新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いにについてのインタビューをお届けする。(この取材は8月23日に行われたものです)第9回は土橋…

 新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いにについてのインタビューをお届けする。

(この取材は8月23日に行われたものです)

第9回は土橋亜海(政経4=北海)のインタビューです。

――昨シーズンを振り返っていかがですか。

 「大学の試合は春関(関東学生選手権)しか出れていなかったので大学にはあまり貢献できなかったかなと思います。怪我とかはなかったのでそういった面ではよかったかなと思います」

――昨シーズンは日本学選手権(以下インカレ)での応援が印象的でした。

 「本当は自分が滑りたい思いはあるんですけど、1年生のおかげで優勝ができたと思うので、そう考えるとちゃんと応援しないとなと思って応援しました。(みんなで応援するのはやはり楽しいですか)そうですね。他の学校に比べて明治の応援はうるさいというか(笑)応援でも負けないぞという感じです。(グッズも豊富ですね)あれはファンの人が毎年持ってきてくれて、それを使っています」

――国民体育大会にも出場しました。振り返っていかがですか。

 「SP(ショートプログラム)の方はまだ悔しいというよりはできることはやったかなという感じだったんですけど、FS(フリープログラム)は、SPをメインで練習してて練習が疎かになってしまっていた部分があったので、そういったところで後悔しているというか、次はしっかりFSに合わせて練習しないとなと思いました」

――今シーズンのプログラムについて教えてください。

 「FSは去年と同じ『ロミオとジュリエット』で、SPは変えました。『Someone You Loved』です。明治法政オンアイスのエキシビジョンで誰かがやっていた曲なんですけど、すごくいい曲です。コロナの影響で両方変えるか迷ってて。FSは去年に最後と決めて変えました。SPは大会があるかもわからないから変えるか迷ってたんですけど、やっぱり最後にやりたい曲を残して終わるのは嫌だったので変えさせてもらいました」

――自粛期間のトレーニングを教えてください。

 「ジムとかも行けなかったので、家で筋トレとかやるようにしていたんですけど、就活が結構忙しくて、その合間の時間でできることをやっていた感じです。ちょっと筋肉は落ちてしまったかなと思います」

――リンク解放後はいかがですか。

 「東伏見(ダイドードリンコアイスアリーナ)でやっているんですけど、工事でお休みだったので、東大和(東大和スケートセンター)に行ってて練習量も少なくて、自粛前ほど練習はできなったです。今も一般滑走の人数制限があったりして練習時間は減っています」

――ラストシーズンを迎えるにあたって思うことはございますか。

 「大学入ってから3年間はあまり成績を残せなかったので、残り1年で、限界はあると思うけど、悔いのないように終われたらいいなと思います」

――4年生になって心境の変化などはございますか。

 「今年は合宿もなかったのでチームの4年生としての実感が全くなくて、まだ最高学年でやってるという感じはないです」

――同期のメンバーとプライベートで会ったりしましたか。

 「全然出かけてなくて、練習で東大和に行くときに後輩と電車で話していたぐらいですね。他のリンクの子はコロナが始まってから1回も会ってないですね」

――先が見えない中でどのようにモチベーションを保っていますか。

 「春関はしょうがないかなと思ったんですけど、東京の大会も無くなってこの先ブロックも無くなっちゃうのかなって最悪のことを考えると、何をもって頑張ればいいのかなって思うんですけど、今は大会がなくても悔いのないように楽しんで練習するというのを考えてやっています」

――おうち時間の過ごし方を教えてください。

 「料理が今まで忙しくてできていなかったんですけど、料理が好きだということに気づいて(笑)凝った料理とか難しい料理に挑戦したり、あとは韓国ドラマを観たりしていました。(何を見ていたんですか)Netflixで『愛の不時着』と『梨泰院クラス』とかを観ていました。(料理はどんなものを作りましたか)いつも被らないように作っているんですけど、最近作ったのは南蛮漬けとか、海鮮パスタを作ったり色んなものを作ったりしました」

――今シーズンの目標を教えてください。

 「今年は成績だとブロックを通過して、東日本選手権で自分の力を発揮したいという思いがあります。練習時間は今少ないんですけど、最後の東インカレも出れたら幸せです。あとはケガしやすいので、ケガのないように最後まで気を引き締めて頑張りたいと思います」

――ありがとうございました。

[加川遥稀]