先頃「ATP500 サンクトペテルブルク」で優勝し、自己最高の世界ランキング8位となった23歳のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、「全仏オープン」で前人未到の13度目の優勝を遂げた元世界王者ラ…

先頃「ATP500 サンクトペテルブルク」で優勝し、自己最高の世界ランキング8位となった23歳のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)は、「全仏オープン」で前人未到の13度目の優勝を遂げた元世界王者ラファエル・ナダル(スペイン)を絶賛した。伊ニュースサイトUBI Tennisが報じている。【動画】今シーズン4個目のタイトル獲得したルブレフ

「全仏オープン」決勝で世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)にストレート勝利を挙げたナダルは、男女を通じてただ一人、グランドスラムの一大会で13回優勝した選手となった。同時にグランドスラム20個目のタイトルを獲得し、グランドスラム男子シングルス最多優勝記録でロジャー・フェデラー(スイス)と並んだ。

ルブレフは言う。「どうやってあんなに何度もグランドスラムで優勝できるのか、それだけでも想像もできないけど、キャリアを通じてどうしてあれほど精神的に強くいることが可能なのか」

「ロジャー・フェデラーやノバク・ジョコビッチでも調子の悪い時はあった。だけどラファはどんな気持ちの時でも何とか勝つ道を見つける。そして負けたとしても、3セットや5セットの長い試合を最後まで戦い抜く」

ナダルとルブレフが対戦したのはたった一度、3年前の「全米オープン」準々決勝で、ナダルがストレートで5ゲームしか与えずに勝利した。ルブレフはナダルより11歳も若い。

「どんなアスリートにも調子の悪い時はある。でもチームスポーツなら、チームメイトの助けで試合に勝てることもある。コート外で何があっても試合は自分一人で戦わなければならないのは、大変なことだ。ラファは史上最高のテニス選手であるだけでなく、史上最高のアスリートだ」とルブレフは付け加えた。

現在自己最高の世界ランキング8位であるルブレフは、今年ここまでの戦績は34勝7敗、170万ドル(約1億7,900万円)に近い賞金を稼ぎだしている。10月20日に23歳になって、トップ10では5位の22歳のステファノス・チチパス(ギリシャ)に次いで若い。

「今はランキングが上がっていっていることに大きな意味がある。もっとも大事なことは、努力し続けることだ。まだまだ改善すべき点がたくさんある。来年はもっと良い選手になれるチャンスがあると信じたい」

ランキング上位8人が出場できる年末の最終戦には6人まで出場が決まっており、ルブレフはまだ出場が決まっていない選手のトップに立っている。現在行われているアントワープの大会には出場していないが、その後の「ATP500 ウィーン」(オーストリア・ウィーン/10月26日~11月1日/室内ハードコート)、「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/11月2日~8日/室内ハードコート)、「ATP250 ソフィア」(ブルガリア・ソフィア/11月9日~14日/室内ハードコート)に出場予定で、最終戦への出場権を狙う。

※為替レートは2020年10月21日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのルブレフ

(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)