17日、国際親善試合で日本代表はメキシコ代表と対戦する。 10月に引き続き行われているオーストリア遠征。オールヨーロッパ…

17日、国際親善試合で日本代表はメキシコ代表と対戦する。

10月に引き続き行われているオーストリア遠征。オールヨーロッパ組で臨んでいる今回の遠征だが、13日に行われたパナマ代表戦では1-0と勝利を収めた。

チームのベースではない[3-4-2-1]のシステムで臨んだ一戦。森保一監督は、「4バックをベースに活動してきた中で、3バックの機会を持ってもらって戦術理解度を高めてもらうため」、そして「ほぼ全ての選手に3バックをプレーしてもらうため」と、パナマ戦の意図を明かした。

そのパナマ戦では前半こそシステムと選手の入れ替えがあり「みんな迷いがありながら、意識が繋がっていない状態で前半はプレーしていた感じがします」とDF長友佑都(マルセイユ)も語った通り、苦しい状況となっていたが、後半はMF遠藤航(シュツットガルト)の投入により、中盤でのボール奪取とそこからテンポよく前線にボールを出すという展開を作れ、遠藤の縦パスからMF久保建英(ビジャレアル)が出したスルーパスに反応したMF南野拓実(リバプール)が得たPKを南野が自ら決めて1-0とした。

◆これ以上ないテストマッチの相手

そのパナマ戦から中3日、日本代表が対戦するのはメキシコ代表だ。かねてからフィジカル面やプレースタイルから日本のお手本とも言われてきたメキシコ。FIFAランキングでも日本よりはるか上位の11位に位置している。

森保監督も「常にワールドカップのグループリーグを突破する世界の強豪」と前日会見でコメント。「技術の高さ、戦術理解度も高く、流れを読む力、クレバーな部分があり、賢いチーム」とメキシコの特徴を語っていた。

14日に行われた韓国代表との試合では、先制を許しながらも、4分間で3ゴールを奪うなどし3-2で逆転勝利。実力の高さを見せつける形となった。

これには選手たちも「相手が緩んでいる時にしっかりチャンスをものにするしたたかさがある」(南野)や「非常に強いんだろうなという印象」(吉田麻也/サンプドリア)など、強豪であることを実感したという声が多く挙がっていた。

韓国戦ではハイプレスを仕掛けてきたメキシコ。中盤での攻防はかなり試合のポイントとなるが「しっかりとボールを動かして相手を崩せるプレーをしたい」(柴崎岳/レガネス)と語り、プレス回避をしながら、良い攻撃に繋げることがカギとなりそうだ。

ただ「守備の局面で1人1人が上回れるように選手たちにはチャレンジしてもらいたい」と森保監督はコメント。選手からも「いつもやっていることを継続してやる」という声が多く聞かれており、メキシコ相手にどこまで通用するのかを測りに行く可能性が高い。「指標にしやすい試合」(原口元気/ハノーファー)と言うように、現在地を測る上ではベストな相手と言えるだろう。

◆日本がお手本としてきた国と対戦

対するメキシコ代表は、韓国戦から中2日での日本戦となる。かつてパラグアイ代表として日本代表と2010年の南アフリカ・ワールドカップで戦ったこともあり、バルセロナやアルゼンチン代表も指揮したヘラルド・マルティーノ監督が率いている。

チームを率いて2年目のマルティーノ監督は、「日本代表はダイナミックなチームで個人のテクニックにも優れているチーム。選手たちが攻撃で前に出るときは、規律だったプレーをするという印象がある」と日本の印象について語った。

その日本を警戒するマルティーノ監督だが「これまでの方向性を保って、どう戦うのか。その戦術とは別に、これまでやってきたことを継続してやっていきたい」とコメント。メキシコも自分たちの力を測ることを目的とし、継続路線で戦いに臨むとしている。

メキシコ代表はワールドカップで7大会連続ベスト16入り。過去にはベスト8まで勝ち上がったこともあるチームであり、2022年のカタール・ワールドカップで日本が目指すベスト8を経験している強豪だ。

選手のコンディションも含め、韓国戦から中2日と難しい試合となり「1つ目はフィジカル面で100%の選手だけを選ぶということ。もう1つは、リスクを決して犯さないことだ」と主力選手の一部を起用しないことも示唆していた。

ただ、組織力で高いレベルを見せるメキシコ。親善試合とは言え、日本としては貴重なテストマッチになることは間違いなさそうだ。

◆予想スターティングメンバー[4-2-3-1]

