現地4日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会8日目。男子シングルス4回戦で、第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が、世界239位のユーゴ・…

現地4日の「全仏オープン」(フランス・パリ/9月27日~10月11日/クレーコート)大会8日目。男子シングルス4回戦で、第3シードのドミニク・ティーム(オーストリア)が、世界239位のユーゴ・ガストン(フランス)と対戦。ティームが6-4、6-4、5-7、3-6、6-3とフルセットの末勝利し、5年連続のベスト8進出を果たした。ATP(男子プロテニス協会)によると、ティームは試合後、ガストンのドロップショットは「別の惑星から来たようなもの」と絶賛した。【トーナメント表】全仏OP男子シングルス【実際の映像】ティームを苦しめた「別の惑星から来たような」ドロップショット!

相手のガストンは先週20歳の誕生日を迎えたばかりで、今大会まではツアーレベルで通算0勝2敗だった。しかし2回戦では世界52位の西岡良仁(日本/ミキハウス)を、3回戦では2015年大会王者のスタン・ワウリンカ(スイス)を破り、勝ち上がってきていた。

そのガストンにティームは苦しめられた。2セットを先取するも、第3セットから流れが変わりだした。俊足を活かした粘りと、繊細なタッチのドロップショットを多用するガストンの戦略にハマり、プレーに精彩さを欠いてフルセットに持ち込まれた。

試合を通して50本以上のドロップショットを放つガストンに、ティームは表情を曇らせたが、それでもなんとか勝ち切った。ティームは試合後にガストンを称えつつこう語っている。

「こんなに素晴らしいタッチを持った選手は久しぶりだよ」「彼のドロップショットは別の惑星から来たようなもので、僕はネットに向かって400回くらいスプリントさせられた」「彼がこのまま成長すれば、強大な選手となり、将来的にこのスタジアムで多くの成功を収めるだろう」

勝利したティームは、準々決勝で第12シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)と対戦する。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのティーム(右)とガストン(左)

(Photo by Baptiste Fernandez/Icon Sport via Getty Images)