全仏オープン4回戦、リターンしたボールが線審の顔面に… 男子テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は現地時間5日、4大大会・全仏オープンのシングルス4回戦で同16位カレン・カチャノフ(ロシア)に6-4、6-3、6-3で勝利。…

全仏オープン4回戦、リターンしたボールが線審の顔面に…

 男子テニスの世界ランク1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は現地時間5日、4大大会・全仏オープンのシングルス4回戦で同16位カレン・カチャノフ(ロシア)に6-4、6-3、6-3で勝利。8強進出を決めた。試合では思わぬハプニングも。リターンしたボールが線審の顔に当たってしまったシーンを海外メディアが動画で公開。ジョコビッチは「気まずいデジャブだったね」などと振り返っているという。

 悪夢が脳裏をよぎった。第1セット終盤、相手のサーブをリターンしようと手を伸ばしたが、ボールはラケットにクリーンヒットせず右へ。これがコート端に座っていた線審の顔に直撃してしまった。プレー中の不慮の出来事。心配したジョコビッチが近寄って言葉をかけると、線審は問題ないことを伝えていた。

 実際の映像を欧州衛星放送局「ユーロスポーツ」英国版ツイッターが公開。文面には「『彼はニューヨークでのことを思い出したんじゃないかな……』ノバク・ジョコビッチは最近線審の運にあまり恵まれない」とつづられている。

 ジョコビッチは9月の全米オープン4回戦で、第1セット途中で背後の壁にボールを打ち、これが女性線審の首元を直撃。故意ではなかったが、失格となっていた。豪ニュースメディア「news.com.au」はジョコビッチのコメントを紹介。今回のハプニングについて「ニューヨークで起こったことがあるから、話題になるだろうね」などと語っているという。

 当然、故意ではないプレーだったが「あれは気まずいデジャブだったね。線審が大丈夫か確認している。ボールが当たったところが赤くなって少し傷になっているのを見たから」とジョコビッチ。「ボールがラケットやフレームに当たって弾かれた球が観客や近くの人、もしくは線審に当たるのを何度も見てきた。まぁ、気まずい場面だったね」と振り返っている。

 ジョコビッチは準々決勝で世界ランク17位のパブロ・カレノブスタ(スペイン)と対戦する。(THE ANSWER編集部)