厳選!2歳馬情報局(2020年版)第18回:シテフローラル 昨夏のセレクトセールにおいて、2億6000万円(税別)で落札…
厳選!2歳馬情報局(2020年版)
第18回:シテフローラル
昨夏のセレクトセールにおいて、2億6000万円(税別)で落札された高額馬がまもなくデビュー戦を迎える。美浦トレセンの堀宣行厩舎に所属するシテフローラル(牡2歳/父ディープインパクト)である。

サトノクラウンの弟、シテフローラル
同馬がそれだけの高値で取引されたのは、その血統背景にある。母ジョコンダIIが、これまでに2頭のGI馬を送り出しているからだ。
1頭は、2009年生まれのライトニングパール(牝/父マルジュ)。イギリスのGIチェヴァリーパークS(芝1200m)を制している。
もう1頭は、2012年生まれのサトノクラウン(牡/父マルジュ)。デビュー戦を快勝し、2戦目でGIII東京スポーツ杯2歳S(東京・芝1800m)を制すと、クラシック前哨戦のGII弥生賞(中山・芝2000m)も勝利し、無傷の3連勝を飾った。
この結果、クラシックの主役候補に躍り出たが、第1弾のGI皐月賞(中山・芝2000m)は1番人気に推されながら6着。続くGI日本ダービー(東京・芝2400m)は3着に終わった。
それでも、同馬は古馬になってから躍動。4歳秋に挑んだ海外GIの香港ヴァーズ(香港・芝2400m)でGI初勝利を果たし、5歳春にはGI宝塚記念(阪神・芝2200m)を勝って、2つ目のGIタイトルを手にした。
これらの弟となるのが、シテフローラル。父がリーディングサイヤーのディープインパクトということもあって、一段と期待が高まっている。
同馬は兄サトノクラウンも所属していた堀厩舎にすでに入厩済み。デビューへ向けて調整を重ねているが、陣営の評判はすこぶるいいようだ。関東競馬専門紙のトラックマンがその様子を伝える。
「サトノクラウンのあとも、この血筋の馬を何頭か管理している堀厩舎ですが、兄姉の中で『(シテフローラルが)一番サトノクラウンに似ている』とスタッフは話していました。走りも、馬の雰囲気も、サトノクラウンのそれに近く、『気性もまとまっている』とのこと。追い切りでは格上の年長馬と再三併せており、陣営の期待の大きさが感じられます」
初陣は、10月11日の2歳新馬(東京・芝2000m)を予定。鞍上は、サトノクラウンとのコンビで宝塚記念を制したミルコ・デムーロ騎手が務めるようだ。
こうして、デビューに向けて万全な状態を整えつつあるシテフローラルだが、期待が大きいがゆえに、陣営は同馬に対して慎重な姿勢を崩さない。先述のトラックマンが語る。
「数日前の追い切りでのこと。シテフローラがゴール前で遅れたんですね。併せた馬が強めに追っていて、シテフローラルは馬なりだったので、それ自体は気にならなかったのですが、堀調教師から見て、シテフローラルの走りがまだ少し重く映ったみたいなんです。当然、中途半端な状態では出したくないですから、状態次第ではデビューを1週遅らせる可能性もあるとか。この辺りも、シテフローラルへの評価が高いからこそ、ではないでしょうか」
サトノクラウンと似た雰囲気を持っているというシテフローラル。陣営の期待を背負って、兄と同じく大舞台で結果を残すことができるのか。まずは、デビュー戦の走りに注目したい。