4年生にとって学生最後の大会である全日本大学選手権(インカレ)が開幕した。新型コロナの影響で次々と大会が中止となった異例のシーズン。インカレも2週間前に行われた全日本選手権(全日本)と同様、無観客での開催となった。例年に比べて乗艇練習の時…

 4年生にとって学生最後の大会である全日本大学選手権(インカレ)が開幕した。新型コロナの影響で次々と大会が中止となった異例のシーズン。インカレも2週間前に行われた全日本選手権(全日本)と同様、無観客での開催となった。例年に比べて乗艇練習の時間が少なく、選手にとって難しい状況の中、男子部は『1種目優勝・2種目表彰台・全クルー8位入賞』という高い目標を掲げて、今大会に臨んだ。

 全日本に出場したエイト・舵手付きフォア・舵手なしフォアの3艇がメンバー変更せずにそのままエントリー。舵手なしクォドルプル・舵手なしペア・シングルスカルの3艇が加えた計6艇がインカレに出場し、5艇が準決勝進出を決めた。


好調を維持する舵手つきフォア

 予選で力を見せつけたのは全日本に出場したクルー。3艇全てが予選1着で準決勝進出を決めた。中でも圧巻だったのは全日本2位入賞を果たした舵手付きフォア。スタートから前に出ると、コンスタントで他艇をどんどん離していき、2位の富山国際大に12秒の差をつけてゴール。全日本の勢いそのままに、準決勝やその先の決勝にも期待がかかる。

 舵手なしクォドルプルと舵手なしペアは予選通過とはならなかったものの、いずれも敗者復活戦2着で準決勝へと駒を進めた。舵手なしペアはインカレ初出場の三浦武蔵(商2=山梨・吉田)と岡本真弘(商3=東京・早大学院)のコンビ。予選では慶大の2年生コンビに7秒の差をつけられて2着。翌日の敗者復活戦では中盤まで3番手だったが、ラストスパートで前にいた日大を猛追し、2着でフィニッシュ。3着の日大との差は0.56秒だった。厳しい戦いが予想される準決勝でも持ち前の粘り強さに期待したい。


ビギナーズラックとは言わせない、舵手なしペア!

(記事 関飛人、写真 早稲田大学漕艇部)

結果

予選

【エイト】

C:菱谷泰志(スポ4=鳥取・米子東)
S:阿部光治(スポ2=愛知・猿投農林)
7:青木洋樹(スポ1=東京・成立学園)
6:中島湧心(スポ2=富山・八尾)
5:森長佑(スポ2=福井・若狭)
4:田中海靖主将(スポ4=愛媛・今治西)
3:瀧川尚歩副将(法4=香川・高松)
2:舩越湧太郎(社4=滋賀・膳所)
B:船木豪太(スポ3=静岡・浜松北)

6分3秒77 【1着 準決勝進出】

【舵手つきフォア】

C:山田侯太(商4=東京・早大学院)
S:越智竣也(スポ2=愛媛・今治西)
3:小林里駆(スポ2=静岡・浜松西)
2:濱野圭吾(商2=埼玉・春日部)
B:岩松賢仁(スポ3=熊本学園大付)

6分46秒09 【1着 準決勝進出】

【舵手なしフォア】

S:中川大誠(スポ4=東京・小松川)
3:菅原陸央(政経2=秋田・本荘)
2:鈴木利駆(スポ4=静岡・浜松西)
B:牟田昇平(商3=兵庫・三田学園)

6分29秒23 【1着 準決勝進出】

【舵手なしクォドルプル】

S:飯島温人(基理3=東京・早大学院)
3:瀬川武志(商2=東京・本郷)
2:筆島一輝(先理3=東京・早大学院
B:大野一成(法4=東京・早大学院

6分41秒59 【3着 敗者復活戦へ】

【舵手なしペア】

S:三浦武蔵(商2=山梨・吉田)
B:岡本真弘(商3=東京・早大学院)

7分27秒52 【2着 敗者復活戦へ】

【シングルスカル】

川名航平(政経2=東京・早大学院)

8分8秒59 【3着 敗者復活戦へ】

敗者復活戦

【舵手なしクォドルプル】

6分35秒02 【2着 準決勝進出】

【舵手なしペア】

7分25秒63 【2着 準決勝進出】

【シングルスカル】

8分12秒52 【3着 敗退】