シーズン佳境を迎えつつあるセ・リーグ。先週10月5日(月)から11日(日)までの戦いの中で活躍した選手<週間トップ3>を選びたい。

<現在の順位&先週の成績>
①巨人:3勝3敗
②阪神:3勝2敗1分け
③中日:3勝1敗
④DeNA:2勝3敗
⑤広島:3勝2敗1分け
⑥ヤクルト:1勝4敗

【写真】阪神・大山悠輔は先週6試合で打率.423の大当たり。2本塁打を放ち、本塁打王争いトップに並んだ

<1位>
大山悠輔(阪神)
【週間成績】出場6試合、打率.423(26打数11安打)、2本塁打、7打点

 4番に返り咲いた虎の和製大砲が大暴れした。月曜ナイターとなった5日の巨人戦(甲子園)で8月19日以来となる久々の4番に座ると、同点で迎えた5回2死1塁から「自分のスイングができた」と桜井俊貴のストレートを捉えてバックスクリーンへ勝ち越しの24号2ラン。その前後の打席、4回と7回にもヒットを放って今季7度目の猛打賞をマークした。

 火曜日以降も4番に座り続けた大山は、8日の広島戦(マツダ)で2安打1打点の活躍で勝利に貢献すると、続く10日のDeNA戦(甲子園)ではチームが敗れた中でもタイムリー2本を放って奮闘。そして翌11日、2本の2塁打を放つとともに、1点を追う5回1死1塁の場面では、上茶谷大河のフルカウントからのスライダーを左中間スタンドへ運ぶ逆転の25号2ラン。豪快な一発で再びチームを勝利に導いた。

 この和製4番の活躍もあって、先週の阪神は3勝2敗1分け勝ち越しに成功。首位・巨人の背中は遠いが、個人タイトル争いでは大山が、岡本和真(巨人)との本塁打王争いでトップに並んだ。阪神から本塁打王が出れば、1986年のバース以来。残り24試合へ向けて、さらに期待が高まる先週のパフォーマンスだった。

<2位>
鈴木誠也(広島)
【週間成績】出場6試合、打率.435(23打数10安打)、1本塁打、6打点

 本拠地マツダスタジアムでの6連戦を戦った中で、9月28日から3番に座っている男が全6試合でヒットを放った。6日からの阪神戦、第1戦で先制タイムリーを含む2安打を放つと、7日の第2戦での1安打を挟み、8日の第3戦で再び2安打をマーク。続くヤクルト戦では、9日の第1戦で第1打席、第2打席と2打席連続ヒットを放つと、5回の第3打席では「積極的に打ちにいきました。ひと振りでしっかり捉えることができた」と歳内宏明の初球ストレートを左中間スタンドへ放り込む今季21号の2ラン。10日、11日も1安打ずつを放ち、先週の6試合で打率.435の高打率を残した。

 惜しむべくは、21号弾を放った9日の試合でチームが7対12で敗れたこと。かつて“神ってる”と言われた2016年は、自身が本塁打を打った試合で23勝3敗の高勝率を誇ったが、翌年以降は勝率が低下(2017年:16勝7敗、2018年:21勝7敗、2019年:15勝10敗1分け)。今季は10勝8敗1分けと“空砲”が目立つ。現在、借金9の5位に甘んじている広島だが、3位の中日までは4ゲーム差とまだまだ逆転可能。そのためにも、主砲のアーチを勝利に結びつける必要があるだろう。

<3位>
ウィーラー(巨人)
【週間成績】出場5試合、打率.467(15打数7安打)2本塁打6打点

 優勝マジック「17」から先週1週間で「12」まで減らした巨人。その中で今季途中加入の助っ人が存在感を見せた。5日の阪神戦(甲子園)は代打での1打席のみだったが、6日のDeNA戦(東京ドーム)で「8番・レフト」でスタメン出場すると、5回の第3打席で山﨑康晃の146キロのストレートを捉え、リードを3点に広げる10号2ラン。そして10日の中日戦(ナゴヤドーム)では「6番・ファースト」で出場し、2回の第1打席でライトへ先制のタイムリー2塁打を放つと、5回の第2打席でもヒットを記録。さらに6回の第3打席で木下雄介のスプリットに反応し、「完璧な手応え」でレフトスタンド中段へ叩き込む11号ソロ。8回の第4打席でも内野ゴロで打点をマークし、3安打3打点と大活躍した。

 今年6月下旬に楽天からトレード加入。昨季までの5年間で通算102本塁打の実績を持ちながら、外国人枠の関係で2軍調整が続いていたが、新天地では働き場所を与えられ、原監督の言葉を借りると「水を得たフィッシュのごとく」プレー。笑顔を振りまきながら、しっかりと結果を残している。優勝の瞬間が近づくにつれ、改めてウィーラーの価値が高まっている。

※成績はすべて10月12日終了時点