怒涛(どとう)の勢いでインカレも3日目に突入。総合優勝を狙う男子は2選手が決勝に進出し、200メートル個人メドレーの溝畑樹蘭(政経4=報徳学園)が3位。さらに1500メートル自由形タイム決勝に臨んだ中島涼(政経3=札幌大谷)が2位と二つ目…

 怒涛(どとう)の勢いでインカレも3日目に突入。総合優勝を狙う男子は2選手が決勝に進出し、200メートル個人メドレーの溝畑樹蘭(政経4=報徳学園)が3位。さらに1500メートル自由形タイム決勝に臨んだ中島涼(政経3=札幌大谷)が2位と二つ目の表彰台入りを果たした。

◆10・1〜4 日本学生選手権(東京辰巳国際水泳場)

男子200メートル自由形

6位 井元 1分50秒35

男子200メートル個人メドレー

3位 溝畑 1分59秒47

▼男子1500メートル自由形

2位 中島 15分17秒19

▼男子400メートルメドレーリレー

4位 松山・永島・松田・溝畑 3分37秒36

▼3日目終了時点の総合順位

1位 明大 249.0点

2位 早大 226.0点

3位 近大 224.0点

4位 日大 223.5点

 悔しさの残るレースとなった。自身初優勝をかけて、200メートル個人メドレーの決勝に臨んだ溝畑。スタートのバタフライで5位と少し出遅れるが、背泳ぎで巻き返し、100メートルでは2位に位置付ける。前を泳ぐ松本周也(中京大)を追う展開となったが、さらに平泳ぎを終えて5位。得意の自由形で松本を捉えたいところだったが、1秒の差を覆すことができず、最後は3位でフィニッシュ。悲願達成とはならなかった。最終日には100メートル自由形でのエントリーがあるため、なんとしても雪辱を果たしたい。

 

 絶好調男がこの日も躍動した。400メートル自由形では見事栄冠に輝いた中島。3日目は「得意ではない」と話す1500メートル自由形のタイム決勝最終組に出場。序盤、周りの様子を伺う泳ぎでスロースタート。450メートルから一気に3位に浮上し、1位を泳ぐ吉田惇哉(日大)が抜け出すと、レースは菖池竜輝(近大)との熾烈(しれつ)な2位争いに。終盤に1秒以上の差をつけられるが、残り100メートルを知らせる鐘の音を聞くと、そこからラストスパート。菖池をかわし、2位でレースを終えた。前日の400メートル自由形に引き続き、目覚ましい活躍を見せる中島。インカレ最終種目となる800メートルフリーリレーでもエントリーが見込まれるため、この快進撃を続けられるか注目だ。

 3日目を終えて、首位を走る明大だが、2位との差は20点と決して大きくない。しかし総合優勝が目の前に見えているのもまた事実。最終日には400メートル個人メドレーに出場する本庄智貴(商4=埼玉栄)や100メートル背泳ぎの松山陸(商1=春日部共栄)、中西晟(営4=呉港)など表彰台入りを狙う選手が数多く残る。1人でも多くの選手が決勝に進出し、着実に得点を重ねることができれば、王座奪還は間違いない。

[岩田純]