2008年「北京オリンピック」にフランス代表として出場、準々決勝に進出したポール アンリ・マチュー(フランス)が、ストラスブールで行われたWTAの大会でボールボーイを務めてファンを驚かせた。ウ…

2008年「北京オリンピック」にフランス代表として出場、準々決勝に進出したポール アンリ・マチュー(フランス)が、ストラスブールで行われたWTAの大会でボールボーイを務めてファンを驚かせた。ウェブメディア Essentially Sportsが伝えている。【実際の写真】快くボールボーイになったマチュー

元世界ランキング12位のマチューは「ストラスブール国際」2回戦のアナ・ブリンコワ(ロシア)対アリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)の試合で、ボールボーイを務めた。同大会では、今年は子供にボールボーイをさせないことにした。そのためマチューに招待状が届き、それを彼は快諾し、その行動は皆に喜ばれた。

インタビューでマチューは、今年はWTAトーナメントの50周年を記念する年なので、お祝いの気持ちを表したかったことと、実は彼は子供の頃にストラスブールでボールボーイの経験があったことを明かした。

「WTAトーナメントの50周年をお祝いする、とてもいい機会になったよ」とマチュー。「それに、僕は前にもこの同じ“ストラスブール国際”でボールを拾ってたんだよ。1989年と1990年だった、オートピエール(ストラスブールにある会場)でボールボーイを務めた。子供の頃のあの経験があって、もっとプロになりたい気持ちが強くなったんだ」

また彼は今回の経験を顧みて、ネット際でボール拾いをしていた若者たちを労った。38歳の彼は「今日はハードな1日だったよ。僕はベースラインにいたんだけど、太陽光線が直接目に入って大変だった」と話した。

2002年の「デビスカップ」で準優勝したことがあるマチューは、2017年の10月にプロテニスから引退。ツアーで4回優勝を果たしている。

マチューがボールボーイを務めた試合は、第4シードのサバレンカが27本のウィナーを決めて、激戦の末ブリンコワを破りベスト8に進出。続いてカテリーナ・シニアコバ(チェコ)との準々決勝に勝利するも、準決勝でエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)に敗れた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2017年「全仏オープン」でのマチュー

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)