テニスの世界ランキング5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)は「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11…
テニスの世界ランキング5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)は「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)の1回戦で敗退。さらに追い打ちをかけるように、高額な罰金を科された。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。【実際の映像】メドベージェフが怒り爆発でラケットを破壊
メドベージェフは「全仏オープン」1回戦で世界63位のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)に敗れてしまった。「全米オープン」のセミファイナリストだったメドベージェフにとってはショックだっただろう。そしてメドベージェフには、ラケットの乱用と卑猥な言葉を発したことにより罰金が科された。
「全仏オープン」の主催者は、様々なルールに違反した全部で20人の男子選手と7人の女子選手に罰金を科している。メドベージェフの罰金はその中でも高額で、5500ドル(約58万円)を支払わなければならない。
第2セットのタイブレーク中に、長いラリーの後、メドベージェフはうまくフォアハンドが打てず、ボールはアウトになった。自身の試合運びとボールのコントロールに苛立ったメドベージェフは冷静さを失い、もの凄い勢いで地面にラケットを叩きつけた。それだけでは怒りが収まらず、二言三言汚い言葉を発した。やがて、そのセットを奪われ、試合にも負けてしまった。
まだ1ヶ月も経たぬ先日、メドベージェフは「全米オープン」で3,000ドル(約31万7,000円)の罰金に処せられたばかりだ。主審と大会のスーパーバイザーに対し怒りを爆発させたことが原因だった。この時、ドミニク・ティーム(オーストリア)のフォアハンドをネットに打ち返してしまったメドベージェフは、ラリー開始時の自身のサーブがフォルトだと思っていた。だが線審はフォルトと判定しなかったため、腹を立てた。
自身のサーブをチャレンジしようとしたが、主審はそれを認めなかった。苛立った彼はスーパーバイザーの所へ行って怒鳴り散らした。メドベージェフは昨年の「全米オープン」でも同様の出来事を起こし、9,000ドル(約95万円)の罰金を支払っている。
メドベージェフには、明らかに改善すべき点がある。怒りをコントロールし、試合中の感情を制御する方法を編み出さなければならない。このような振る舞いを繰り返していては、大きな大会での好機を逃してしまうだけだ。
メドベージェフは「全仏オープン」直前の「ATP500 ハンブルク」でも初戦で敗退してしまっている。クレーが得意な選手ではないとはいえ、この戦績は心配だ。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2019年「全米オープン」でのメドベージェフ
(Photo by TPN/Getty Images)