新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いについてのインタビューをお届けする。(この取材は8月26日に行われたものです)第6回は松原星…

 新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いについてのインタビューをお届けする。

(この取材は8月26日に行われたものです)

第6回は松原星(商2=武蔵野学院)のインタビューです。

――最近の練習状況についてお聞かせください。

 「ずっと東伏見(ダイドードリンコアイスアリーナ)のリンクが工事していたのでやっとリンクが再開して、東伏見に戻って、やっと戻ったという感じです。4月中旬くらいから工事があって、本当につい最近です」

――工事期間中の練習はどちらでされていましたか。

 「再開してからは東大和(東大和スケートセンター)でずっと練習してました」

――自粛期間はどのようにお過ごしでしたか。

 「普段練習があるときは4時45分くらいに起きるんですけど、それが月曜日から金曜日まで毎日で、その生活をあまり変えたくなく、ぐうたらしているのが嫌だったので、朝5時に起きてました。そこからトレーニングとか走ったりして、そうするといつの間にかお昼になっていて、そっからテレビとか見たりゆっくりして、その後またトレーニングとか夜練という日々を毎日送ってました。本当に飽きるくらい毎日トレーニングしていました(笑)」

――少しリラックスする時間が欲しいなどは思わなかったのですか。

 「動くのが本当に好きなんだなと思いました(笑)。ぐうたらしてると『あ!トレーニングしなきゃ』という風になってしまうので、多分動いてるのが好きなんだと思います」

――トレーニング以外には何かされましたか?

 「韓国ドラマを見てました。『善徳女王』っていう、韓国の大河みたいなドラマです。毎日テレビで放送してて、ずっと見てました」

――オンライン授業はいかがでしたか?

 「本当にきつかったです。出席するのはもちろんそうだし、1年生の時にレポートがほとんどなくて、本当にレポートに苦労しました。オンデマンドのやつも律儀に超しっかり隅から隅まで見て、すごいメモってました」

――オンライン授業となり、時間の使い方で大変だったことはありましたか?

 「とにかく100分の中で終わるわけないというものが多くて、1個の授業に対して何字のレポートを書くとかで、1年生の5倍くらい勉強した気がします(笑)」

――自粛期間後久しぶりに氷に乗ってみて、感覚はいかがでしたか?

 「足をケガしていて国民体育大会が終わってから2ヶ月休んで、一回4月にほんのちょっとだけ練習して、と思ったらコロナでリンクが閉まっちゃったので、約4ヶ月滑ってなかったですね。(感覚は)フワッフワでした。本当に跳んでたっけという感じでした。だいぶ戻ってきたけど、まだ体力が戻っていないかなと思うのですけど、ジャンプはだいぶ戻ってきました」

――昨年のケガの状態はいかがですか。

 「2ヶ月しっかり休んで治して、さらに2ヶ月休んだので、多分大丈夫だと思います」

――キャンパスに行く機会がなくなっていますが、新1年生との交流はありましたか。

 「全くないですね(笑)でも、入ってきた中でほぼ半分は神宮(明治神宮外苑アイススケート場)で練習しているので、普段喋ったことあるし、東京都の貸切とかで一緒になる選手もいるので、初めて喋った人とかわからない人はいないです。一回zoomで顔合わせをやりました」

――顔合わせはどんな内容でしたか。

 「大矢里佳ちゃん(商4=中京大中京)と森千夏ちゃん(営4=愛知みずほ大瑞穂)がやってくださったんですけど、『みんな何してる?』とか『気をつけてね』とかそんな感じの話でした」

[中澤美月]

(2)に続きます。