10月3日、東京六大学秋季リーグの第3週が行われ、第2試合では両校合わせて25安打17得点の打撃戦を慶大が11対6で立大を制して、開幕3連勝を飾った。ダメ押し本塁打を放った瀬戸西慶大・堀井哲也監督が「立教の強力打線に対して投手陣がどれだけ我…

10月3日、東京六大学秋季リーグの第3週が行われ、第2試合では両校合わせて25安打17得点の打撃戦を慶大が11対6で立大を制して、開幕3連勝を飾った。

ダメ押し本塁打を放った瀬戸西

慶大・堀井哲也監督が「立教の強力打線に対して投手陣がどれだけ我慢できるかの勝負だと思っていました」と試合後振り返ったように、打撃戦の中にあって要所で得点を奪い失点を最小限に留めた慶大が逃げ切った。

2回に福井章吾(3年・大阪桐蔭)と瀬戸西純(4年・慶應)の適時打で2点を先制した慶大は、3回にも今季好調の3番・廣瀬隆太(1年・慶應)に続いて東大戦は無安打に抑えられていた4番・正木智也(3年・慶應)も適時打を放った。さらにこの後も打線は勢いが収まることなく、正木、下山悠介(2年・慶應)、瀬戸西がそれぞれ本塁打を放って11得点を奪った。
一方で先発の木澤尚文(4年・慶應)は立大の宮崎仁斗(2年・大阪桐蔭)に本塁打を浴びるなど7回10安打6失点と本調子とはいかなかったが「勝てて良かったです。それに尽きます」と振り返ったように、なんとか追いすがる立大打線に無駄な四球は与えず(1四球のみ)猛攻を振り切った。
正木について堀井監督は「東大戦は相手がよく研究していましたし練習から良い打球を放っていたので」と信頼は変わらなかったと話し、正木は「練習するしかないと思ってバットを振ってきました」と語った。また木澤も「長いリーグ戦なので反省することは反省し一喜一憂しないようにしたいです」と、こちらも堂々とした受け答えが印象的だった。
昨秋以来の優勝に向けて、慶大が落ち着きを持ってリーグ戦序盤のスタートダッシュを決めている。

8回から2イニングを無失点に抑える好救援をした生井惇己(2年・慶應)

■慶應義塾vs立教大1回戦
慶大 022130012=11
立大 011020200=6
【慶】○木澤、生井-福井
【法】●中﨑、池田陽、栗尾、宮海、比屋根、中川-竹葉
本塁打:慶大・正木 (5回2ラン)、下山 (5回ソロ)、瀬戸西 (9回2ラン) 、立大・宮崎(7回2ラン)

◎慶大・正木智也(3年・慶應)
「開幕週は自分の中の打ちたいという欲が出てしまっていたので、今日は来た球に対して自分のスイングをしっかり入れていこうと思っていました。(本塁打は)今季初安打が前の打席で出たことで迷いが無くなりました。廣瀬は中学も同じチーム(世田谷西リトルシニア)なので刺激になっていました」

◎立大・溝口智成監督
「中川が本調子でないので中崎を先発にしました。球自体は良かったんですけどね。開幕から3試合で29失点ですから投手陣をどうにかするしかありません」

文・写真=高木遊