TEAM123456789計早大1000300026法大0002030016(早)清水、宮内―渡部、浅野◇(二塁打)吉田(8回表)◇(本塁打)渡部(2号3ラン)(5回表) 早大はこの日、オープン戦の相手として強敵・法大を迎えた。試合は初回、…

TEAM
早大
法大
(早)清水、宮内―渡部、浅野
◇(二塁打)吉田(8回表)◇(本塁打)渡部(2号3ラン)(5回表)

 早大はこの日、オープン戦の相手として強敵・法大を迎えた。試合は初回、関大輝(基理3=茨城・江戸川学園取手)の適時三塁打により先制を果たすも、4回先発・清水佑樹(スポ3=早稲田佐賀)が2失点と、逆転を許す。その後の早大は渡部椋雅主将(商3=神奈川・桐光学園)の本塁打などで得点を重ねるが、取って取られる展開が続き、なかなか勝ち切ることができない。試合は同点のまま9回を終えてゲームセット。昨日に引き続き、悔しい引き分けとなった。  早大の初回の攻撃、2番・須能浩太郎副将(商3=東京・早実)の打球が二塁手の失策を誘い出塁すると、続く3番・関大輝副将(基理3=茨城・江戸川学園取手)が「初球から甘い球が来たらいこうという気持ちだった」と左翼方向へ適時三塁打を放ちホームイン。早大が先制に成功した。一方、先発・清水はキレのある直球を軸に組み立て、3回まで一人の走者も許さない完璧な立ち上がりをみせる。しかし4回、左前打でこの日初めて許した走者を暴投で返し同点に追いつかれると、1死一塁の場面で4番・堀尾(法大)に適時二塁打を放たれ勝ち越しを許した。

適時三塁打を放った関

 反撃したい早大打線は5回、相手の失策と四球によってチャンスをつくり、2死一、二塁の場面でバッターボックスには5番・渡部。2Sと追い込まれた五球目、変化球を捉えた打球は左翼スタンドへ。前試合の早慶戦同様、主将の一振りで逆転に成功した。しかし6回、相手に三連打を浴びて1点を返されると、2死二、三塁の場面で6番・寺田幸紀(法大)の打球を遊撃手が失策し、二人の走者が生還して逆転を許した。続く7回は三者凡退に抑えたが、清水は7回5失点で降板となった。

逆転3ランを放った渡部

 逆転したい早大は1点ビハインドで迎えた9回、この回から登板した近藤駿紀(法大)の制球が定まらず、先頭の四球や4番・関口柊(スポ3=東京・穎明館)の犠打などで1死二、三塁の好機をつくると、相手投手の暴投で同点に追いつく。さらに5番・渡部の犠飛により逆転に成功した。このまま逃げ切りたい早大。しかし、直後の法大の攻撃で8回から登板した宮内康汰(教1=早実)は先頭打者と続く打者を危なげなく打ち取って勝利目前とするも、後続に二連打を浴びて同点に追いつかれた。その後、最後の打者からは見逃し三振を奪い、同点のままゲームセット。最終回に追いつかれる悔しい試合結果となった。

8回から登板したルーキー宮内

 「守備を固めつつ、自分たちの打撃をして大差で勝てれば」(関)。一時は逆転をしたものの、悔しくも勝ち切ることができなかったこの試合。その要因としては、守備で失策から失点という形が見られたことも挙げられる。ただ、前日の早慶オープン戦に引き続き、どんな状況からも逆転できる打線の攻撃力は健在だ。次こそ守備を整え、まだ見ぬ勝利をつかむことができるか。今後の早大ナインに注目だ。 (記事 小山亜美、写真 西山綾乃)  

コメント

渡部椋雅主将(商3=神奈川・桐光学園)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

法政相手ということで一筋縄ではいかないのはわかっていました。ただ、小さなミスがまだまだ多いかなと。エラーだけではなくて、打撃でも大事なところで打ち上げてしまうとか、そういう小さなミスを減らしていけたらと思います。

――ご自身の本塁打を振り返っていかがですか

球を張っていたりはしなくて、来た球を打つというイメージでいました。そうしたら、ちょうどいいところにスライダーが来てくれて、いいところに飛んでくれたかなと思います。

