今秋のテストシリーズでオールブラックス(NZ代表)の連勝記録を止め、ワラビーズ(豪州代表)も下して世界ランキング4位に上昇した欧州の強豪、アイルランド代表が、来年6月に来日して日本代表と対戦することが決まった。アイルランドラグビー協会が公…

 今秋のテストシリーズでオールブラックス(NZ代表)の連勝記録を止め、ワラビーズ(豪州代表)も下して世界ランキング4位に上昇した欧州の強豪、アイルランド代表が、来年6月に来日して日本代表と対戦することが決まった。アイルランドラグビー協会が公式サイトで発表し、6月17日と24日にテストマッチ2試合をおこなう。会場とキックオフ時間は未定。

 また、アイルランド戦前には、6月10日にルーマニア代表(現世界ランキング16位)との対戦も予定されている。

 4年に一度結成されるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズが同時期にニュージーランドに遠征するため、アイルランドの多くのトッププレーヤーもそのドリームチームに招集される可能性が高く、若手中心のスコッドで来日すると思われる。しかし、知将ジョー・シュミットのもとで成長している、いま最も勢いがあるチームのひとつであり、2019年の自国開催ラグビーワールドカップを見据える日本代表にとっては絶好のテストマッチとなる。

 日本代表とアイルランド代表は過去に7回(テストマッチ5回)対戦し、日本は一度も勝ったことがない。初来日した1985年の2試合はアイルランド側にとってはキャップ対象試合ではなく、2試合ともアイルランドが勝利。1991年と1995年のワールドカップで対戦したときもジャパンは敗れ、2000年11月に敵地・ランズダウンロードに乗り込んだときは9-78と屈辱的な大敗を喫した。そして2005年にも来日しており、そのときはテストマッチとして2試合をおこない、大阪・長居スタジアムで12-44、東京・秩父宮ラグビー場では18-47という結果だった。

 今年11月のテストシリーズは1勝3敗に終わった“ジェイミー・ジャパン”だが、ほぼベストメンバーで臨んできた強豪ウェールズ代表相手にアウェイで30-33と健闘しており、来年6月のアイルランド代表戦は歴史的勝利が期待される。