ウーバーリ→ロドリゲスに相手変更、ドネアは大人の対応「早い段階で分かって良かった」 ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は12月19日に米コネチカット州アンカスビルで前IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(…

ウーバーリ→ロドリゲスに相手変更、ドネアは大人の対応「早い段階で分かって良かった」

 ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は12月19日に米コネチカット州アンカスビルで前IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)と対戦する。WBC世界同級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)に挑戦するはずだったが、ウーバーリの新型コロナ感染が明らかになり、急遽ロドリゲス戦に変更。海外メディアによると王座決定戦の見込みだが、ドネアは「ロドリゲスは簡単な相手ではない」と気を引き締めている。母国メディアが報じている。

 ドネアは井上尚弥(大橋)とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝で敗れて以来、1年1か月ぶりの再起戦を迎える。相手はウーバーリから、ロドリゲスに変更となった。

 だが、16日に38歳となったレジェンドはロドリゲスへの敬意を示している。フィリピン紙「ザ・フィリピンスター」の公式サイト「フィルスター.com」は「ドネアはプエルトリコ人を甘く見ていない」との見出し付けした記事の中で、ドネアの言葉を伝えている。

「ロドリゲスは簡単な相手ではない。ウーバーリとロドリゲスは全く異なったタイプの選手だから、相手が変更になったのが早い段階で分かって良かった。私たちが直面しているこの状況下にも関わらず、試合をするために調整してくれたWBCには感謝している」

ラスベガスのジムで減量も順調

 ロドリゲスは2012年にプロ転向するまでに、10年ユース五輪で優勝するなど、アマチュア時代から実績は豊富。プロでも昨年5月に井上に敗れたのが唯一の敗戦で、ドネアより10歳も若い。決して簡単な相手ではないことはわかっているようだ。

 記事によると、ウーバーリの新型コロナ感染を聞いたのは2週前だという。感染が拡大する中でも、米ラスベガスのジムで週5度のトレーニング。体力を維持し、体重も127~130ポンド(約56.7キロ~59キロ)をキープし、バンタム級(118ポンド=約53.5キロ)への減量も問題ない状況だとしている。

 勝者には改めてウーバーリとの統一戦が義務付けられることが基本線。年齢的に残されたチャンスは多くはないかもしれない。万全の準備を進めているようだ。(THE ANSWER編集部)