新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いについてのインタビューを届けする。(この取材は8月24日に行われたものです)第4回は山隈太一…

 新型コロナウイルスの影響を受け、リンクが一時閉鎖されるなど練習中断を余儀なくされたフィギュアスケーターたち。自粛期間を経て抱いた、シーズン前の思いについてのインタビューを届けする。

(この取材は8月24日に行われたものです)

第4回は山隈太一朗(営2=芦屋国際)のインタビューです。

――昨年度のシーズンを振り返って感想をお願いします。

 「すごく大変でした。環境が変わった中で自分なりに頑張ったんですけど、もう少し成績を残したかったです。体調不良でインカレに出場できなかったのが何より悔しいですし、照準を合わせていた全日本選手権でもミスが出てしまい、少し悔しいシーズンでした」

――生活面ではいかがでしたか。

 「朝練が毎日あるというのは初めての経験でした。東伏見の練習は朝にどれだけできるかがすごく大事になってくるのですが、その朝に良い練習ができるようになったのがシーズンに入ってからでした。授業との両立というよりも練習の時間帯に合わせるのが難しかったです」

――今シーズンはどういったプログラムで挑みますか。

 「SP(ショートプログラム)もFS(フリースケーティング)もどちらも今年は変えずにいきます。振り付けする時間もなかったですし中途半端な作品にはしたくなかったです。せっかく作るなら100%にして皆さんにお見せしたかったですし、今この状況でプログラムを変えても100%でできないなと思いました。2年目、3年目となってくるプログラムですが、ここまで同じプログラムで滑ることはないので、どういう色が出るんだろうというのを楽しんでいます」

――衣装は変更されるのでしょうか。

 「衣装も今のところ変更の予定はないです。SPもFSも気に入っていますし、その衣装でまだ良い成績が残せていないので結果出してから変えたいなという思いもあります」

――同じプログラムの中でも意識したいところはどこですか。

 「SPは3年目になるので自分の色がより出ると思います。それを出しつつ、滑らかな演技ができたらと思います。FSは2年目で周りからも高評価をいただくことが多いですが、その完成形がなかなか見せられていないので今年は一つでも多く完成形を見せていきたいです」

――昨年度の4年生が抜けた寂しさはありますか。

 「耀司くん(中野・令2営卒)は経営学部の先輩でもありましたし寂しさは感じます。千夏ちゃん(森・営4=愛知みずほ大瑞穂)はいますけど総合主将で忙しそうですし、詩温くん(鎌田・令2商卒)も現役じゃないんだと、たまにふと思います。インカレに一緒に出られなかったのが悔しいですけど、今度は僕たちが引っ張っていく番なので、先輩のように信頼されるような選手になりたいなと思います」

――4回転は練習されていますか。

 「ひたすら練習していますが、まだ降りれないんですよね。確実に近付いてはいますが、もう少しでいけるんだけどな、という状況が続いています。今シーズンが始まるまでには降りれるようにしたいです」

[中野拓土]

(2)に続く