11月19日、J1の清水エスパルスがFW加藤拓己(スポ3=山梨学院)の2022年シーズン加入内定を発表した。3年生であり、再来期からの加入ではあるが、今季早大からのJリーグ入り内定の第一号となった。精度の高いシュートが持ち味  …

 11月19日、J1の清水エスパルスがFW加藤拓己(スポ3=山梨学院)の2022年シーズン加入内定を発表した。3年生であり、再来期からの加入ではあるが、今季早大からのJリーグ入り内定の第一号となった。

精度の高いシュートが持ち味

 

 「規格外」と外池大亮監督(平9社卒=東京・早実)にいわしめる加藤。スピード、パワー、テクニックを兼ね備えた、万能型ストライカーだ。『ゴリ』『空飛ぶマッチョ』『ミスター元気』など、ついた異名は数知れず。1年時こそ大怪我によりシーズンを棒にふったが、2年時よりFWとしてスタメンに定着。今季も関東大学リーグ(リーグ戦)でここまで10得点をあげ、早大の絶対的エースとして最前線に君臨している。

 

 加藤が絶対的エースたる所以は、単に能力や技術の高さだけではない。昨年度行われた早慶定期戦では、90+1’分に劇的決勝ゴールをダイビングヘッドで叩き込み、観客を歓喜の渦に巻き込んだ。昨日行われた立正大とのリーグ戦でも、86分、90+2分と立て続けにゴールを奪い逆転勝利を演出。試合を決められる、天性のスター性こそが、彼がエースと呼ばれる理由だ。


昨年度の早慶戦では決勝ゴールを決めた

 

 「武闘派の選手が好き」と語る加藤。一番に影響を受けたのは鄭大世(現アルビレックス新潟所属)選手だという。憧れの選手が体現する、気持ちでゴールを奪う姿勢を、清水エスパルスに練習参加した際に肌で感じた。そんな鄭大世選手のプレーしたI A Iスタジアムの、オレンジ色に染まるサポーターに勝利を届ける日も遠くはないだろう。

 

 清水エスパルスは、1993年よりJリーグに参戦している名門クラブ。今季こそ苦しいシーズンを送っているものの、立田悠悟や西澤健太(両選手とも清水エスパルス)、高橋大悟(期限付き移籍中、ギラヴァンツ北九州)といった、多くの将来を嘱望される選手が所属している。また、かつてア式蹴球部でプレーしたDF奥井諒(平24スポ卒=大阪・履正社)も在籍しており、早大ホットラインの開通にも注目だ。

 

(記事 橋口遼太郎 写真 橋口遼太郎、堤春嘉)