差とかスピードなどを感じることはありますか?
代表の試合で海外選手の身体の大きさは自覚していましたけれど、身近で練習していると改めて体格差を感じます。ただ、アジリティーやスピード、技術面では劣っていないと思いますので、そういったところは日本人でもやっていけると思いました。背の高さはどうしようもないので、自分で改善できる筋力、アジリティーの技術などを高めています。

日本と海外で違っていることは?
衝撃を受けたのは練習内容です。日本では同じ練習を繰り返していますが、オランダでは同じ練習をほぼせずに次の試合にあわせた練習をすることが多いです。日本で多く取り組まれている反復練習ももちろん必要なことですが、レベルの高さがある程度高いところになると、バリエーションが必要になってきます。

オランダリーグでも上位に位置するチームに貢献できた理由、どういった活躍をしたのか教えてください?
ポジション争いがあって、練習や練習試合など全てがセレクションなので日頃から常に結果を意識してプレーをしていました。最初はそこまで高い評価で見られていませんでしたが、結果を残すことによってポジションを掴めましたし、その後の活躍にも繋がりました。最初の方は、無意識のうちに安全なプレーを選んでいたので、ドリブルやチャンスメイクなどスピードを生かした自分の得意技ができていませんでした。コーチのアドバイスもあって、自分の得意なところを出していくことで結果にも現れて自ずとポジションも取れました。戦術の理解、守備に対する意識は自分の中でも大きく変わったので一番伸びたところだと思います。

コロナ禍で緊急帰国をせざるを得ないことになりましたが、帰国後はどのように過ごされていますか?
子どもが生まれた時期に帰国したので、家族との時間が増え、個人的にはそこはポジティブに捉えています。競技面では、リーグは中断となったものの、東京五輪が控えているのでモチベーションは下がっていません。
チーム練習もできないまま昨シーズンが終わり、今シーズンは9月から始まっていますが、コロナ禍で再び中断になっています。今は国内の自宅を拠点にリーグ再開に向けてトレーニングをしています。