新型コロナウイルスの影響で、大幅に遅れての開催となった木村杯新人戦。初戦の東大戦は1、2年生のみで臨む初めての大会だったものの、15安打を放ち、17-1での快勝となった。◆10・25~11・1 木村杯新人戦(早大東伏見グラウンド)◆10・…

 新型コロナウイルスの影響で、大幅に遅れての開催となった木村杯新人戦。初戦の東大戦は1、2年生のみで臨む初めての大会だったものの、15安打を放ち、17-1での快勝となった。

◆10・25~11・1 木村杯新人戦(早大東伏見グラウンド)

◆10・25 1回戦 対東大戦(早大東伏見グラウンド)

 明大17-1東大(7回コールド)

東大戦123456789
明大××17
東大××

 実力の差を見せつけた試合だった。初回に1点を先制し迎えた2回表。渡辺修矢捕手(経2=佼成学園)の中適時打で2点を追加。さらに4回表、もう2点を加え、なおも2死満塁の場面では、打席には4番・元雄立(文2=東北)。「強い打球を打とうと思った」(元雄)と振り抜いた打球はレフトスタンドへ。このグランドスラムで9-0にまで点差を広げた。6回表にも打者一巡の猛攻で一挙8得点を奪い、計17得点のコールド勝ちとなった。

 守備面に関しても、エラーが絡み1点を献上する場面があったものの、上々の出来だった。特に公式戦初先発のルーキー・原川雄仁投手(商1=城東)が3回を5奪三振無失点の好投。その後も4人の投手がそれぞれの役割を果たし、勝利に貢献。「1年生らしく思い切り投げることだけを意識した」(原川)。若い力が躍動した。

 次戦の相手は秋季リーグ戦で敗北を喫した宿敵、早大。勝利のためにはこの試合以上の内容が必要になる。「勝てるように一生懸命やるだけ」(元雄)。先輩が受けた借りは、後輩が返す。

[飯塚今日平]

試合後のコメント

元雄

――今日の試合を振り返って。

 「初回から点が入って、足とか使って点が取れたので良かったと思います」

――ホームランの感触や手ごたえはどうでしたか。

 「あんまり打球が上がらなかったので、入らないかなと思ったんですけど、感触は良かったので良い感じに伸びてくれて入りました」

原川

――今日の試合を振り返って。

 「少し緊張したんですけど、先輩方が声をかけてくれたので、楽しく投げられました」

――次の試合への意気込みをお願いします。

 「新人戦は自分たちが主体となる試合で、さっき聞いた話だと優勝から数年遠ざかっているので、何としても優勝を狙うと同時に野球を楽しんで最後までやりたいと思います」