来る者あれば、去る者あり。6日、各地で往年の名選手たちが引退試合に臨んだ。中日・吉見一起投手、楽天・渡辺直人内野手、オ…
来る者あれば、去る者あり。6日、各地で往年の名選手たちが引退試合に臨んだ。中日・吉見一起投手、楽天・渡辺直人内野手、オリックス・山崎勝己捕手が引退選手・特例登録で出場選手登録され、別れの時に臨んだ。
引退選手・特例登録は引退試合を行う選手に限って、1日限定で既存の1軍の枠を超えて登録可能となる特例措置。2017年に導入された。現在の1軍登録枠は新型コロナウイルスの影響で31人に拡大されているが、引退選手は31人+αとして現有戦力を登録抹消することなくベンチ入りさせることができる。
この特例措置で登録された選手は、翌日に自動的に出場選手登録が抹消される。そして残りのレギュラーシーズン公式戦とクライマックスシリーズには出場することができない。例外として日本シリーズでは、出場条件の40人枠に登録することができ、出場することももちろん可能だ。
2017年9月24日に、ロッテの井口資仁内野手と、中日の森野将彦内野手が最初の適用者となった。
それまでも引退試合は幅広く行われてきた。ただし、戦力的に1軍で十分プレー可能なベテランならばともかく、多くの引退選手は故障なども抱え、戦力としては計算できない状態ということが多い。そのために大切な1軍枠の一つを削らざるを得ない、といった事情がそれまではあった。引退選手にしてみても、自分のための興行で一選手が抹消されるのはいい気分ではなかっただろう。抹消された選手は10日間は再登録できず、その間はFA取得日数や参稼報酬が手にできないという現実的なデメリットもある。
日本とは異なり、メジャーリーグでの引退試合はシーズン中に行われるケースがほとんどない。翌年以降、選手が元所属球団と「1日契約」を結び、始球式などを行うスタイルが主流である。引退試合ではなく、引退セレモニーといった趣。例えば日米で活躍した松井秀喜氏は、レイズに所属した2012年限りで現役引退した。翌2013年7月28日、ヤンキースと1日契約を結び、その日の試合前に引退セレモニーに臨んだ。
日本での引退試合といえば、引退選手には手心を加えたプレーで接するというのが不文律のようになっている。真剣勝負で抑えにかかれば、逆に批判的な声さえ飛びかねない。日米で大きく異なる文化が、引退を巡る所作に見て取れる。
今季は他にも巨人・岩隈久志、阪神・藤川球児、ヤクルト・五十嵐亮太、広島・石原慶幸、ロッテ・細川亨、西武・高橋朋己ら多くの名選手たちがユニホームを脱ぐ。引退試合が用意されるのであれば、最後の勇姿を目に焼き付けたいと思うのはファンの自然な心理。「現役選手」としてみせる最後の姿にも、さまざまな個性が表れてきそうだ。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]