貫禄の首位スタートだ。ジャパンオープン以来の演技となる樋口新葉(商2=開智日本橋学園)は、ほぼ完璧な演技でSP(ショートプログラム)1位に。松原星(商2=武蔵野学院)が3位、大矢里佳(商4=中京大中京)が7位に入るなど9位までに明大勢が5…

 貫禄の首位スタートだ。ジャパンオープン以来の演技となる樋口新葉(商2=開智日本橋学園)は、ほぼ完璧な演技でSP(ショートプログラム)1位に。松原星(商2=武蔵野学院)が3位、大矢里佳(商4=中京大中京)が7位に入るなど9位までに明大勢が5人入る結果となった。

◆11・6~8 東日本選手権(小瀬スポーツ公園アイスアリーナ)

▼7・8級女子(SP)
1位樋口 新葉70.71
3位松原  星59.99
7位大矢 里佳54.30
8位本田 真凜50.41
9位井上 千尋49.93
17位佐藤 伊吹45.84

 ジャパンオープン以来の演技となった樋口。昨シーズンと同じ『バード・セット・フリー』の曲に乗り、実力を見せつけた。ダブルアクセルを皮切りにジャンプを全て着氷させ、唯一の70点台となる70.71点をマーク。2位と10点以上の差を付けた。「不安要素がほとんどない。細かい部分も考えながら、最初から最後まで余裕を持って滑ることができた」と演技後には納得の表情。ジャパンオープンから1カ月間での順調な調整ぶりをのぞかせた。

 FS(フリースケーティング)ではトリプルアクセルを入れ込む予定。「少しずつ安定してきて自信がついてきている。思い切り跳ぶ」と準備は万端。明日も会心の演技に期待だ。

 全日本選手権への枠は9つ。松原、大矢に続き、本田真凜(政経1=青森山田)が8位、井上千尋(商3=椙山女学園)が9位と射程圏内に。佐藤伊吹(政経2=駒場学園)は17位と出遅れたが、FSで巻き返し明大勢全員出場を狙いたい

[中野拓土]

試合後のコメント

樋口

――演技を終えての感想を教えてください。

 「大きいミスが見た目なかったので去年もそうだったんですけど、自分の最低レベルが上がっていると思える演技でした」

――70点を超えたことはどのようにお考えですか。

 「細かいところでプラスが取れなかったりレベルが足りていなかったりして、そこでもう少しGOEでプラスが取れるようになれば、軽く70点超えられるんじゃないかなと思うので、NHK杯までにもう少し仕上げられる部分があると思います」

――明日のFSに向けてはいかがですか。

 「落ち着いて滑れるように練習をしてきたので、あまり焦らずに失敗しても切り替えて次のジャンプを跳べるようにアクセルは思い切り跳びたいと思います。不安要素が今はほとんどない状態なので思い切り跳べればいいなと思います」

本田

――演技を振り返っていかがですか。

 「前回のブロックよりかは良くなった演技ができたかなと思っています。練習から肩も治って元通りの練習ができるようになってきたので、良くなったんじゃないかなとは思います」

――SPはハードなプログラムですが、体力面はいかがでしたか。

 「前滑った時はすごくきついなと感じていたんですけど、今回体力の面では練習から大丈夫なので、あとはジャンプを去年の全日本のSPよりもいいものが今年の全日本でできるように練習していきたいなと思います」

――前回はハプニングがあった。今回は準備万端ですか。

 「今回は練習してきたプログラムをいい演技で滑れたらなと思います」