佐藤伊吹(政経2=駒場学園)――今大会を振り返っていかがですか。 「今シーズン最初の試合で、緊張感とか忘れてしまっているかなと思っていたのですが、意外と始まってみたらジャッジの人たちもいるし、思ったより試合感は忘れていなくて、集中力的にも緊…

佐藤伊吹(政経2=駒場学園)

――今大会を振り返っていかがですか。

 「今シーズン最初の試合で、緊張感とか忘れてしまっているかなと思っていたのですが、意外と始まってみたらジャッジの人たちもいるし、思ったより試合感は忘れていなくて、集中力的にも緊張感を持ってできたのでその点はよかったなと思います」

――シーズン初戦でしたが、緊張などはございましたか。

 「緊張感がなくてだらけしまうというのが一番心配してたのですが、やっぱりブロックは全日本選手権につながる試合というのもあって、練習のときから大事な試合だと意識してやっていて。それが本番にも出て緊張感を持ってできたのはよかったかなと思います」

――SP(ショートプログラム)を振り返っていかがですか。

 「回転不足とステップアウトがあって、実際2個ミスしたということなので、東日本選手権ではそういうことしたらまずいなとすごく実感したので、とにかくSPでミスをしないのが一番の課題だなというのを実感しました」

――新プログラムを滑ってみていかがでしたか。

 「初めて試合で滑ったにしては、作ってから時間が経ってて練習できてたというのもあって、意外と新プログラムというのを意識しすぎずに練習通りできたと思います」

――ラテン風の曲調ですが、意識していたことはございますか。

 「テンポも速いし、ステップとかも振り付けがギュウギュウに詰まっている感じなので、そのあたりをしっかり曲で表せるように、メリハリのある動きができるようにというのを練習してきたので、それをそのまま試合で出せるように頑張りました」

――ご自身の演技に点数をつけるとしたら何点くらいでしょうか。

 「ジャンプのミスはあったけど、5コンポーネンツの点数が昨シーズンよりも出ていたので、そういうのも総合して60点くらいです」

――FS(フリースケーティング)を振り返っていかがですか。

 「SPでミスをして結構まずいと思っていたので、とにかくミスを減らそうと思って一つ一つジャンプで気を付けるところを意識して跳んで、何とか1ミスに抑えて、踏ん張ったかなという感じでした」

――FSのプログラムは昨シーズンから継続ですが、昨シーズンとの違いはございますか。

 「昨シーズンは大人っぽくというのを言ってきたんですけど、今シーズンは最初の方は結構優しめのテンポや音楽なので、全部を大人っぽく強くというよりも、前半は優しめにゆっくりにして、後半に向けて強くなっていくという緩急を意識してきました」

――現段階の仕上がりはいかがでしょうか。

 「SPに比べたらやっぱり滑りやすいし、ジャンプも跳びやすいので、そういう意味では80%くらいまではきてるかなと思います」

――体力的な面など、滑っている中での成長はございますか。

 「体力的には自粛期間にすごく走って体力をつけました。自粛明けにFSをかけたときに前より楽になったかなと思えたので、その面では後半のジャンプの確率は上がったと思います」

――今大会をどのように捉えていますか。

 「全日本選手権でこれまでいい演技ができていないので、全日本でいい演技をするというのがもちろん大きな目標です。でもこうやって試合がなくなってしまって、今シーズンはたぶん全体的に試合数が少ないので、一つ一つの結果が大事で、その結果が何につながるかわかりませんが、やっぱり結果を残さなきゃいけないという気持ちです。東京ブロックは通過しますが、インカレ(中止が決定)のこともあるし、意外と順位も気にしていました。SPが終わった時点で4位だったので、絶対に表彰台に乗ると思っていました。今シーズンの東京ブロックは結構レベルが高いなと思っていて、その中で表彰台に立てたのは初戦にしては悪くなかったかなと思います」

――現在の調子はいかがですか。

 「自粛明けから授業もオンラインだし、学校行かなくてもいいというのもあって、練習も増えていったので、ジャンプの調子は昨年のこの時期よりはいいと思います」

――今シーズンは「楽しむ」ということを目標にしていらっしゃると思います。今大会に関してはいかがでしたか。

 「久しぶりに試合をして緊張しましたが、試合がないと練習も頑張れないし、結構楽しかったなと思ったので、がちがちに緊張するよりは、ちゃんと練習して自信も持った上で、昨シーズンはできなかった、試合を楽しむというのを今シーズンはもっとしたいなと思いました」

――東日本選手権に向けて意気込みをお願いします。

 「東日本選手権でも表彰台に乗りたいです。演技としては、今回5コンポーネンツがSPもFSも昨シーズンよりも高い点数が出せたのは少し自信になりましたし、ジャンプを決められれば自己ベストが出せるんじゃないかと思っているので、自己ベストを出して表彰台に乗りたいです。東京ブロックも悪くはなかったけど、ジャンプで改善点が見つかったので、それを直していけば、もっと高い点数を取れると実感したので、それに向けて頑張るのみです」

――ありがとうございました。

[加川遥稀]