開幕から無敗で迎えた第5節の相手は東洋大。昨年のリーグ戦では2敗を喫した天王山だ。全勝対決を制して優勝を手繰り寄せたかったが、同点で始まった第2ピリオドで点差を離されると最終ピリオドでも反撃できず。星を取りこぼし、自力優勝の可能性が消滅し…

 開幕から無敗で迎えた第5節の相手は東洋大。昨年のリーグ戦では2敗を喫した天王山だ。全勝対決を制して優勝を手繰り寄せたかったが、同点で始まった第2ピリオドで点差を離されると最終ピリオドでも反撃できず。星を取りこぼし、自力優勝の可能性が消滅した。

◆10・18〜12・6 関東大学リーグ戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

▼11・22 対東洋大戦(ダイドードリンコアイスアリーナ)

明大1{1−1、0−2、0−2}5東洋大○

 力及ばず苦渋を味わった。「単純に実力不足だった」(DF青山大基・法3=釧路江南)。試合は序盤から押し込まれる展開に。第1ピリオド8分にFW石井佑空(文1=白樺学園)とFW中條廉(政経2=白樺学園)が立て続けにペナルティを取られると、2枚不利な状況下で守り切れず今季リーグ戦初めての先制点を許す。しかし12分に中條が狙いすました一撃をファーサイドに叩き込み同点に。シュート数は明大が3本に対し東洋大は13本。終始圧倒される展開が続くも、なんとか同点で第1ピリオドを終えた。

 続く第2ピリオドは開始直後に勝ち越しを許すと、8分にはまたも数的不利の状況で得点を許し点差は2点に。「みんな慌ててしまった」(FW佐久間雄大・政経3=白樺学園)。巻き返してまずは同点を目指したい場面だったが〝明治らしさ〟は発揮できず。第3ピリオド1分に再度キルプレーから失点すると、終了間際にさらに1点を追加され、万事休す。終わってみれば5−1。「反則も多いし、完成度も足りない」(中條)。まさに東洋大との差を見せつけられての完敗となった。

 「東洋大に勝つためにやってきただけに悔いが残る」(下本隆志・商4=北海道清水)。特別な思いを持って臨んだ相手を今年も下せず、自力優勝の可能性は消滅。次戦の早大が欠場となったため、残すは中大戦のみに。次節で中大が東洋大を下した上で、明大が中大に勝つことが優勝への必須条件だ。「次が本当のラスト。切り替えて勝って終わる」(FW徳田滉也主将・政経4=武修館)。特別なシーズンを有終の美で飾るため、全員が想いを燃やす。

[土屋秋喜]

試合後のコメント

徳田

――練習試合との違いは何でしたか。

 「やはり気持ちの入り方が違いました。今年は1回限りの試合で上位校に負けたらほぼ優勝はなくなる状況で負けてしまいました。まだ試合は残っていますが、優勝は遠のいてしまったと思います」

下本

――今シーズンから監督が変わりチームにはどのような変化がありましたか。

 「陸トレやビデオミーティングを監督が変わってから取り入れました。割とうちのチームは自主性に重きを置くチームなので、チームとして管理された中で練習をするってところでは変わったと思います」

佐久間

――どうしたら勝てたと思いますか。

 「なんでも前に前に出して、相手にパック渡して、もう少し落ち着いて周りを見てつないでいくのが必要だったと思います」

青山

――キルプレーからの失点が多かったです。

 「感情的になりすぎたし、数的不利を想定した練習もしていましたが、それでも防げなかったのはやっぱり実力不足だったと思います」

中條

――攻撃面はどうでしたか。

 「パワープレーなどから良い形はあったと思います。ただラストパスとかシュートとか、そこの完成度をもう少し高めていかないといけないと思います」