米国の陸上長距離選手として8月のリオデジャネイロ五輪に出場したゲーレン・ラップ。モハメド・ファラーや大迫傑が在籍するナイキ・オレゴン・プロジェクトで練習を重ね、リオデジャネイロ五輪男子マラソンでは銅メダルを獲得している。ナイキが大会後にラッ…

米国の陸上長距離選手として8月のリオデジャネイロ五輪に出場したゲーレン・ラップ。モハメド・ファラーや大迫傑が在籍するナイキ・オレゴン・プロジェクトで練習を重ね、リオデジャネイロ五輪男子マラソンでは銅メダルを獲得している。

ナイキが大会後にラップに行ったインタビューを公開した。

---:リオデジャネイロ五輪はどのような経験になりましたか?

ラップ:リオはとても素晴らしいところで、トラックの雰囲気も圧巻でした。アメリカチームへのリオでの応援も大きく、そのチームの一員として、アメリカの国旗をあらゆるところで目にしたことは特別素晴らしいと思いました。

試合のとき、辛くなってきたとき、そのような声援が支えとなり、走り続けることができました。フィニッシュラインを越えて、コーチや両親、家族の顔が見えた時には大きな感動を感じました。それまでの準備で努力を重ねてきたことがすべて報われた瞬間でした。アメリカ代表としてオリンピックでメダルを獲るという夢が叶ったのですから。

---:10kmとマラソンの両種目に出場するために、身体面ではどのような準備をしてきたのですか?

ラップ:私は日頃のトレーニングや努力で大丈夫だと信じていました。スタートラインに立つ時にはいつでも、自分が最高の状態で、万全な準備ができていると感じます。オリンピックにはかなりの努力が必要だとわかっていましたので、自分の練習を信じてやってきました。リカバリーも大切ですから、冷水浴も行い、睡眠もしっかりとりました。

リオデジャネイロ五輪男子1万mを走るラップ(c) Getty Images
---:日々のトレーニングの中でリカバリーはどの程度大切ですか?

ラップ:日々のトレーニングの中でリカバリーは最も大事な部分のひとつです。また、心身ともに回復することが大切です。リオの10km競技では自分が思った走りができなかったことをとても辛く思いました。

最後の一周をしっかりと走りきるスピードを出せなかったのです。その動揺から立ち直るためには1、2日かかることを自分で認めた上で、それ以後はそれを忘れて前を見ることにしました。このように心もリカバリーさせてマラソンにフォーカスしたのですが、嬉しいことにそれがうまくいきました。

リオデジャネイロ五輪男子マラソンを走るラップ(右)(c) Getty Images
---:リオデジャネイロ五輪で特に心に残った瞬間は?

ラップ:リオという場にいて、チームメートのみんなの競技を見ているのが私にとっては大きく印象に残ることでした。誰もが素晴らしいランを見せてくれました。私がこの道を進み始めた時からずっと支えてきてくれた家族、コーチ、友だちがフィニッシュラインにいてくれたことも素晴らしいことでした。それらの瞬間が特に感慨深いです。

リオデジャネイロ五輪男子1万mを走るゲーレン・ラップ(2016年8月13日)(c) Getty Images

リオデジャネイロ五輪男子1万mを走るゲーレン・ラップ(2016年8月13日)(c) Getty Images

リオデジャネイロ五輪男子マラソンでゲーレン・ラップ(右)が3位に(2016年8月21日)(c) Getty Images

リオデジャネイロ五輪男子マラソンでゲーレン・ラップ(右)が3位に(2016年8月21日)(c) Getty Images

リオデジャネイロ五輪男子マラソンでゲーレン・ラップ(右)が銅メダル(2016年8月21日)(c) Getty Images

リオデジャネイロ五輪男子マラソンでゲーレン・ラップ(右)が銅メダル(2016年8月21日)(c) Getty Images