最終回は二人三脚でチームを引っ張ってきたMF丸田敦司主将(商4=埼玉・早大本庄)、AT小林大祐副将(社4=東京・早稲田)に登場していただく。「真の日本一に」と意気込んでスタートした2020『丸田組』。さまざまな壁を越えてきた。今に至るまで…

 最終回は二人三脚でチームを引っ張ってきたMF丸田敦司主将(商4=埼玉・早大本庄)、AT小林大祐副将(社4=東京・早稲田)に登場していただく。「真の日本一に」と意気込んでスタートした2020『丸田組』。さまざまな壁を越えてきた。今に至るまで、2人はチームそして自分自身とどのように向き合ってきたのか語っていただいた。

※この取材は11月13日に行われたものです。


2人だからこそできる話をたくさん伺いました!

――まずは、全体にどのような話をされて新体制がスタートしましたか

丸田 スローガンが"真"という言葉なので、それを含めて1番言ったのは「自分としっかり向き合うこと」ですね。結構前のことなので、多分言ったと思うんですけど…。

小林大 言ったよ。

丸田  言ったよね。特に4年生は今年最後なので、そこを1番体現して、他学年に浸透させられるようにというのは言いました。スローガンを4年生全体で決めた時に言っていたんですけど、それを全体にも言いました。

――スローガンはどのようにして決まったのですか

丸田 どうやって決まったっけ。いつの間にか出てたよね。

小林大 言い出したのは平塚(DF平塚弘喜、政経4=東京・早大学院)じゃない?

丸田 あ、「まこと」っていうのを、誠実の"誠"にするか真実の"真"にするか迷っていたんですけど、多数決で"真"という字になりました。

小林大 去年、「真の日本一」を達成出来なかった、最後FALCONSに負けたというのがあって、今年はそこを目指そうというのが分かりやすい1番の思いですね。他にも意味をつけられるんじゃないか、ということで「真摯に、真面目に、真剣に」という意味もつけました。また、自分自身やチームメイトと向き合うという意味も込めました。

――昨年、一昨年で全学(全日本大学選手権)2連覇を果たしましたが、今年はどのような気持ちでスタートしましたか

小林大 個人としては、プレッシャーもありつつも、どちらかというと楽しみにしながら入りました。オフェンス陣は特に去年出ていないメンバーが多かったので、逆に2連覇しているというのをプレッシャーに感じている人は少なかったですね。初めの時点では、そこまで考えられていなかったのかもしれないですが。プレッシャーについては、あまり言わないようにして、自分で感じているだけでいいかなと思っていました。

丸田 自分も「3連覇」というのはチームに言わないようにしていました。意識しすぎるのもよくないですし、自分たちが2年連続でやったってよりかは、先輩がやってきたことだったので。幹部やポジションリーダーは頭に入れておかないといけないと思ったのですが、チーム全体には言わず、結果としてそこ(3連覇)にたどり着いていればいいなと思っていました。まずは目の前の早慶戦やリーグ戦で勝つというのを意識していました。自分もここ2年(試合に)出させてもらっていたので、3連覇を自分が携わってきた中で果たせるということで楽しみです。

――全体練習が行えなかった期間があったと思いますが、どのように感じていましたか

丸田 最初は正直1ヶ月くらいで収まると思っていたからこそ、そこまでやばいなっていう思いはなかったです。緊急事態宣言が出て、いつまで中止になるか分からない中、どう進めていったらいいか分からなかったです。その時、監督やコーチがアイデアを出してくださって、助けられました。

――数々の公式戦が中止になりましたが、どのような思いですか

小林大 早慶戦に関して言うと、ずっとやるかもしれない、やるかもしれないで長引いていたので、期待して待っていました。でも、リーグ戦が決まった時にその前は無理だという風になって、ショックはあったんですけど、リーグ戦に気持ちを向けてやるしかないと思いました。みんなショックはあったと思います。六大学戦はしょうがないよねという話になりました。

丸田 全学、全日(全日本選手権)に関しても、覚悟はしていたというか、今年はしょうがないなと思いました。その中でも出来ることはやらないといけないなと思っています。

――全体練習がない期間、モチベーションを保つために工夫したことはありますか

小林大 それは難しかったですね。自粛期間中も、オフェンス、ディフェンスでそれぞれミーティングしていたんですけど、筋トレやメンタルトレーニングをする時にチームもバラバラ、同級生、下級生混ぜてなんとかコミュニケーションはとるようにしていました。そこまではやって、あとはみんなを信じるしかないという感じでしたね。

