実は嬉しい記録が生まれていた。 パナソニックに今季から在籍しているベン・ガンターが10月30日におこなわれた豊田自動織機戦でトップリーグデビュー(後半22分からNO8ホラニ龍コリニアシに代わって出場)。1997年10月24日生まれのガンタ…

 実は嬉しい記録が生まれていた。
 パナソニックに今季から在籍しているベン・ガンターが10月30日におこなわれた豊田自動織機戦でトップリーグデビュー(後半22分からNO8ホラニ龍コリニアシに代わって出場)。1997年10月24日生まれのガンターはこのとき19歳と6日での出場となり、これまでの最年少記録だった19歳9か月26日を破った。同記録はトップリーグ元年の2003年11月8日、東芝府中(現・東芝)×ワールドで生まれたもの。東芝府中のWTB佐々木天晃(盛岡工卒)が記録したものだった。

 同選手は豪州NSW州の(シドニーの北西約470km)ガニダー出身。同地で幼少期を過ごし(セントマリーズ・カレッジ)、ブリスベン・ボーイズ・カレッジに進学してラグビーを続けた。母の出身地・タイの国籍も持ち、トップリーグにはアジア枠、特別枠(将来の日本代表選出資格あり)で出場できる。192㎝、115㎏という恵まれた体格を活かしたプレーが持ち味だ。

 ワイルドナイツには、同チームの張ったアンテナによって見つけ出された。ブリスベン・ボーイズ・カレッジ在籍時代、サニックス・ワールドユースに出場したのも縁ができたきっかけのひとつ。後日あらためて来日して太田での練習に参加し、契約に至った。
 豪州出身だけに、元同国代表指揮官のロビー・ディーンズ監督が率いるチームに在籍する喜びは大きく、ワラビーズのキャップホルダーであるベリック・バーンズやヒーナン ダニエル、デービッド・ポーコックとともにプレーできることは本人の大きなモチベーションとなっている。
 12月4日におこなわれるクボタとの試合(太田/13:00)では、初めてスターターとしてピッチに立つ予定。日本で成長を重ねるビッグサイズのティーンエイジャーは、大きな可能性を秘めている。