日本女子オープン最終日、原英莉花が「女子ゴルファー日本一」 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープン最終日が4日、福岡・ザ・クラシックGC(6761ヤード・パー72)にて無観客で行われ、2位と4打差の単独首位で出た原英莉花(日本通運)が2…

日本女子オープン最終日、原英莉花が「女子ゴルファー日本一」

 女子ゴルフの国内メジャー・日本女子オープン最終日が4日、福岡・ザ・クラシックGC(6761ヤード・パー72)にて無観客で行われ、2位と4打差の単独首位で出た原英莉花(日本通運)が2位と4打差の通算16アンダーでメジャー初優勝を果たした。昨年6月以来1年4か月ぶりのツアー通算2勝目。同じ黄金世代の小祝さくら(ニトリ)との最終組対決となり、女子ゴルファー日本一の栄誉を圧勝で手にした。小祝は2位だった。

 原は1998年度生まれの黄金世代である畑岡奈紗、渋野日向子に続く国内メジャー制覇。好ショットを連発する小祝との優勝争いに、原は気が抜けない状況が続いた。それでも、攻めの気持ちを忘れずプレー。ラウンド後のオンライン会見で「実感があまりないけど、凄い嬉しいです。本当に嬉しいです。戦い抜いたことが今は一番満足。あとからこのメジャーで勝ったことで感じるものがあるのかなと思います」と心境を明かした。

 尾崎将司に師事する21歳。「ジャンボさんには本当に『2勝目、2勝目』と言われきたので、それをナショナルオープンで勝てたのはちょっと自信を持って報告に行きたいと思います」と喜んだ。先週はショットの不調を抱えてジャンボ邸で練習。不安を打ち明けると、「何を言ってんだ。パッティングで(一日)30パットを切れなくて何がショットだ」と喝を入れられたという。

 報道陣を通じて師匠から届いた「英莉花はパッティングさえ良くなれば、トッププレーヤーになれる。今回のこの緊張感の中で、いいプレーができたのも、その証拠である」などという祝福メッセージを聞いた。これについて「確かにパットがよくなって好調になったから勝てたのかなと思います。ありがたいお言葉でした」と感謝した。

 今週はジャンボからアイアンのシャフトをもらってプレー。飛距離が伸びて優勝を手にした。「ラフからでも強い球が打てた。ユーティリティーが苦手なのですが、ショートホールでアイアン持てたのが大きい」。攻めのゴルフに繋がった。

 今回のウィニングボールは師匠にプレゼントするかどうか問われたが「そんなそんな。畏れ多くて無理です」と控えるつもり。「やっぱりコンスタントに上位争いをして強い選手でいたい。勝ったからどうとかではなく、常に上を見て自分ができるプレーを精一杯したい」とさらなる飛躍を誓った。(THE ANSWER編集部)