丸田 できることにも限界があったと思っていて、オンラインでメンタルトレーニングなどを一緒にやることが自分たちがカバーできる精一杯の範囲だったかなと思います。もしかしたら、何かしらのアプローチはできたかもしれないですけど。その時にオフェンスミーティングだったり、ディフェンスミーティングだったり、集まる機会が多くて、ほぼ毎日、週7くらいでやっていました。オンラインだからオフなくていいでしょ、どうせどこも行かないでしょって感じだったので(笑)。それ以上、下級生とコミュニケーションとる機会を増やすのはキツかったですね。できることはやっていましたが、あとは個人個人に委ねるしかなかったという感じでした。

――ここまでのチームの状態は100点満点中何点ですか

小林大 難しいな…。例年と比べると40点、50点な気がします。ただ優しい気持ちが入っちゃうな。練習できない期間があった中で、例年と比べてどうこう言えるくらいにはなってきたので、そう考えると65点くらいあげたくなっちゃう気はあります。

丸田 こういう状況でもなんだかんだ勝ち切ることができているのはいいことだと思うので、その部分で50点に加点して60点というところですね。まだまだ、詰められる部分と伸ばせる部分があるので、そこを含めて考えて60点とかですね。

――先ほど、詰められる部分と伸ばせる部分があるとおっしゃいましたが、そこは具体的にどのような部分ですか

丸田 詰められる部分は、技術的な部分というよりかは、気持ち的な部分な気がしていて。最初にスローガンで自分と向き合うと言っていて、例えばオフの日の過ごし方や、どういう意図を持って練習をするかとか、ミスした後にどれだけカバーして切り替えできるかとか、細かい部分だと思うんですけど、幹部を含めて、個人個人の取り組む姿勢がまだまだ甘い部分があるのかなと思います。そこは言ってなかった幹部も悪いんですけど、全員の責任でもあるなと思ったので、まだまだ詰められる部分だったのかなと思います。< /p>

小林大 そうだね〜伸びるのはやっぱオフェンスじゃない?ディフェンスは2試合ともいいからね。

丸田 オフェンスが伸びればディフェンスも伸びますし、もう一段階、二段階ステップアップしたいところです。伸びる部分はオフェンスかなと思います。

小林大 これから一個のミスが命取りになると思うので、FINAL4、勝ってFINALとどれだけ一球の重みを感じてできるかというのがオフェンスが伸びるために必要な部分ですかね。もっともっと点が取れる力のある人がいると思うので、そこを伸ばしたいです。

「甘さを痛感した」(丸田)


試合後、スタンドを見上げる丸田主将

――今年は丸田主将も含めけがをされている方が多いと伺いましたが、その対応には苦労されましたか

小林大 めっっちゃ大変だったよ〜。

丸田 自分は、1ヶ月くらい松葉杖をついていて、家が遠いことと、梅雨の時期だったこともあって、傘もさせないし、満員電車も危ないしということで、1ヶ月くらい家で休ませてもらっていました。ほとんど全部を小林くんに任せていたんですけど、そこは結構申し訳なかったなと思っています。正直自分はその時落ち込んでいて、不甲斐なさと悔しさと申し訳なさでいっぱいでした。

小林大 6月、7月丸田が練習に来られないということでチームの体制を保つための対応は、なかなか大変な部分がありました。自分と主務とマネジャーリーダーとで何とかやって。そこに加えて、コロナへの対応もあって。ちょうど全体で練習ができるようになった頃だったので、みんなは久しぶりにグラウンドで練習できるのがめちゃくちゃ楽しいから、コロナ対策の部分が疎かになっていたこともあって。練習も(A、B、 C)チームが揃って練習できない分、自分がいるAチームで言ってもB、Cチームに伝わらなくて、感染対策度合いがバラバラだったというのがありました。まずは、6月、7月はそれを丸田抜きでやるというのが大変だったので、B、Cチームのリーダーや1年生コーチと話しながら、時には厳しく、時には励ましやっていました。

丸田 申し訳ありませんでした。ここまでちゃんと書いておいてください(笑)。

――戦力的な点ではいかがですか

小林大 もちろんマイナスはとても大きかったですが、いい面として、なかなかAチームにこられない人が(Aチームに)こられたというのがありますね。今、Bチームにいるメンバーでも、Aチームに長くいられた人がいたので、そこは例年よりは多くのメンバーにAチームを経験させてあげられたので、オフェンス、ディフェンス共に大きかったかなと思います。今年に限ったレベルアップでもそうですけど、来年以降にもつながるかなというのがあります。個人的にはATリーダーをやっているのもあって、アタックの編成では3年生までは一通りある程度の期間Aチームに上げられたので、いる時間は人それぞれバラバラではありますけど、それは来年に期待できるなというところがありますね。どちらかというと、戦力的なとこはけがしちゃったら仕方ないので、前向きに捉えていました。

