三菱全日本選手権を前日に控えた清水映里前主将(スポ4=埼玉・山村学園)に大会への意気込みを伺った。けがの影響もあり、約9カ月ぶりの実戦。お話からは久しぶりの試合を楽しみにしている様子が伝わってきた。昨年のベスト8以上の成績を残すことができ…

 三菱全日本選手権を前日に控えた清水映里前主将(スポ4=埼玉・山村学園)に大会への意気込みを伺った。けがの影響もあり、約9カ月ぶりの実戦。お話からは久しぶりの試合を楽しみにしている様子が伝わってきた。昨年のベスト8以上の成績を残すことができるか。復帰戦となる今大会のプレーは必見だ!

※この取材は10月28日に行われたものです。

「感謝をして頑張りたい」


昨年は自己最高位の成績に。写真は準々決勝

――明日からの大会に向けた意気込みをお願いします

 3月から実戦をしていなかったので、7カ月ぶりの試合で、けがもあったことから今大会が復帰戦になります。まずは楽しみながら頑張りたいです。また、コロナがある中で大会に出場できることに感謝をして頑張りたいなと思います。

――前日練習を終えてみて、いかがでしたか

 緊張感がある中でいい練習ができました。できあかったばかりのコートだったので会場自体も綺麗でした。いい状態で臨めているかなと思います。

――まずドローを見た感想をお願いします

 見ましたか?ドロー(笑)

――はい、見ました(笑)

 (対戦相手が)大先輩なんですよ!

――そうですね。早稲田出身の選手でしたよね

 そうなんですよ。いつも部活では一緒に練習してくださったり。私の憧れの選手の一人でもあるので。2年前の私が大学2年生の時の全日本選手権でも当たって負けているので、チャレンジャーの気持ちで戦いたいなと思います。

――2回戦以降のドローをどのように感じますか

 あんまり見てなくて、まずは目の前の一戦に集中しようとしか頭にないです。例年よりも上位の選手がエントリーしていますし、いつもは64ドローなのですが今年は32ドローなので初戦からレベルが高いです。誰と対戦しても強い選手ばかりなので、相手と戦うのもそうですが、自分との戦いに勝ちたいです。

――どのような目標を立てて、今大会に臨みますか

 小さい頃から選手にとっては憧れの大会でもあるので、出るからには勝ちたい。去年のベスト8を超えたいとも思うのですが、テニスができなかった時期が長かったので、テニスをできるだけでもありがたいなと思いながらプレーします。プレーできることに感謝しながら、(トーナメントを)上がれるところまで上がりたいです。

――全日本選手権は清水選手にとって、どのような大会ですか

 全日本選手権は出るたびに成長できる大会です。日本のトップが出る大会で一気に集結するので、いろいろな面から成長できる大会です。高校2年生の時に初めて出れて。それから予選負け、本戦2回戦負け、2回戦負け、1回戦負け、ベスト8と、そんなに勝てる大会ではないんですけど。日本では一番大きな大会なので、いつかはタイトルを取りたいなと思います。そうですね、自分の中で大切な大会です。うーん、なんて言うんだろう。分かりますか?

――まあなんとなく言いたいことは

 あはは(笑)。そんな感じです。大丈夫ですかね(笑)

――清水さんらしくていいと思います!

 伝わっていますかね(笑)

――これまでの全日本選手権で印象深い大会はありますか

 やはり去年ですかね。去年が今までの中で最も戦績も良くて、ミックスダブルスもベスト4に入れたり、単複でベスト8に入れたりと、テニスの状態が良かったです。2個勝つという壁を、やっと超えることができたのが去年だったので、印象に残っているのは去年ですね。先輩ともダブルスを組むこともできましたし。ただ今年は例年の全日本選手権とは雰囲気が違くて、シングルス32本だけですし、観客もいないのでいつもの全日本選手権とは雰囲気が違う感じがあります。

――これまでの大会で印象深い対戦はありますか

 結構印象に残ってるので、どれかと言われたら難しいなあ。

――複数個挙げていいですよ

 本当ですか。えーと、まずはー。去年初めて、ミックスダブルスを田中(優之介前副将、スポ4=埼玉・秀明英光)と組んで。真剣勝負なのですが、言ってしまえばお祭りのような楽しみ中心の部分も私たち的にはあったので、すごい楽しかったです。男子と組むことはあまりないので、楽しかった一戦でした。あと去年の2回戦で牛島里咲さんと対戦して負けていたところから勝つことができて、その次の試合でもシード選手に勝てたこと。去年は大会を通して自信を持てるようになったので、頭に残っていますね。去年はいっぱいありますね(笑)


印象深かった試合には、昨年田中優と出場した混合ダブルスを挙げた

――全日本選手権ではどのようなプレーをしたですか

 出るからには勝ちにこだわって、守りに入らず攻めの姿勢を持ちつづけたいです。強気のプレーをしていきたいです。

――プロの混じった大会に出ることをどのように感じますか

 去年も学生大会より海外での大会に出たりしていたので、慣れていると言ったら語弊がありますが、プロの選手と試合してきた経験はありますね。トッププロと戦えることをまずプラスに考えて、今の持てる力を出し切れたらいいかなと思います。相手と比べすぎるよりかは、自分に集中して出せる力を出し切りたいです。

――全日本選手権後は大会などに出られますか

 早稲田大学所属で出場できる試合があと何回かしかなくて。早慶戦にも出れずプレーで恩返しすることができていないので、この大会と残り少ない大会で結果を出して早稲田に恩返ししたいです。

――最後に大会への意気込みを一言お願いします

 さっき言ったことと被って申し訳ないのですが、テニスのできない期間が長くて、テニスをプレーできるようになったことに感謝して、力を出し切れるように強気で攻めたプレーをしていきたいです。

(取材、編集 大島悠希)

◆清水映里(しみず・えり)

1998(平10)年5月28日生まれのB型。埼玉・山村学園高出身。スポーツ科学部4年。三菱全日本選手権の最高成績はシングルスベスト8、ダブルスベスト8、混合ダブルスベスト4(全て3年時)。