今シーズンはここまで37勝2敗と絶好調の、男子テニス世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)。その彼が「全米オープン」と「全仏オープン」のどちらも優勝できなかった悔しさが残っていることを明かし…

今シーズンはここまで37勝2敗と絶好調の、男子テニス世界1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)。その彼が「全米オープン」と「全仏オープン」のどちらも優勝できなかった悔しさが残っていることを明かしたと、英スポーツメディアのSky Sportsが報じている。【動画】ジョコビッチが愛犬の散歩中にもかかわらずテニスレッスン

今シーズン、ジョコビッチは1月「全豪オープン」で同大会8度目の優勝を果たした。現在、グランドスラム通算タイトル数は歴代3位の17個だ。一方、8月末から開催された「全米オープン」では4回戦で線審の首元にボールを打ってしまい、まさかの失格処分。そして異例の秋開催だった「全仏オープン」では、決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に完敗を喫した。

ジョコビッチは、ベオグラードにある自身のテニスアカデミーにおいて記者たちに対し「今年、"全米オープン"と"全仏オープン"のどちらも優勝できなかった悔しさを引きずっている」と話した。

「どちらの大会も非常に良い状態だったが、"全仏オープン"決勝ではその日自分よりずっと良かった選手に負けてしまった」「自分は標準以下だったしね」

それでも、反省ののちに前を向くことも忘れず「"全米オープン"に関しては、自分自身で残念な状況にしてしまい失格となったが、他のいくつかの大きな大会で優勝できた」「"全米オープン"で失格はしたものの、(それを除けば)今シーズンは1試合しか負けていないし、いくつか人生で最高のテニスもしてきたよ」とも話した。

「仮にもし今引退していたとしてもこれまでに達成したすべてのことに満足するだろうが、今でも競い合うことを楽しんでいるし、出場するどの大会も多くのモチベーションや喜びを与えてくれるんだ」

そう話すジョコビッチの次戦は、来週26日開幕の「ATP500 ウィーン」を予定している。ジョコビッチは世界1位在位期間が通算で291週となっており、歴代1位のロジャー・フェデラー(スイス)の310週まで約4ヶ月半に迫っている。

「ATP500 ウィーン」でポイントを積み重ねれば、在位期間でフェデラーを抜いて更に記録を伸ばす可能性はより高くなる。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのジョコビッチ

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)