ITTFファイナルズ<11月19~22日/中国・鄭州> 大会初日の11月19日、男子シングルス1回戦で張本智和(木下グループ/世界ランク4位)がチャンウジン(韓国/同18位)に3-4で敗れ、初戦敗退に終わった。



4日前の11月15日、男子ワールドカップ3位決定戦でも対戦している両者。この時は、フルゲームの大接戦の末に張本が勝利をおさめ、銅メダルを獲得している。

第1ゲーム、張本は長めのツッツキを相手のバックサイドに送り、ドライブで持ち上げてきたところを上から叩いていく作戦で得点を重ねる。また相手がストップで短く止めてきたボールにはフォアフリック、チキータで両サイドを突き、11-6で第1ゲームを先取した。

第2ゲームは出足こそチャンの強烈なドライブで2失点したものの、そのあとはチキータで先手を奪う一方的な展開で圧倒。攻められる展開になっても、冷静にブロックでしのぎ、なんと0-2からの11連続ポイントで第2ゲームを奪った。

チャンウジン PHOTO:@ITTFWorld

第3ゲーム、なんとか流れを変えたいチャンは、ストレートへのボールも混ぜつつ、張本のリズムを崩しにかかる。一進一退で進み、終盤で張本が少し強引にいってしまい、最後は4連続失点で、チャンがゲームを奪い返す。

第4ゲームは、張本が再び積極的に台上から仕掛けていき、序盤で6-1とリード。冷静な戦いぶりで相手もしっかり見えており、10-7では相手の逆を突くストレートへのフォアドライブという技ありの一本で第4ゲームを締めた。

第5ゲーム、5-6とリードされた場面もツッツキを送り、相手に持ち上げさせて、得意の高速バックハンドで得点。相手のロングサーブも見逃さず、フォアドライブでレシーブエースを決めるなど、隙のないプレーで10-8とマッチポイント。このまま決めたかったが、まさかの失速。チャンの攻めに押され、10-12で落としてしまう。

この逆転負けで、集中力が切れたしまったのか、第6ゲームはミスを連発して2-11。前回に引き続き、最終ゲームにもつれる展開になる。

迎えた第7ゲーム、勢いに乗るチャンがチキータレシーブで2本連取。1-3となったところで張本がタイムアウト。巻き返したい張本は次のプレーでクロスにバックドライブを放つも、読んでいたチャンが回り込んでフォアでカウンター。そのままチャンの猛攻を止めることができず、最後はレシーブミスで試合終了。
あと1本で勝利というところまで相手を追い詰めた張本だったが、まさかの逆転負けを喫した。

張本智和

【ITTFファイナルズ】
<男子シングルス1回戦>
張本智和 3-4 チャンウジン(韓国)
11-6/11-2/7-11/11-7/10-12/2-11/5-11