――1、2打席目から何か修正しましたか

1打席目で甘い球を打てなくてギリギリを攻められしまったので、2打席目は甘い球を振っていこうと思っていました。その当たりが悪くなかったので、3打席目の結果に繋がったかなと思います。

――清水選手の調子はいかがでしたか

清水の調子はいいですね。連投してもまとまった投球をしてくれるのはこちらとしても助かっています。連打を浴びた時は、早めに声をかければ良かったという話と、ヒットでの得点は割り切っていこうという話をしました。

――配球のプランは何かありましたか

打者次第でありますし、清水次第でもあるので、一概には言えないですね。

――ルーキー宮内選手が投げられましたが、捕手目線でどのように感じましたか

大舞台ではありませんが、急な状況でよく投げてくれたと思います。練習で何度か受けていて、試合を作れる投手だと思っていました。ただ、自分をもっと出してほしいと思います。野手にしても、1年生はもう少しフレッシュさを出してくれてもいいのかなと思っています。

関大輝副将(基理3=茨城・江戸川学園取手)

――今日の試合を振り返っていかがですか

今日は先制点を取れて昨日よりはいい流れで来ていて、でも途中法政打線にやっぱり打ち込まれて点を取られてしまいました。最終的には負けている状況だったんですけど逆転して、最後追いつかれちゃったんですけど、まあ逆転できたというところは評価できるところかなと思います。

――今日2安打の活躍でしたが、今日のバッティングを振り返っていかがですか

昨日が全く打てずに自分のせいで勝ちきれなかったというところだったので、今日は初級から甘い球が来たらいこうという気持ちでいった結果が、このようになって良かったと思います。

――前回から改善した点はどこですか

一番は思い切りの良さですね。あとは、考え過ぎていたところがあったんですけど、あと、昨日のバッティングフォームを見て、かなり足が開いていたのでそ、今日はバッターボックスの線を踏むくらいの踏み込みでいこうと思った結果、いい感じになって打てたんだなと思います。

――現在のチーム状況をどのように見ていますか

やっぱり、守備があまり良くないというかエラーが出てしまう点に尽きるというか、そこが全部失点の原因だと思います。あとは投手力がやっぱり去年と比べると、厚みがなくなっているところで、でも打撃に関してはすごく良いものを持っている選手が多くて、1〜9番までみんな打てるチームなので、エラーなしで守備を固めつつ、自分たちの打撃をして大差で勝てればいいかなと思います。

――次に向けての意気込みをお願いします

来週東海大との練習試合があるんですけど、そこで自分自身は調子を上げなきゃいけない立場ですし、あとはチームとしてもまだ一勝もできてなく引き分けが続いているので、なんとか1勝できるようにみんなでこの一週間頑張って、次戦に臨みたいなと思います。

宮内康汰(教1=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

前回投げさせてもらったときに悔しい結果になってしまったというか自分のピッチングが全然できなかったのですが、今日投げた場面が同じような場面で、二の舞にはならないようにとは考えたくなかったから強気に行こうと思っていました。自分のピッチングをすることに集中してやりました。

――緊張しましたか

緊張はあんまりしないタイプなので緊張はしませんでしたが不安はありました。

――9回ツーアウトの時の心境を教えてください

最後は慢心というかやっと終わるなという気持ちになってしまったので勝負を急いでしまう本当に反省すべき一球でした。

――今日の投球内容でよかったところはどこですか

ストレートをちゃんと投げられたところです。前回は変化球に逃げることしかできなかったのでストレートで勝負できたところは成果としては大きいところだと思います。

――今日の課題は何ですか

一球に対するこだわりというか最後の一球まで試合は終わらないということを念頭に置いて自分のピッチングをしていきたいなと思いました。

――次の試合に向けて意気込みを教えてください

公式戦とかではなくて自分が投げる場面はくるしい場面が多いのでチームを盛り上げるピッチングをしていきたいと思うのでどんどんストライクを投げて打たしていく自分のピッチングを投げ切っていきたいなと思いました。