――2試合それぞれの振り返りをお願いします

小林大 日体大戦は本当に試合前の準備的な部分とかもちょっとバタバタしちゃったり、オフェンスは今年リーグ戦が初めてという人も多かったので、立ち上がりはうまくいかない時間が続いたりしました。徐々によくなっていって、後半に何とか巻き返せたかなと思います。その中では、練習通りにできたプレーもあったので、日体大戦は厳しかったですけど、何とか、という感じだよね。

丸田 今年はボックス(ベンチ)で声を出せないルールなので、自分はボックスに入っていても、試合中は全然声をかけることができないので、一人一人に少しずつ言っていくしかなくて。緊張しているやつが何人かいたので見つつ、プレーを見つつという感じで、難しかったです。試合展開的には正直ひやひやしていたんですけど、後半から落ち着きを取り戻しているやつが増えていたので、点が入り始めてからは大丈夫だなと思っていました。

小林大 あとは、日体戦は映(FO深谷映、政経4=American Embassy School of New Delhi)だよね。けがを押して出場してくれたんですけど、相当フェイスオフで勝ってくれたので、日体戦はそれが1番大きかったかな。学習戦は…日体戦との間が開いた分、レベルアップしたところはしたかなと思うんですけど、それ以上にミスが多くて、予想の遥か上をいく反省の残る試合だったので、あの試合のままだとこの先勝てないなというのをみんなで反省し合ったような試合でした。

丸田 自分も学習戦の試合後のインタビューで甘さを痛感したと言ったんですけど、本当にそれに尽きるなと。勝ててはいるんですけど、その先で勝っていくためにはこういうチーム状態じゃダメだなと思ったので、気を引き締めないといけないなとそこで気付くのは遅かったんですけど、気付けてよかったかなと思います。

小林大 それこそ、あの日は3年生の星井鉄男くん(AT、法3=東京・早大学院)をボックスに入れていたんですけど、試合の内容が内容だったので、出してあげられませんでした。ほんとは出してあげたかったんですけど。出してあげられていたらそれが来年のいい経験になっていたかなと若干の後悔があります。でもボックスに入れただけでもいい経験になったかなと思います。

――今年のチームや学年の雰囲気をお伺いします

丸田 学年の雰囲気としては、お調子者が多いというか。ふざけるか、楽しくいい雰囲気でやるかというのはギリギリの線ではあります。明るい雰囲気でやるのは、良さだと思っていたので、練習に入った時にどれだけ気を引き締めて、メリハリをつけられるかが難しかったです。あとは、落ち込んだ時はみんな黙ってしーんとしてしまうので、どう気持ちを奮い立たせるかというのを考えるのが難しい学年だなと思います。それは1年生の新人戦で負けた時から感じてはいました。負けた直後は落ち込んで、頑張ろうみたいな雰囲気は出すんですけど、時間が過ぎると忘れて和気あいあいと楽しい雰囲気でやっちゃうところがあったので、そこの気を引き締めるという部分を自分たち幹部で調整しなくてはと思っています。良い部分も悪い部分もあるチームの雰囲気かなと思います。

小林大 そういう学年の雰囲気がチームの雰囲気になるからね。

「ちょっとでも興味があったやった方がいい」(小林大)


学習院戦でシュートを決める小林大副将

――他己紹介をしてください

丸田 うらやましいと思うところは、駄目なことをしっかりと駄目と言えるところです。本当は主将である自分が言えなければならないのですが、立場的に言いにくい状況でも間違いだとしっかり言ってくれるからこそ自分は彼に副将を任せたいと思いました。自分も見習わなきゃいけないと思います。直してほしいところは…。

小林大 出てこないかあ。

丸田 いっぱいあるんだよ(笑)。

小林大 まじかあ(笑)。

丸田 「俺、鬱(うつ)だわ」。とか言うのやめてほしいんだけど(笑) 。

小林大 いいじゃん。構ってほしいんだもん。

丸田 うん確かに。たぶん俺にしかそういうことは言わないと思うのですが、二人で帰っているときに電車で「俺、鬱(うつ)だわ」。って言ってくるのは直してほしいです。「お前鬱じゃないだろ!」って思うし。

