女子ワールドカップ<11月8~10日/中国・威海> 大会最終日の11月10日、3位決定戦で東京五輪代表の伊藤美誠(スターツ/世界ランク2位)がハン・イン(ドイツ/同25位)をゲームカウント4-0で破って3位となり、2016年の平野美宇(日本生命)以来となるメダルを獲得した。



過去の戦績は伊藤美誠の3勝1敗。相手は自らも出場したリオ五輪団体準決勝で福原愛を破り、日本を敗退させた因縁のカットマンだった。

第1ゲーム序盤から伊藤が早い段階で決定打を決めて、ハンがカットで粘る前にどんどんラリーを終わらせる展開で11-2で先制し、第2ゲームは攻め急いだ伊藤にスマッシュミスが出るも、カットマンの泣き所であるミドルを突いて11-7で連取する。



第3ゲームも伊藤は女子のカット打ちのセオリーであるループドライブをあまり使わず、スマッシュとスピードドライブでハンの堅守を打ち抜き11-9で取り、第4ゲームも伊藤が巧みなサーブと台上技術で浮かせた球を、ことごとくフォアで決めて11-4で取り、一気に勝利を決めた。

「カットマンキラー」の腕前を見せつけた伊藤。渡航後の長い隔離期間を過ごした難しい状況の中で、3位を確保した。

試合後のインタビューで伊藤は、「準決勝で負けてしまったが、気持ちを早く切り替えられていい試合ができたので、そこはよかった。(今回のワールドカップを100点満点で言うと)50点ぐらい」と語った。

【女子ワールドカップ】
<女子シングルス3位決定戦>
伊藤美誠 4-0 ハン・イン(ドイツ)
11-2/11-7/11-9/11-4