巨人の優勝が決まった後、激しい個人タイトル争いが続くセ・リーグ。先週11月2日(月)から11月8日(日)までの戦いの中で活躍した選手<週間トップ3>を選びたい。

<現在の順位&先週の成績>
①巨人:1勝3敗1分け ☆優勝決定
②阪神:3勝1敗
③中日:3勝1敗
④DeNA:0勝3敗
⑤広島:2勝1敗1分け
⑥ヤクルト:3勝3敗

【写真提供=共同通信】週間打率5割超を記録した中日・高橋。球団8年ぶりのAクラス入りに大きく貢献した

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<1位>
高橋周平(中日)
【週間成績】出場4試合、打率.583(12打数7安打)、1本塁打、2打点

 泥沼の6連敗から反発の3連勝で8年ぶりのAクラス入りを決めた中日。その戦いの中で絶大な存在感を見せたのが、殻を破ったチームキャプテンだった。

 6連敗中は24打数2安打の打率.083と低迷していたが、3日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で同点タイムリーを含む2安打を放って連敗脱出に貢献すると、翌4日は第2打席で先制点につながるヒット、第3打席でも内野安打を放つと、4対4の同点で迎えた8回の第4打席では相手5番手・伊勢大夢の外角フォークをすくい上げて、逆方向のレフトスタンドへ放り込む勝ち越しの7号ソロ。さらに5日のDeNA戦で2安打の活躍で2対0の勝利に貢献し、先週は12打数7安打の打率.583と驚異的な打率を残した。

 高橋が東海大甲府高からドラフト1位で入団したのが2012年。その年を最後に7年連続でBクラスが続いた中日。自らのバットで、その暗黒時代にも終止符を打った。個人としても、先週の活躍で再び打率3割に乗せ、ここまで打率.305、7本塁打、46打点。打率に加えて得点圏打率.305もチームトップの数字を残している。

<2位>
遠藤淳志(広島)
【週間成績】登板1試合、9回4安打7奪三振1四球1失点、防御率1.00

 広島の高卒3年目右腕が、4日の巨人戦(マツダスタジアム)で今季19試合目の先発マウンドに上り、自身2度目の完投で今季5勝目を挙げた。

 初回に先頭打者に四球を与えるも無失点で切り抜けると、低めにボールを集めながら大胆かつ繊細なピッチングで巨人打線を封じ込めた。6回1死2塁のピンチでは3番・坂本勇人をライトフライ、4番・岡本和真にはストレートを5球続けた後の外角スライダーで空振り三振に仕留めてガッツポーズ。プロ初完封が目前だった9回に1死3塁から岡本のセカンドゴロの間に1点を失ったが、8回までわずか3安打の快投劇で、自身8月2日の巨人戦(東京ドーム)以来2度目の完投勝利をマークした。

 遠藤はこの日、打っても5回の第2打席にレフトへヒットを放って先制のホームを踏む活躍。試合後のヒーローインタビューでは「優勝しているチームから2度の完投ができてうれしい。苦しいシーズンだったんですけど、最後は良い形で終わろうと、絶対に負けたくないという思いでマウンドに上がりました」と力強い言葉で試合を振り返った。チームとしては主力投手にけが人が続出した苦しいシーズンだったが、その中で先発ローテを守り続けた21歳が、自らの進化を改めて印象付けた。

<3位>
塩見泰隆(ヤクルト )
【週間成績】出場6試合、打率.346(26打数9安打)、2本塁打、5打点

 すでに10月30日に2年連続の最下位が決定したヤクルト。ファンの希望が村上宗隆 のタイトル獲得のみとなった中、その村上が先週の6試合で打率.300(20打数6安打)、2本塁打、3打点に史上17人目の1イニング3盗塁と奮闘。しかし、それ以上の成績を残した男が、プロ3年目の27歳、塩見だった。

 先週の全6試合でヒットを放ち、26打数9安打の週間打率.346。4日、5日の阪神戦(甲子園)で放ったタイムリーは勝利につながらなかったが、6日の中日戦(ナゴヤドーム)では初回の第1打席でロドリゲスのスライダーを捉えてレフトスタンドへ放り込む7号先制2ランで勝利に貢献。7日、8日の巨人戦(東京ドーム)では2安打ずつを放ち、8日の試合では横川凱のストレートをレフト上段へ叩き込む8号ソロを放った。

 「二軍の帝王」と言われた過去2年間から、バレンティンが抜けた今季は一軍での大活躍が期待された塩見。今季、ここまで42試合出場で打率.278、8本塁打、21打点は、開幕前の期待度からすれば物足りない。それでも13盗塁をマークするなど、バレンティンにはなかった脚力も見せた。「来季こそ」。そう期待させる、先週の奮闘ぶりだった。

※成績はすべて11月8日終了時点