25年ぶりにリーグ制覇を果たしたチームに大きく貢献した新井貴浩。黒田博樹とともに大ベテランとしてのダッグアウトでの存在感もさることながら、打席の中でも着実に結果を残した。チームを直接勝利に導く勝利打点では、DeNAの筒香嘉智、ロペスに次ぐリーグ3位の14を記録。チームでは丸佳浩の13を上回りトップの数字だった。
象徴的な一打となったのが、8月7日に行われた2位・巨人との直接対決における最終打席。9回二死から菊池涼介のソロ本塁打で同点とし、四球で出塁の丸佳浩を一塁に置き、新井がレフトへ二塁打を放ってサヨナラ勝ち。負ければ5連敗となって巨人とのゲーム差が3.5まで縮まってしまう状況だっただけに、土壇場での新井の勝負強さがチームを救う形となった。
2016年に新井が打点を挙げた試合は53試合あり、その中でチームが勝利を挙げた試合が42試合。勝率にして.792と非常に高く、チームの勝利につながる打点が多かった。打点王争いでは110打点の筒香嘉智、102打点の山田哲人には及ばなかったが、新井の挙げた101打点はチームの勝利への貢献度という意味で、大きな価値を持っていたことになる。過去10年間で8度の得点圏打率3割以上をマークしている新井の勝負強さは、40歳を迎える今もなお、陰りを見せていない。

文:データスタジアム 
グラフィックデザイン:相河俊介