錦織圭(日清食品)が12月4日、さいたまスーパーアリーナで2日から行われていたテニスの国際大会「コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(以下、コカ・コーラ IPTL)」に出場。二日間で4試合を行った。団体戦となるコカ・コ…
錦織圭(日清食品)が12月4日、さいたまスーパーアリーナで2日から行われていたテニスの国際大会「コカ・コーラ インターナショナル・プレミア・テニス・リーグ(以下、コカ・コーラ IPTL)」に出場。二日間で4試合を行った。
団体戦となるコカ・コーラ IPTLは独自の大会フォーマットを使用し、エキシビジョン的な要素も高い。元世界女王のマルチナ・ヒンギス(スイス)やグランドスラム優勝経験者も出場するが、通常の試合のようなピリピリした雰囲気とは異なり、各チームとも和気あいあいと試合を進めていった。
全日程を終え、記者会見で錦織は「楽しくプレーできました」とさわやかに語った。
「(エキシビジョンではない)本当の試合に近いこういう大会だとプレッシャーもないので、自分がやりたい通りにプレーができるので、別に観客を喜ばせようっていう風に思ってプレーしているわけではなく、自分が楽しんでできればいいかなというのが大きい。なかなか本当の試合ではできないショットがうてて、とても楽しかったです」
来季はグランドスラムやマスターズなど、「大きな大会はいい所までいきたい」と意気込みを見せる錦織。今後は米国の拠点に戻り、トレーニングを再開する。
コンビを組むマイケル・チャン・コーチについては、「厳しいですね。特に笑顔はなく…。オフでは一緒にご飯食べたりはしますけど、コート上では淡々と練習が進んでいく。耐えるしかないですね」と苦笑。だが、「まだまだ不安なショットがたくさんあるので、そういうのを重点的にきっちり見直す」と話す。
年末の12月29日に27歳の誕生日を迎え、2017年はプロ転向10年目になる。節目に対してこだわりはないそうだが、意識の変化はある。
「30歳に近づくにつれて心境は少なからず変わってきますし、これからさらにトップを目指すために、この位置(世界ランキング)に3年ぐらいいるので、5位以上というのを目指してやっていきたい」
2016年はリオデジャネイロ五輪男子テニスで銅メダル獲得、ATPワールドツアーファイナルではベスト4進出。来季こそ世界の頂点へと日本のファンは願っている。
ATPワールドツアーファイナルズに出場した錦織圭(2016年11月19日)(c) Getty Images
錦織圭(右)がリオデジャネイロ五輪男子テニスで銅メダルを獲得(2016年8月14日)(c) Getty Images