小林大 まあそっか。自分も迷惑をかけていることが多くあったので…。

丸田 別にそんなに強く直してほしいと思っているわけではないですよ(笑)。周りにはそんなに見せないので良いです。俺だけに言うので「はいはい」ってなります(笑)。

小林大 (笑)。はけ口なんだよね。

――丸田選手はどうでしょうか

小林大 丸田のうらやましいところはあまりブレないところですかね。ブレていても表に出しません。彼はけがをしてしまって、丸田の方が俺より鬱なんですけど、絶対に。けれど、そう言うのは部活に来る時には出しません。私生活や人と話している姿を見ていても、ブレているのが出ていないので、そのようなメンタル面はうらやましいです。中身は、なんとなく察するところもあると思うのですが。真面目すぎるくらい真面目です。そこもうらやましいですね。

丸田 うらやましいのか?それ(笑)。

小林大 俺は自分のことを結構真面目だと思って22年間生きてきたのですが、俺より真面目だなと思うのでうらやましいです。本読むのとか好きですよ。

――最近はどんな本を読まれたのでしょうか

丸田 上條くん(G上條伶主務、法4=東京・早大学院)と並んで無類の本好きの片所くん(DF片所樹哉、社4=東京・三鷹中教校)という人がいるのですが、彼が貸してくれた『2020年6月30日にまたここで会おう』という本ですね。それ自体は東大の講義を本にまとめたものです。投資家の方が書いたのですが、その人の考え方や生き方が書いてあります。それを気に入ったので、その人が出している他の本も自分で買いました。今は勉強が忙しく積読状態なんですけどね。言うほど読んでないかもしれないです(笑)。

小林大 ちょっと話を盛ってみました(笑)。直してほしいところはないです!

――オフの日は何をして過ごされていますか

小林大 これも昨年と同じになってしまうのですが、インドアなのでずっとユーチューブを見ています(笑)。ユーチューブ以外は俺何をしているんだろう…。

丸田 コロナだから出ることもできないよね。

小林大 ユーチューブだと、昨年もお話したのですが、プレイステーションのゲームはとても面白いものが多くて、昨年はストーリーが面白い『龍が如く』の話をしました。僕はプレイステーションを持っていないので、ゲーム実況を見て一人でストーリーに感動していました。今年は『ゴーストオブツシマ』という、ゲーム好きの中では有名なゲームの実況を見ていました。ツシマにモンゴルが攻めてきて戦いに行くというストーリーです。ツシマ側が壊滅状態になる中、武士が生き残ってしまって主人公が慕う将軍が捕まったことによって、救出を試みます。その中で、その主人公が将軍の教えに背きながら助けざるを得ないという葛藤が面白くいです。ちょうど自分が見ていたユーチューブチャンネルの人が最後まで終わったので、それを見てとても感動しました。

丸田 けがが治ってからは、朝早く起きてジムに行っています。練習がある時もジムに行っているのですが、人に会いたくないので、人が少ない時間に行って筋トレをしたりバイクをこいだりしていることが多いです。体力が元に戻せていないので、朝はそうしています。さっき本と言ってもらったのですが、映画も見ることが多くて。昨年も映画って言ったなあ(笑)。コロナがなければ一人映画とか言ってはいました。今年になって映画や本をアプリで記録して自分で評価つけていますね。

――最近見た映画は何ですか

丸田 1ヶ月くらい前なのですが、ちょっと調べますね…。

小林大 僕はこの前金曜ロードショーで『プラダを着た悪魔』を見たのですが…。

丸田 見てないから言わないで!

一同 (笑)。

小林大 名作って名作なんだなと思いました。

丸田 バイト先に立教のラクロス部の映画の趣味が合う人がいるのですが、その人に『チョコレートドーナツ』という映画を教えてもらってみました。結構考えさせられる映画でした。また、『わたしは、ダニエル・ブレイク』というのも見ました。これはアマゾンプライムで評価が高いのでおすすめです。昨年はアクションやラブストーリーを見ていたのですが、最近は社会の実情を描いているものを見るようになりました。本も自己啓発や社会に問いかける本を読むようになっています。

小林大 やはり真面目なんですよねえ。

――最近ハマっているものはありますか

小林大 俺は去年タピオカとパンケーキって言ったな(笑)。

丸田 よく覚えているな!

