TEAM123456789計早 大1000100  2立 大1012032×  9(早)赤嶺、●原、佐竹、雪山-浦野♢(二塁打)松木(大会規定により7回コールド) 先日の明大戦の敗北により3―4位決定戦に回ることとなった早大。この日は同じく…

TEAM
早 大  
立 大2×  
(早)赤嶺、●原、佐竹、雪山-浦野
♢(二塁打)松木
(大会規定により7回コールド)

 先日の明大戦の敗北により3―4位決定戦に回ることとなった早大。この日は同じく1勝1敗でブロック戦を終えた立大との対戦となった。試合は初回、中川卓也(スポ2=大阪桐蔭)の適時打で先制するも、直後に同点とされる。3回に1点を勝ち越され、その後も投手陣が踏ん張り切れず7回までに9失点。打線も冨永直宏(文2=東京・国学院久我山)の適時打による1点を返すにとどまり屈辱のコールド負け。4位で東京六大学秋季フレッシュトーナメント(フレッシュトーナメント)を終えた。

 打線は初回、1番に座る松木大芽(スポ2=石川・金沢泉丘)がいきなりフェンス直撃の右二塁打を放つと、進塁打で1死三塁の好機をつくる。すると、次打者・中川卓の中前への適時打で幸先よく先制する。しかし、先発を任された赤嶺大哉(教2=東京・早実)がピリッとしない。先頭打者に安打を許すと、二盗で得点圏に走者を背負う。それでも2死までこぎつけたものの、そこから三者連続の四球。押し出しを許し、1回途中で無念の降板となった。代わったのはここまでの2試合で中継ぎとして登板している原功征(スポ2=滋賀・彦根東)。その原が後続を打ち取り、この回を1点でしのぎ切った。


5回、適時打を放つ冨永

 原を援護したい打線は2回、3回と走者を出しながらも得点に結びつけることができない。その直後、原は2本の安打と死球で無死満塁のピンチを背負う。次打者を打ち取り1死満塁とすると、次の打者が放った打球は二塁方向へのゴロ。併殺打になるかと思われたが、これを折内健太郎(文構2=福島・磐城)が捕球ミス。カバーした中川卓が二塁をアウトにしたが、一塁はセーフとなり勝ち越しを許してしまう。続く4回にも1死二、三塁で生沼弥真人(教1=東京・早実)が正面のゴロを捕球ミス。打者はアウトにしたものの、三塁走者の生還を許し、1点を追加された。5回に冨永の適時打で1点を返したが、その裏から登板した雪山幹太(教2=東京・早実)が6、7回と立て続けに失点。5点差で迎えた7回は無死二塁から代打・出口竜(2年)に適時二塁打を許し、続く打者の投犠打を雪山が悪送球。二塁走者が一気に本塁まで生還し、7点差。コールド負けとなった。


自らの悪送球から失点し、天を仰ぐ雪山

 この試合では、記録に残らないミスが失点につながる場面が目立った。守備のほころびは東京六大学リーグ戦(リーグ戦)では致命的な失点となり得る。また、拙守だけでなく拙攻も敗因のひとつに挙げられるだろう。この日9得点の立大と同数の9安打を放ったが、早大はわずか2得点。好機での『あと一本』がなかなか出ず、3試合連続の二桁残塁となった。堅固な守備、そしてここぞの『あと一本』はリーグ戦連覇のためには必要不可欠な要素だ。これからオフシーズンに突入するが、新生ワセダはどこまで課題を克服することができるか。今後の成長に期待したいところだ。

(記事 足立優大、写真 中原彩乃)

コメント

冨永直宏(文2=東京・国学院久我山)

――試合を終えた感想を教えてください

チームが負けたのが1番悔しいです。

――学生コーチになることが決まってる中で迎えた東京六大学秋季フレッシュトーナメント(フレッシュトーナメント)でしたが、振り返っていかがですか

スタメンで出るというのは分かっていたので、なんとか打撃で貢献したいとは思っていました。しかし迷惑をかけてしまった部分の方が大きかったので、全体的には悔しいという気持ちが大きいです。

――3回の満塁で迎えた打席では左飛に終わりましたが、その後の打席は適時打を放ちました

少し力が入ってしまったな、と思います。結果的にはいい当たりだった方がアウトになって、そうではないほうがいいところに転がって、そういう意味では今までやってきた分、少しラッキーなヒットが出てくれたのかなと思います。

――学生コーチになることが決まった経緯を教えてください

何人か候補者がいたのですが、ほとんどの票数が自分に入っていて、何回か投票などがあるのですが、最初の投票の時点で自分がやることになるのかなと思っていました。また、チームメイトから声をかけてもらった時に、この人たちのためだったら学生コーチをやってもいいというふうに考えたので、割と早く自分の心持ちとしてしっかり学生コーチという立場で貢献しようというふうになりました。

――選手としての2年間を振り返ってください

守備でどうしても難があったので、とにかく打撃を磨いて、なんとか東京六大学リーグ戦のメンバー、フレッシュトーナメントのほうに食い込もうと思っていたので、そういう意味ではフレッシュトーナメントの前に結果を出して、最後スタメンで使って頂いたので、いい2年間だったとは思います。

――今後の意気込みをお願いします

今回のフレッシュトーナメントはとても悔しい結果に終わってしまったので、二度とこんな悔しい思いをしないように、自分はもう試合には出ないですけど、出る選手をしっかり鍛え上げて、何としてもリーグ戦で連覇できるように頑張りたいです。