勝てばインカレ出場、負ければ4年生の引退が決まる重要な一戦。相手は1部リーグ戦11位の拓大。留学生選手相手に苦戦はしたものの、明大が終始リードする展開で試合は進み、最終スコア81-59。「ベストゲームができた」(常田)と選手たちも満足のい…

 勝てばインカレ出場、負ければ4年生の引退が決まる重要な一戦。相手は1部リーグ戦11位の拓大。留学生選手相手に苦戦はしたものの、明大が終始リードする展開で試合は進み、最終スコア81-59。「ベストゲームができた」(常田)と選手たちも満足のいく表情。見事インカレ出場の切符を勝ち取った。

◆11・13 インカレチャレンジマッチ(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球場)

▼対拓大戦(駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場)

〇明大81{17―18、21―11、25―19、18―11}59拓大

 スターターは、PG常田耕平(政経3=正智深谷)、SG吉村公汰(営2=土浦日大)、F富田一成主将(法4=藤枝明誠)、F植松義也(営4=桐光学園)、C溝口月斗(国際3=東海大札幌)。

 3Pシュート祭りだ。第2Q(クオーター)、吉村の2連続シュートで勢いに乗った明大はスピード感のあるオフェンスを展開。速攻から永田渉(政経4=盛岡南)のステップシュート、塚本舞生(政経3=明成)から田邉太一(情コミ1=福大大濠)へのノールックパスなど、華麗なプレーを連発。「今年は控えの選手が出ても信頼できるようになった」(常田)と途中出場の選手たちの活躍が目立ち、流れは完全に明大に。前半を29-38で折り返す。後半になっても勢いは止まらず。第3Qには、富田が2連続3Pシュート。そして第4Qには1年生・田邉も同じく2連続。拓大の4本に対し、合計13本の3Pシュートを沈め、39得点を獲得。全く付け入る隙を与えなかった。

 「仮想拓大の成果が出た」(斉藤勝一HC)。2メートルを超える留学生選手をいかに抑えるかが勝利のカギとなった今試合。練習では控え選手たちが動きを再現し、万全な態勢で臨んだ。結果29点を取られ、スコアとしてはまずまずの出来となったが、明大のディフェンスに怒りをあらわにする場面もあるなど、思うようにはさせなかった。

 ここから本当の戦いが始まる。見据える先は12月7日から始まる全日本大学選手権(通称:インカレ)だ。今シーズンの目標が1部昇格だっただけに、コロナウイルスの影響で1部2部入替戦がなくなってしまった悔しさは大きい。それでも、インカレは1部リーグのチームと戦える絶好の機会。格上チームとの戦いとなるが「勝負しにいくのではなく勝ちにいく」(常田)と、虎視眈々(たんたん)と下剋上を狙う。

[伊東彩乃]

試合後のコメント

斉藤HC

――今日の試合を振り返っていかがですか。

「先週のリードされたところから追いついたディフェンスができるのであれば最初からやろうということで攻める気持ちを持って試合に入りました。いつも出だしが悪いのですが、今日は出だしから良くて、これまでやってきたことが全て出せた試合でした」

――インカレへの目標をお願いします。

「明治は来年も2部でやるのことが決まってしまっているので、明治は2部だけど1部の力があるんだよということをアピールできるように、やっていきたいと思います」

常田

――限られた練習時間の使い方はどう工夫していますか。

「そこは斉藤HCに言われ、チームで意識してきた点です。守れても点数が入らないことが昨年の課題だったので、シュート力の向上も今シーズンを通して意識してやってきました」

――昨年と比べて控え選手の活躍度が上がっていますね。

「今は自分たちも控えの選手が出ても安心、信頼できています。実際、自分の出場時間も前に比べて短く、自分が出ていない間もローテーションがうまくいってよいディフェンスができていました。シーズンを通して競争した中で、大会が近づくにつれてそれをチームとして団結していく方向にもっていけたのがよかったです」