小林大 最近はたまに料理をしています。クックドゥーなんですけどね(笑)。あれはすごいです。クックドゥーを使っている人の中では美味しく作れている自信はあります。

丸田 じゃあ今度下山田(AT下山田大河、法4=東京。桐朋)と料理対決しよう。

小林大 クックドゥー縛りでね(笑)。

丸田 僕もハマっていたというか、自粛期間には家にいることが多かったので、料理はしていました。チャーハンとかに凝っていた部分はあります。

小林大 ちょっとクックドゥーつぶしにこないでよ(笑)。回鍋肉と麻婆豆腐だけなんだから…。

丸田 ハマっているものはサッカーニュースを見ることですかね。中学生くらいの頃からサッカーニュースは見ていたのですが、最近はサッカー好きがさらに加速して、海外の試合などを見たり記事を読みあさったり、ユーチューブでサッカーについて語っている人がいるのでその動画をずっと見たりしています。サッカーも理解すると奥が深いなと思います。

――大学でラクロスを始めようとしている人の伝えたいことはありますか

小林大 ちょっとでも興味があったやった方がいいよと言いたいですね。あまり知られていないスポーツなので、それに触れて、少しでもやりたいという気持ちがあったら、楽しいことがとても多いのでやった方がいいです。それこそ大学から始める人がほとんどなので、それまでやってきたスポーツのアドバンテージやディスアドバンテージなど考えずにできるスポーツです。体格などそれぞれの特性を生かして色んな人が色んな個性を生かせるスポーツだと思います。特に早稲田のラクロス部は色んな活躍の仕方があるので、興味があったらやっといた方がいいと思います。

丸田 全部言っちゃうじゃん!

一同 (笑)。

丸田 やらないと分からない楽しさがあると思うので、難しいことが多くてもできることが増えていく喜びがあります。大学に入ると、サッカーやっていた人はサッカーサークルに、野球をやっていた人が野球サークルに入る人が多いと思うのですが、ここで急に新しいスポーツを始めると自分の経験してきたスポーツを生かせるし、全くやったことがなかったものが体験できます。やってみないと分からない楽しさがあるので、やってみてほしいと思います。

小林大 得るものがたくさんあるよね。スポーツが楽しいのはもちろんだけど、今まで知らなかったところで努力して成長できるよね。

――学業の両立はうまくいっていますか

小林大 バッチリです。あと2単位なので!

丸田 あとは卒論とラクロス部単位だけなので、ほぼ自動で卒業できます。

小林大 僕らは、そこはできているので(笑)。

「やるべきことはやってきた」(丸田)


昨年の関東リーグ戦FINAL4中央大戦で得点直後の丸田主将

――キーマンを挙げるとしたらどなたでしょうか

小林大 昨年と同じですが。今年も平塚くんですね。点を取ると言いながら昨シーズンを終えた平塚くんはまだ今年も点を取れていないので、キーマンだと思います。

丸田 僕は宮脇くん(MF宮脇昇汰、商3=東京・早大学院)ですね。

――「自分のここで見てほしい」を教えてください

小林大 僕はゴールパフォーマンスですね。

――次戦は中央大ですが、印象はいかがでしょうか

小林大 僕らが1年生の時からリーグ戦で戦ってきた相手で、勝ってはいますが徐々に点差が縮まってきているという印象です。今年に関していうと、2年生の時から試合に出ていたメンバーが今4年生で多くいるので、経験豊富でかなり手強いと感じています。

丸田 また中央かと思うところもあります。自分は2年で初めてしっかり出た試合が中央大戦だったので、印象深い相手です。自分が初めて出た試合で、2年生から出場していた選手らが活躍していた記憶があるので、手強いというのは同様に感じています。

――最後に意気込みをお願いします

小林大 今年はコロナウイルスが蔓延して、自粛期間もあって、一人一人がバラバラで、一人の時間が長かった中で頑張ってきました。個人としてもチームとしてもこの試合のプレーで頑張ってきたことを見せたいと思います。しっかりそれが形になれば自然と結果もついてくると思うので、頑張りたいです。

丸田 学習院戦で勝ったことは勝ったのですが、自分たちの甘さに気づいた試合でもありました。そこをこの3週間ほどで詰めてきたと思います。やるべきことはやってきたので、そこを試合でしっかりと発揮できるように頑張りたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 後藤泉稀、塩塚梨子)


2人で今年のスローガン“真”をつくってくれました!

◆丸田敦司(まるた・あつし)(※写真左)

1998(平10)年7月22日生まれ。169センチ。埼玉・早稲田本庄高出身。商学部4年。これまでの対談でも。小林大選手からも『真面目』と評される丸田主将。丸田組を引っ張るのもあと多くても2試合。真面目で頼れる丸田主将が、丸田組の名を歴史に刻むまであと2試合。全力で駆け抜けてくれることでしょう!

◆小林大祐(こばやし・だいすけ)

1998(平10)年4月8日生まれ。183センチ。東京・早稲田高出身。社会学部4年。『真面目』な主将を支える副将であり、アタックの核ともなる小林大選手。昨年の対談の内容も隅から隅まで覚えていてくださいました。華麗なゴールパフォーマンスにぜひ注目してください!