GK:シュミット・ダニエル

DF:酒井宏樹、吉田麻也、冨安健洋、中山雄太

MF:柴崎岳、遠藤航

MF:伊東純也、鎌田大地、原口元気

FW:南野拓実

監督:森保一

パナマ戦では[3-4-2-1]のシステムで臨んだ日本代表だが、メキシコ戦は[4-2-3-1]のシステムで臨むと予想する。

まずGKはシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)と予想する。10月も1戦目が権田修一(ポルティモネンセ)、2戦目がシュミット・ダニエルとなったが、今回もその可能性は高い。簡単に蹴り出さないサッカーを目指す日本として、メキシコのレベル相手に後方からのビルドアップがどこまでできるかを確認する必要はある。足元の技術に長けるシュミット・ダニエルが適任だろう。

4バックに関しては、パナマ戦で先発を外れたDF酒井宏樹(マルセイユ)が右サイドバックに、そしてDF冨安健洋(ボローニャ)がセンターバックに入るだろう。そしてセンターバックのもう1人は吉田が務め、左サイドバックにはMF中山雄太(ズヴォレ)が入ると予想する。

パナマ戦では長友が左ウイングバックに入ったが、パフォーマンスが高いとは言えず、クラブでもまだ試合での出場が少なくコンディションが良いとは言えない。一方、短い時間ながらパナマ戦でプレーした中山は動きも悪くなく、クラブでは左サイドバックでプレー。テストという意味でも中山の起用を予想する。

ボランチのコンビは、パナマ戦で好プレーを連発した遠藤と柴崎のコンビを予想する。パナマ戦での攻守にわたるプレーを見たら、遠藤がファーストチョイスになる。メキシコ相手にどこまでできるのかを図る必要があるだろう。一方で、柴崎はパナマ戦でも途中交代。改めてチームをコントロールするという役割を遠藤を相棒にしてどこまでできるか。ピッチ内での調整もよりできる可能性があり、このコンビで臨むと様子する。

2列目は右からMF伊東純也(ヘンク)、MF鎌田大地(フランクフルト)、原口が並ぶと予想する。伊東はパナマ戦で出場機会がなかったが、メキシコ戦に温存したと予想。右サイドを攻守で躍動する姿を見たい。また、左サイドにはパナマ戦に途中出場した原口を推す。短い時間ではあったがサイドを活性化。周りを見る力も備え、メキシコ相手には攻守で躍動してくれるはずだ。

そしてトップ下には鎌田を置きたい。パナマ戦では途中出場ながら、FW浅野拓磨(パルチザン・ベオグラード)を生かす巧みなパスや、シャドーを生かす動きなど、非凡なセンスを見せつけた。コートジボワール戦でもトップ下で良いプレーを見せていただけに、今回もらしさを見せてもらいたい。

1トップは様々な選択肢が考えられるが、南野が入ると予想する。ポイントとしては裏への動きとポストプレーができること、また2列目のメンバーとのコンビネーションも良好だと考えられるからだ。そしてもう1つは守備面での貢献だ。1トップに入ることでプレスのスイッチを入れる役割を担うが、リバプールで積み上げたものを発揮する良い機会だ。チーム全体を連動させる動きから、しっかりと得点まで奪えるか。チャレンジするという意味でも見たい組み合わせの1つだ。

◆W杯本番を想定した戦いに

メキシコ戦を終えれば、次の代表活動は来年3月のカタール・ワールドカップ アジア2次予選となる。

前日に吉田が「全部の選手がワールドカップを想定して戦わないといけないなというのは、前回の試合の反省点です」と語っていたが、パナマ戦の反省点は終盤の得点チャンスを決めきらなかったことだとした。

メキシコは実力から行けばワールドカップではポット1か2に入ることが想定され、日本はグループステージで同居する相手となる。吉田は「ポット1、2に入ってくるチームに確実に勝ち点3をワールドカップで取らなくてはいけないので、非常に良い相手です」とし、メキシコ戦はワールドカップを想定しても重要な相手だと語った。

実際に今がW杯であれば、ポット3の日本がパナマ(ポット4)に勝利し、2戦目でポット2のメキシコと対戦するという状況。ポット1との対戦が残ると考えれば、このメキシコ戦で勝ち点を取ることがグループステージ突破を呼び込むこととなる。その想定をいかにして、ピッチ内で対応力を発揮するかがこの試合のポイントとなるだろう。

「ワールドカップのベルギー戦が1つの基準になっていて、あの試合でできなかったことがこの4年間でやるというテーマでもあります」と語った吉田。森保監督も「10月、11月はいろいろな人の努力で活動させてもらっていることを大切にして、今後の成長につなげていきたいです」と語っており、チャレンジし、トライすることで、2022年にレベルアップした姿を見せることが目的だ。

強豪相手にどのようなサッカーを展開できるのか。日本代表vsメキシコ代表は、17日(火)の29時(18日午前5時)にキックオフを迎える。