変則的なスケジュールで開催されることとなった関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)。早大は開幕戦で筑波大に接戦で敗れ、拓大との試合を棄権したため、2敗で白鴎大との試合を迎えた。白鴎大はシラ・ソハナ(4年)を中心とした高さのあるインサイドと、正確…

 変則的なスケジュールで開催されることとなった関東大学女子リーグ戦(リーグ戦)。早大は開幕戦で筑波大に接戦で敗れ、拓大との試合を棄権したため、2敗で白鴎大との試合を迎えた。白鴎大はシラ・ソハナ(4年)を中心とした高さのあるインサイドと、正確なアウトサイドシュートを武器に速いテンポでオフェンスを展開するチームだ。この日は、第1Q(クオーター)から連続のブレイクやスリーポイントなどで白鴎大に主導権を握られ、65ー98と力の差を感じさせられる一敗となった。

 先制点を奪ったのは白鴎大。序盤からトランジションの速いバスケットで早大のディフェンスはかき乱された。高さのある白鴎大にゴール下を支配され、第1Q前半はインサイドで得点を奪われる。すかさずタイムアウトを取りインサイドの守りを固めた早大だったが、今度はインサイドからフリーになったアウトサイドの選手へとパスがつながり、ラスト3分で5本のスリーポイントを沈められる。第1Qで13ー35と大きくビハインドを背負うスタートとなった。第2Qからは「周りが寄った時に簡単にパスをさせない、寄りすぎない、スリーに対してチェックを早くすることを改めて徹底しよう。」(F今井美沙樹、商3=山梨・富士学苑)とディフェンスを修正し必死に食らいついたが、第1Qの点差を縮められず33ー56で前半を折り返した。

シュートを放つ今井

 なんとか巻き返したい後半。早大は今井のスリーポイントやルーキーのGフェスターガードヤヤ(スポ1=宮崎・小林)のドライブで点数を重ねていくが、白鴎大の勢いは止まらなかった。速いトランジションとタイトなディフェンスに対応できず、じわじわと点差を広げられていく。第4Qには早大のミスも目立ち、65ー98で試合を終えた。


相手ゴールに切り込むヤヤ

 「大事な時に自分の力が発揮できず本当に悔しい気持ちでいっぱいです。」とフェスターガードヤヤが振り返るように、この日は高さでも速さでも圧倒される試合となった。オフェンスでは外からのシュートを中心に点数を重ねたが、ゴール下を支配されなかなかインサイドに切り込めず。またディフェンスでは内外を巧みに使い分けられ、ボールマンへのカバーが遅れていった。「今日の反省点をもう一度修正し、通用した部分は伸ばしたい」と次の試合を見据える今井。見つかった収穫と課題を糧に、次戦の日体大戦ではリーグ戦初勝利を飾りたい。

(記事 瀧上恵利、写真 永田悠人)

第70回関東大学女子リーグ戦 vs白鴎大
  1Q2Q3Q4Q合計
早大1320191365
白鴎大3521231998
F#12 石井香帆主将(スポ4=岐阜女)
G#26 船生晴香副将(スポ4=新潟・開志国際)
F#34 今井美沙樹(商3=山梨・富士学苑)
G#11 神山夢来(スポ3=埼玉栄)
G#3 フェスターガードヤヤ(スポ1=宮崎・小林)
コメント

F今井美沙樹(商3=山梨・富士学苑)

――今日の試合を振り返ってください

チャレンジャーとして相手に臆せず自分たちのやるべきことをやると決めて試合に臨みました。途中で相手の攻め方、戦略にアジャストすることができず離されてしまいました。今以上にもっとコート内外で声を出し合って粘るディフェンス、自分たちのペースでの速い展開のオフェンスができたらよかったと思います。

――ご自身のプレーを振り返ってください

打つべき所で打つというのを念頭に置きながらプレーしました。仲間のアシストのおかげで、本数は多く打つことができましたが、確率が悪かったのでもっとシュート確率を上げることが課題だと感じました。ディフェンスでは大きい相手に対して身体を張りきれない場面があったので、心中する覚悟で相手とやり合える強さを身につけるべきだと改めて思い知らされました。

――相手は高さがあるチームでしたが、チームとしてはどう対処する戦略だったのでしょうか

中にボールを入れさせないようにボールマンプレッシャーをかけて外からドライブさせる、センターに入った時はペイント外でもらわせるように押し出して周りがちょっかいを出してミスを誘うという戦略でした。

――第1Qの途中で5本連続スリーを決められましたが、それからどのように修正しようとしましたか

相手のスリーの確率がいいのでドライブに対して周りが寄った時に簡単にパスをさせない、寄りすぎない、スリーに対してチェックを早くするということを改めて徹底しようと全員で声を掛け合いながら修正しました。

――第4Qからディフェンスを変えられましたが、どのような意図があったのですか

ゾーンディフェンスのように見えるパックラインディフェンスをずっと練習してきたのでそれをもっとコート上で表現できたらよかったと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

今日の反省点をもう一度修正する、通用した部分は伸ばす。自分たちのやるべきことをもっと徹底してチーム全員で戦い抜きます!

Gフェスターガードヤヤ(スポ1=宮崎・小林)

――今日の試合を振り返ってください

大事な時に自分の力が発揮できず本当に悔しい気持ちでいっぱいです。

――ご自身のプレーを振り返ってください

自分の得意なプレーが全然できず相手のプレッシャーに負けたり、高さでリバウンドが取れなかったり、後悔や課題ばかりが残る試合となりました。

――高校と大学ではプレーの質に違いを感じますか

感じます。やはり高さだけではなく強さでもまだまだだなと感じました。

――ご自身の強みは何と考えていますか

スピードがあるドライブからのシュートやキックアウトパスです。

――次戦への意気込みをお願いします

どんな相手でも逃げずにチャレンジしていかないと自分の成長はないと思うので、攻め続けることをやめずにチームの勝利に貢献できるように頑張ります。