今年度唯一となるフリースタイルの学生王者を決める大会が開幕。「粒ぞろいの代」(小柳義人監督)と評される4年生にとっては集大成となった今大会。初日は軽量級を中心に5階級の順位決定戦までが行われた。70キロ級で出場した齋藤一樹(文4=鹿屋中央…
今年度唯一となるフリースタイルの学生王者を決める大会が開幕。「粒ぞろいの代」(小柳義人監督)と評される4年生にとっては集大成となった今大会。初日は軽量級を中心に5階級の順位決定戦までが行われた。70キロ級で出場した齋藤一樹(文4=鹿屋中央)の2位の活躍により、初日を終え団体で7位。2日目はさらなる活躍に期待だ。
◆11・7~8 第46回全日本大学選手権(東和薬品RACTABドーム)
[フリースタイル]
▼57キロ級
加藤――予備戦敗退
▼61キロ級
鴇田――準々決勝敗退
▼65キロ級
竹沢――予備戦敗退
▼70キロ級
齋藤――2位
▼74キロ級
金子――8位
学生レスリングの集大成を飾った。昨年度も同大会で3位の好成績を収めていた齋藤。「決勝までは負けられない」。順調に勝ち上がり迎えた準決勝では圧倒的な強さを見せる。第1ピリオド開始わずか24秒でバックを奪うと、そのままローリングで8連続ポイントを奪取。テクニカルフォール勝ちで決勝進出を決めた。「決勝では実力差が出てしまった」。決勝は谷山拓磨(拓大)の鋭いタックルに屈し、うまく攻めることができず。得点できずテクニカルフォール負け。惜しくも優勝を逃した。
「結果にはすごい満足している」(齋藤)。今年度フリースタイルの学生大会が軒並み中止となった中で行われた今大会。「4年間で成長してくれて、とても嬉しい」(小柳義人監督)。学生最後となる大会で結果残し満足となる引退となった。
「同期全員で1年生からチームを引っ張ってきた」(金子泰士主将・営4=館林)。今大会でレスリング部は代交代、新しい世代へと進む。大会2日目の明日は、佐々木雄大(政経4=野田中央)、土橋雄太(法4=秋田商)ら重量級の選手が登場予定。「大学総合で7位にいきたい」(金子)。4年生の頑張りで昨年度よりも好成績を収めたい。
[田中佑太]
試合後のコメント
小柳監督
――初日を終えて総評をお願いします。
「1人2位になってくれたから、まあまあだと思いますが、他が期待してた分だけ厳しいところかなと思います。その分雄大と土橋に期待しています。4年生はフリースタイルの大会がなく、齋藤もこれでなくなってたら何も大会も出れず終わっていたので、会場をセットしてくれた人に感謝したいです」
――4年生は最後の全国大会です。
「今年度の4年生と団体戦のリーグ戦をしたかったなと感じます。粒ぞろいだったので、もったいなかったなと思います」
齋藤
――5試合の中で良かった点はどこでしょうか。
「カウンターが自分はすごく得意なんですけれど、それが2回戦目、3回戦目くらいで結構きれいに使えたので、よかったと思います」
――昨年度は3位ですが、今回の大会にはどのような目標を持って挑みましたか。
「とりあえず3位にはなりたいと思っていました。トーナメントのおかげもあって(3位を)超えられたのでよかったです」
金子
――主将として意識してきたことを教えてください。
「ぼくたち4年生同期全員が1年生から引っ張ってきていて、ぼく1人というより同期みんなで取り組んでいくということを意識してきました。練習でも後輩たちがついてくるように、4年生全員がチーム一丸となって、日々の生活や練習の中とかで態度で示すようなチーム運営を心がけていました。僕自身実力で引っ張ると言うよりも、学年で引っ張ると言うのを意識していました」