セ・パ両リーグのベストナインが25日に発表され、日本ハム・大谷翔平がパ・リーグの投手部門、指名打者部門でダブル受賞を果たした。二刀流のスーパースターの史上初の偉業をMLB公式サイトもトップ級の記事として伝えている。■投手とDHでベストナイン…

セ・パ両リーグのベストナインが25日に発表され、日本ハム・大谷翔平がパ・リーグの投手部門、指名打者部門でダブル受賞を果たした。二刀流のスーパースターの史上初の偉業をMLB公式サイトもトップ級の記事として伝えている。

■投手とDHでベストナイン受賞、MLB公式サイトがトップ級で紹介「また伝説が増えた」

 セ・パ両リーグのベストナインが25日に発表され、日本ハム・大谷翔平がパ・リーグの投手部門、指名打者部門でダブル受賞を果たした。今年9月下旬に、これまで禁止となっていた投手と野手、投手と指名打者の重複投票を認められるようベストナインの投票規定が改定されていたことで実現したが、二刀流のスーパースターの史上初の偉業をMLB公式サイトもトップ級の記事として伝えている。

「ショウヘイ・オオタニがNBPのパシフィック・リーグで最優秀投手に“加えて”、最優秀DHに選出された」との見出しで報じているのは、MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」。早ければ来オフにもポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー挑戦に踏み切るという期待が高まる中、大谷の偉業に注目していた。

 記事では「紳士淑女の皆さん、ショウヘイ・オオタニの伝説がまた増えました」と紹介している。

 大谷が今年のオールスターでホームラン競争を制し、NPB史上最速の165キロを投げ込み、侍ジャパンの親善試合では東京ドームの天井裏に消える二塁打を放ったという3つの伝説を紹介した上で、「そして、今、周知の事実を明確にした。彼はパシフィックリーグの最高の投手と最高の指名打者に選出された」とレポートしている。

■またしても刻まれた大谷伝説「彼がまだ22歳ということを忘れていないだろうか」

 さらに、日本メディアの報道を参考に、史上初の偉業を成し遂げた大谷の選出が“文句なし”だったことも記事では指摘。「投手部門では2位の約2倍の得票を手にした。DHとしては彼は2位(ロッテ・デスパイネ外野手)の3倍以上の得票を手にしている」。大谷は投手部門で111票を手にし、2位・石川歩(ロッテ)の69票を引き離した。さらに、指名打者部門ではダントツの190票。2位のアルフレド・デスパイネ(ロッテ)の47票と比較し、圧倒的な支持を集めた。

 特集では、大谷の投打における成績を今季のMLBと比較。出塁率と長打率を合算した指標であるOPSでは、大谷は1.004という高い数値を叩き出しているが、MLBの規定打席到達者でこれを上回ったのは、今季限りで現役を引退したデビッド・オルティズ(レッドソックス)の1.021のみ。そして、投手として記録した防御率1.84は、MLB最優秀防御率のカイル・ヘンドリックス投手(カブス)の2.13を上回っていることも紹介。大谷はどちらも規定到達未満とはいえ、ハイレベルな数字だったことを強調している。

「現時点で、彼は球界において追求すべき偉業がなくなりそうになっている。しかし、彼がまだ22歳ということを忘れていないだろうか」

 記事は、このように締めくくっている。またしても刻まれた大谷伝説はアメリカにも轟いている。