オフシーズン恒例の話題といえば、日本人選手のウインターリーグ派遣。台湾ではNPBイースタン選抜、NPBウエスタン選抜が出場し、若手が躍動している。■昨年は筒香がドミニカでプレー、今年収穫を掴んで帰国する選手は? オフシーズン恒例の話題といえ…

オフシーズン恒例の話題といえば、日本人選手のウインターリーグ派遣。台湾ではNPBイースタン選抜、NPBウエスタン選抜が出場し、若手が躍動している。

■昨年は筒香がドミニカでプレー、今年収穫を掴んで帰国する選手は?

 オフシーズン恒例の話題といえば、日本人選手のウインターリーグ派遣。台湾ではNPBイースタン選抜、NPBウエスタン選抜が出場し、若手が躍動している。

 一方で、過酷な環境で奮闘しているのが、中南米のカリビアンリーグに派遣されている選手たちだ。チーム単位ではなく、1~3人程度で“武者修行”に出て、心身ともに己を鍛え上げている。今オフは、ソフトバンクの松坂大輔投手、五十嵐亮太投手といったベテラン勢の“志願“の参戦も話題となった。

 昨オフは、侍ジャパンの4番候補でもあるDeNAの主砲・筒香嘉智外野手がドミニカ共和国のウインターリーグに参加し、10試合出場で34打数7安打6四死球8三振の打率.206、0本塁打、2打点。成績は決して良くはなかったが、確かな収穫を得て帰国し、今季は44本塁打、110打点でセ・リーグ2冠に輝いた。

 今年のウインターリーグも佳境を迎え、五十嵐は12月上旬とされていた当初の予定通りすでに帰国。日本ハムと契約し、6年ぶりに日本球界に復帰することが決まった村田透もベネズエラでプレーしていたが、帰国して入団会見などに臨んだ。今オフもきっかけを掴んで来季へとつなげる選手は出てくるのか。現時点での各選手の成績を見てみたい。

■松坂は1試合登板、五十嵐は5試合先発…現地での日本人選手の成績は?

【メキシコ】

森雄大投手(楽天)
2試合登板(2先発) 0勝1敗、防御率4.50
10回 3安打6失点(自責5)、6四球12奪三振

五十嵐亮太投手(ソフトバンク)
7試合登板(5先発) 3勝2敗、防御率1.93
37回1/3 23安打10失点(自責8)、9四球49奪三振

【プエルトリコ】

松坂大輔投手(ソフトバンク)
1試合登板(1先発) 0勝1敗、防御率4.50
4回 1安打2失点、6四球2奪三振

平良拳太郎投手(巨人)
5試合登板(0先発) 0勝0敗、防御率3.60
5回 6安打2失点、2四球3奪三振

高木勇人投手(巨人)
7試合登板(6先発) 0勝3敗1ホールド、防御率2.57
28回 15安打10失点(自責8)、18四球13奪三振

岡本和真内野手(巨人)
28試合出場 90打数20安打、打率.222、0本塁打、5打点
12四球、17三振

【ベネズエラ】

村田透投手(日本ハム)
5試合登板(4先発) 1勝0敗、防御率6.43
14回17安打10失点、6四球12奪三振

 メキシコで志願のウインターリーグ参戦を果たした五十嵐は、現地でまさかの先発起用。2試合の中継ぎ調整を経て3試合目で“プロ初先発”し、6回途中まで投げた。この試合を含めて5試合で先発。トータルで防御率1.93と好成績を残し、帰国した。同じメキシコで奮闘する楽天・森は2試合の先発にとどまっている。

■ドミニカ共和国出身の元NPBプレーヤーも多数プレー

 プエルトリコでは、巨人の若手3選手がプレー。将来の主砲候補の岡本は打率.222、0本塁打となっている。高木は6試合に先発して0勝3敗ながら防御率2.57。平良も5試合に登板している。

 一方、巨人の選手より合流が遅かった松坂は、3日(日本時間4日)に現地で初登板。4回1安打2失点2奪三振で、初回に2ランを浴びた後は無失点に抑えたが、6四球と制球を乱した。次回先発は13日(同14日)の予定で、少し間があいている。また、村田はベネズエラで5試合に登板して帰国した。

 この他、ヘクトル・ルナ(元中日、広島)、リカルド・ナニータ(元中日)、ライネル・ロサリオ(元広島)、トニ・ブランコ(元中日、DeNA、オリックス)、ライナー・クルーズ(元楽天)らが、母国のドミニカ共和国でウインターリーグに参戦。来季の所属先が決まっていない選手もおり、アピールの場となっている。