東京五輪のゴールド街づくりパートナー、三井不動産が主催する「スポーツクライミングアカデミー」が22日、オンラインで行わ…
東京五輪のゴールド街づくりパートナー、三井不動産が主催する「スポーツクライミングアカデミー」が22日、オンラインで行われ、野口啓代、野中生萌が講師として登場。参加者にトレーニング指南やアドバイスを送り、画面上での交流を楽しんだ。
一流アスリートからオリンピックとパラリンピック競技を直接教えてもらうことのできる1dayスポーツ教室「三井不動産スポーツアカデミー」の一環としてこれまでも開催されてきた「スポーツクライミングアカデミー」だが、今回はコロナ禍により初めてオンラインで実施された。両選手とも初めての出演だというインターネット上でのイベントには、国内各地やアメリカ、タイなど海外からも参加者が集った。

まずは挨拶代わりに、壁内でジャンプするランジ、手だけで登るキャンパシングを披露した2人。続くトレーニングセミナーでは、野中がウォーミングアップ、野口が家でできるトレーニング法を伝授。自宅などから参加した参加者もさっそく実践し、途中で諦めてしまった方には2人から「やる気出して(笑)」といった“イジり”コメントも飛び出すなど、イベントは終始賑やかな雰囲気で進行した。
野中が教えるウォーミングアップ法。伸ばしたい足を前に出し、ひざを90度曲げて床に付ける。反対側の骨盤がかかとに近づくように体重を乗せていくと、大殿筋のストレッチにもなるという。
野口による体幹を意識したスクワットトレーニング。足を縦に開いた状態で、後ろのひざを下げて床に軽くタッチしてから、両ひざが伸びきるところまで立ち上がっていく。骨盤は常に正面に向けたままがポイントだとか。
参加者とコミュニケーションを取る野口。
アスリートのスゴさを知るための筋力測定では、握力と背筋力を計測。握力ではともに女子中高生の平均26kgを上回る40kg台を、背筋力では野口が脅威の204.5kgを記録(同平均75kg)して周囲を驚かせた。
「ランジが上手くなりたい」という悩みには、2人とも「一番大切なのはタイミング」だとし、「足を蹴った瞬間に手を伸ばすといい。ホールドに手が届く時に足が伸びきっているかどうか。登っている様子を撮影してみるとタイミングがズレているかがわかりやすい」と説明。

「大会で緊張してしまう」という声に対しては「緊張を和らげようとはしない。緊張するのが好き」(野口)、「緊張するのが楽しい。それすらも楽しむ」(野中)と一流アスリートならではの回答も。

野口啓代コメント
「オンラインでのイベントは初めてでしたが、距離を感じずに、むしろ繋がっている感じがあって楽しかったです。(上達したいクライマーに向けたメッセージは)色々と消極的になってしまう時期ではあると思いますが、こういったオンラインでのイベントなどにも積極的に参加していただくなど、常に刺激を受けることが大切だと思います。(東京五輪に向けて)来年は今年よりもいい仕上がりで迎えられる自信がありますし、今年の冬にどんなトレーニングをして、オリンピックをどんな状態で臨めるのか、今から楽しみにしています」
野中生萌コメント
「とても楽しかったです。オンラインでしたが、思ったよりも温度差がなく、皆さんも積極的に質問していただいてよかったです。(上達するうえで大切なのは)モチベーションが何よりも大事だと思います。行き詰まっていたら遠慮なくSNSなどで質問してください。それをモチベーションに変えて、クライミングを上達してほしいですね」
CREDITS
取材・文
編集部 /写真
大杉和広